あらすじ
恵州蜂起、蘇報事件など蜂起は幾度も潰(つい)えたが、革命の花秋瑾(しゅうきん)ら留学生が先導し、湖南の黄興(こうこう)、浙江(せっこう)の章炳麟(しょうへいりん)らを核として革命の火勢は増した。孫文は三民主義を唱え、大同の夢を語る。光緒帝(こうしょてい)、西太后が崩じ、武昌(ぶしょう)での蜂起成功以後「光復(こうふく)」の燎火は全土に。民国臨時政府は産声を上げた。中国近代史の精華〈全二巻〉。
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Posted by ブクログ
中国の歴史を追いかけて、著者の小説をかなり読んだけども、今作に出てくる登場人物の多いことについていけなかった。ただ、大まかにこの大きな国を王朝から民主かするには時期が悪いように感じるし、時間ももっとかけないといけなかったと思う。
主義と思想による対立、外国の干渉、利権と権力を欲する者達の争い。もう収拾がつかない。国を一つにするのが無理があるように思った。
暗殺、裏切りもうなんでもありの世界。
当時、革命とはこういう痛みを伴うものなのは理解するがあまりにも混沌としていて、どういう風に事が進むのが良かったのか歴史を振り返って見たとしてもわからない。
結局軍事力がないと国を統治できないのだろうか。
この当時生きた人たちは今の中国はどう思うのだろうか?
この後にワイルドスワンの話が続くんだというのが感慨深い。