【感想・ネタバレ】「こつ」と「スランプ」の研究 身体知の認知科学のレビュー

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Posted by ブクログ 2023年02月09日

ふだん自分がぼんやりと考えていたことが明文化されていて面白かった。情報と、実感と、それを再現するための意識のお話(というざっくりした理解)
何年後かに再読したらもっと面白そう。

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Posted by ブクログ 2019年10月08日

たとえば本書では、野球のバッティングの上達には、体感を言葉にすることが大事だとされる。足の踏ん張り、身体の開き方や、肘の折りたたみ方など、バッティングする際の身体の体感を意識して、どうやっているかを言葉にしてさらに意識する。すると、言葉で意識したことによって修正点が見つかり、それを身体に試すことにな...続きを読むる。そして、それがどのくらい成功したか、どのくらい失敗したかをまた言葉にして意識し、さらに修正していく。それでうまくいっても、状況や環境や自分の肉体の調子が変わればまた、その方法ではうまくいかなくなりますから、また言葉で捉えなおすということが繰り返されます。また、感じていることを言葉にし、それを行動にフィードバックすると、さらに感じることが変わって、また言葉が変わります。さらにさらに、その変化した言葉によって、行動もまた変わっていくという繰り返しになります。これを進歩とか洗練というのかは、本書では書かれていませんが、先鋭化という問題も含めて、言葉で突き詰めていくという本書の方法の筋はいたってわかりやすい直線的な方法のようにも感じられます。しかし、突き詰めた先に袋小路が待ち構えていてもそこでストップせずに、たえず変化していくものだという、言葉と身体の相互作用のダイナミックさを説いているのがよかったです。おそらく、袋小路は「スランプ」なんです。とすると、先鋭化というものも「スランプ」なのかもしれません。「スランプ」だって言葉にしていくことをやめずにいることで乗り越えられやすくなる、というようなことも本書には書いてあります。先鋭化したものを辿っていって言葉で解きほぐし、基礎の段階から再定義しなおすなど、言葉をさらに紡いでいくことによって、先鋭化すら乗り越えられるんじゃないか、という可能性をこのあたりから感じました。きっと性急じゃなければ、光は見えるのです。

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Posted by ブクログ 2018年11月25日

スランプは必要悪
コツを掴んだ時は、言葉が大雑把になり、スランプの時は、言葉詳細になる

身体とことばの共創
ことばは身体から紡ぎ出される
そうして生まれたことばは、身体を変容させる
身体が変容すれば、紡ぎ出されることばも変容する

入力変数は個人固有

身体知
からだメタ認知

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