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Posted by ブクログ
面白かった!さすがの名作。
正直、眼球堂の仕掛けは何個かわかりました。眼球って言うんだから動くだろうな、二重窓で夜間はロックされるなら動くだろうな、は最初から考えてました。でも水を張るとかはわからなかったですね。鏡を使った錯覚かなとかは思いましたが、盲点とは気付かなかった。
あと、絶対に善知鳥神いるな〜!とは思っていたのに平川くんかなぁとかおもっちゃっていた単純脳。でも「荷物を触られるとおもってドキドキした」とかのあたりでこいつは怪しいな、とは思っていたんだよなぁ…、そこの違和感をもっとずっと見ていればよかった!!悔しい。
Posted by ブクログ
自分好みの作品でめちゃくちゃ面白かった
実は作中作とか叙述トリックとかアナグラムとか
トリックが色々ちりばめられててよかった
またシリーズ物第1弾だから続き買わなきゃとなる
Posted by ブクログ
とても鮮やかな本格ミステリだった。
大胆なトリック、どんでん返しのラストと解決編は非常に興奮する。
アナグラムは頭にあったので、ちゃんとローマ字を試せば良かったなあ。
叙述トリックには巧妙に騙された。
3日目の第一発見者の下りで違和感は感じていたのだが…。
よくよく読むと上手く作られているのがわかり感動。
途中、小難しい話が多のが取っつきにくくも感じるが、探偵のキャラクターもよく、続編にも期待大。
Posted by ブクログ
某YouTuberの方がおすすめしていたので、気になって読んでみました。とても面白かったです。
トリックは最後まで分からず、真相が明かされた時は、そんな仕掛けがあったのかと驚かされました。
最後の最後でとある人の本当の正体が明らかになった時も驚かされました。(大変ネタバレになっています、すみません)
数学的な話が多く出てきますが、文系脳である私でも理解できる内容だったので、その点を懸念されている方も読んで問題ないかと思います。
森博嗣先生のS&Mシリーズや綾辻行人先生の館シリーズを一度でも読んだことがあって、尚且つ面白いと感じる方に特におすすめです。
Posted by ブクログ
放浪の数学者・十和田只人とジャーナリストの陸奥藍子が訪れたのは、狂気の天才建築家・驫木煬の奇怪な邸宅”眼球堂”。
その眼球堂で2人と、共に招かれた各界の天才たちを次々に事件が襲う。
周木律さんのデビュー作。メフィスト賞受賞作にして、「堂」シリーズの1作目です。
クローズドサークル、客人として招かれた各界の天才たち、奇怪な巨大建築物、そして次々と起こる事件……。ミステリファンにはたまらない設定で、そこそこのボリュームのある本ですが一気に読んでしまいました。現実感という点では乏しいですが、とにかくスケールの大きなトリックやギミック、動機が楽しいです。
こういう、天才同士の論争やディベートのようなシーンも好きなので、個々の登場人物の考え方や立場などを思いながら興味深く読みました。理解できているかというと微妙ではありますが……。
意外と、”建築至上主義”の驫木の考え方も(キャラクターとしては)好きかもしれない。あまり他で見たことないタイプで。
綾辻行人さんの館シリーズとかもそうなんですが、こういったミステリ界にしか存在しないような巨大で奇怪で実用性の無さそうな建築物は本当にワクワクします。
あとがきで言及されて初めて知ったのですが、作者さんも建築学科卒業だそうで、楽しんで書いたという眼球堂の図面や見取り図の数々がとても素敵です。
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初周木。森の民として——まさか萌絵ちゃんと四季博士がフュージョンするとはね…。著者は森博嗣先生からかなり影響を受けていると思われる。文庫のグレー、キャラクタ、世界観など…。とりあえず第二作『双孔堂』も読まなくては!星三つ半。
Posted by ブクログ
堂シリーズ1作目、最近、ミステリー熱が再燃し面白そうな小説を片っ端から買ってみた。
数学の天才、放浪の数学者である十和田、その助手の陸奥の2人が極めて妙な建物に招かれたところから始まる。綾辻行人の館シリーズとはまた違う建物をミステリーに組み込んだ作品。
すごいと思ったのは建物を館シリーズ以上にミステリーに組み込んでいること、ノックスの十戒がきちんと網羅されていること、意外性のあるトリックにオチも面白い。時計館の殺人を彷彿とさせるような大胆な建物トリックはさすが。久しぶりに本格ミステリーを堪能できた。2作品以降も早速手を伸ばしてみよう。
ただ次の作品からは陸奥が助手にならないんだな、と思うと残念でならない。
あと、自分に縁のある場所なのに、最後の最後まで登場人物の名前の共通点に気が付かなかったことが悔しい。特に善知鳥神社なんてよく知っている場所。むしろそれが一番の驚きか。
Posted by ブクログ
じっくりと自分で謎を解き明かしながら読むのが楽しかった!トリックにびっくり、というよりはそれに至るまでの推論の道筋が面白かったです。そしてキャラが魅力的。
謎を解きたい、と意気込み、建築トリックはほぼ正解だったのですが(円形だったら回転するだろう!とか、眼球ということは水晶体…水!?とか、眼球なら盲点となるところはどこかにあるはず…とか、ただの発想レベルでしたが)、最後数ページのどんでん返しにはまんまと騙されました。悔しい。
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最後の最後に答え合わせがちゃんとあってよかった。
仮の「了」までだと、なんだか腑に落ちない部分も多々あったけど、その後しっかり説明してくれてスッキリした。
大掛かりな仕掛け・トリックで面白かった。
勝敗についてはいまいちわからない。
他分野の天才を殺すことで、数学が他の学問の上にあるって証明になるんか?自分の領域に招待して、騙し討ちみたいなことしてるわけだけどそれでいいのか?
神は思ってた感じと違かったなあ。自信過剰というか、鼻につくというか。ちょっと嫌いになった。
Posted by ブクログ
タイトル買い。面白かった。
スケールの大きいトリックで、でも納得できる内容。
ただ、実際実行するとなると本当に可能なのかな?
特に水貯めて〜の部分。時間的にも物理的にも体力的にも、これ厳しいのでは?という印象。再読で吟味してみる。
Posted by ブクログ
天才建築家によって造られた異質の館「眼球堂」、そこに招かれた各界の天才と放浪する数学者・十和田只人は恐るるべき惨劇を目の当たりにする。 あまりに奇怪な建造物、そして不可思議な遺体、異質で飾られた堂シリーズ一作目メフィスト賞作品。
やはりメフィスト賞は変でなくちゃ、とはいえどのトリックも過去の名作たちに酷似している気もする。 文章はやや冗長、登場人物に魅力無し、感想としてはトリックは面白いが物語としては非常に納得のいっていない形。 まぁそういうところ含めてメフィスト賞っぽいですよね。
Posted by ブクログ
よく練られた作品だと思うけど、机上の空論で組み立てられた頭でっかちなストーリーだと感じた。
疑問が1つ2つ。
黒石と深浦は時間的に水を満たした吹き抜けの空間に落ちてるはずなのに墜落死?
水が抜けた後に墜死させたとしても、その後隠れ家に帰るにはまた水が必要になるけど、水が満たされたら死体の位置も変わってしまうのでは?
壁や床に水の跡や不純物だって着くはずだし…
Posted by ブクログ
『眼球堂の殺人』
周木律(しゅうきりつ)
「館モノ」ってお好きですか?いわゆる「館」や「屋敷」、「城」などの建物を舞台にしたミステリー小説ですね
『眼球堂の殺人』は「館モノ」が好きな方におすすめの作品で、この後発刊されていく周木律先生の堂シリーズの記念すべき第1作目になります。天才数学者・十和田只人(とわだただひと)と、ルポライターの陸奥藍子(むつあいこ)。『探偵役が十和田、語り手&ワトソン役が藍子』
天才建築学者・驫木煬(とどろきよう)から謎の招待状を受け取った十和田は、藍子と共に「眼球堂」に向かいます。そこに集まったのは、世界を代表する物理学者や芸術家、大物政治家などなど各界の天才たちばかり。そんな中、実現不可能な殺人が起きます。招待状によって奇妙な館に集められた天才たち。そして起きる奇怪な殺人事件。外には出られない、電話も通じない、完全なクローズドサークル・・・
ミステリー小説には数多くの建築物が殺人の舞台として登場していますが、この「眼球堂」はその中でもかなり異質、著者の周木律先生は
【だが、ひとつだけ自信を持って言えるのは、この建物はきっと、読者をわくわくさせられるだろうということだ。こんな建物はあり得ない、だが、あり得ない建物で起きるあり得ない事件だからこそ、きっと読み手の心も躍るに違いないということである】と申されております
えっ(え?)「眼球堂」ってどんな建物かですって?それは読んでからのお楽しみ!Who・誰が How・どうやってWhy・なぜ殺したか、のミステリと基本となる謎が全て楽しめるようになっています。特に「眼球堂」という奇怪な建物が舞台だからこそ、「どうやって殺したか」を推理していくの楽しいです
館の「見取り図」はもちろん、殺害現場の状況も「図」が挿入されているので非常にわかりやすいし、。この『眼球堂の殺人』は文庫本にして約570ページほどあり、他の作品と比べるとボリューム多めですがかなり読みやすいと思うので是非お薦めです
もしあなたの元にも謎の館への招待状が届いたらその時は是非御用心下さい・・・・