あらすじ
廻船問屋栗島屋の娘、お志摩が真夜中に姿を消し、数日後遺体となる。犯人と噂されたのは江戸を騒がす「からくり小僧」と呼ばれる盗人だった。波之助は独自に捜査をするが、その矢先、さらなる殺しが発生する。犯人に結びつく手がかりとは? 殺しの連鎖に潜む巨悪の正体に、波之助が迫る!
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Posted by ブクログ
時代小説で推理ものというものを探していたので、とても自分の探していた好みに合致した作品で、作者の考えるキャラクターの魅力や、テンポの良い文章で、時代小説なのにラノベのようにポンポンと読めてとても楽しかったです。個人的にかなり好きです。
波之助シリーズもっと出てほしいんですけどねぇ。
作者は剣客ものがメインのようなので、今後読んでみたいと思います。
前巻同様…
短編集なのかと勘違いして読み始め、休日を半日、一気に潰してしまった。
又、前巻とは打って代わって、警察モノの趣き。フレンチ警部かメグレ警部モノを彷彿させる。…と思っていたら、いきなり義賊怪盗の類いが出現。
推理ものとしてはゲテモノに近いハナシになってしまったが、謎は確実に解け、オチは綺麗に着いたのだから、まあ良いのだ。
「推理小説」と見ると物足りないかも知れないが、「捕物帖」と見れば、充分面白い。
Posted by ブクログ
江戸・天保時代が舞台。アクションありきの探偵もの。長編。
すらすらと読める。漫画やラノベのように。
波之助と周囲の人々がおりなす人間模様と、江戸という時代の人間模様が感じられる。お偉いさんと、町奉行という扱いは全く別ってこと…etc)
からくり小僧という江戸時代に流行った義族の怪盗というネタを含ませている(あの有名な怪盗・鼠小僧次郎吉が処刑された3年後という設定)。
旗本早川家の三男坊・波之助が清潔感があって釣り好きの変わり者で、変な事件があると熱中して推理してしまう、という正直この時代もてそうだなぁ。そういう話もあるといい。
奉行所の同心小野増次郎が結構好きだ。
でもからくり小僧が一番素敵な登場人物だと思うので、もっと出てほしかったなぁとも思う。
作者は人気のでそうな登場人物を考えるのが上手い。