【感想・ネタバレ】疾風の勇人(5)のレビュー

あらすじ

国民の悲願である独立に向け、吉田は超党派挙国一致の講和全権団の編成に入った。そこに立ちはだかるのは、内容不明の安保条約に反発する国民民主党の三木武夫や、全面講和を主張する社会党の浅沼稲次郎! 池田は吉田の命を受け、野党工作に奔走。そして吉田に全権委員に任命され、吉田らとともにサンフランシスコ講和会議へ。そこに出席予定のなかったソ連代表が現れ、会議の破壊をもくろむ!

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学校で教わらなかった戦後経済・池田勇人のおもしろさ!
本作では、第2次世界対戦後のGHQ占領体制からの独立と復興を、経済という視点から描いたものになります。物語は、後に総理大臣となって「国民の所得を倍増する!」と宣言し、経済大国日本を築いた池田勇人を追う形で進んでいきます。
ここだけだと難しそうですが、そこは『ムダヅモ無き改革』の大和田秀樹!力強い広島弁で一本気ある池田勇人をはじめとして、傑物だらけの政治家達を大胆かつ魅力的に描きます。熱すぎるセリフに、さすがにこのマンガのオリジナルだろうと思っていたら、実際にあった発言と知って驚くこともしばしば。
そんな政治家達が立ち向かう日本の問題もわかりやすく解説してくれます。今まで名前だけは聞いたことがあった数々の事件について、どういうものだったのか、それを踏まえてどのような判断がされたのかが、臨場感たっぷりに伝わってきます。魅力的なキャラクターと戦後の日本のダイナミックさを是非感じてください!

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感情タグBEST3

購入済み

遂に

独立なる!
吉田総理の根回しというか外交戦略が現地で動かなければ
茶々が入ったことは想像できる。年季の違いというのは
こういうところでも出るのだな。

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2023年08月12日

Posted by ブクログ

ゴー・ホーム・クイックリー完結\(・∀・)/

三木武夫が出てきた。
三木武夫なんだよなあ。日本の政治をこのだいぶ先に大きく歪めたのは。
田中角栄の悪影響を薄めることはできたけど、三木武夫の悪影響はまだ取り除けてないんだよなあと、改めて。

0
2018年10月14日

購入済み

取っつきやすいですね。

サンフランシスコ講和条約。教科書でしかお目にかからないし、今の日本ではその名前も忘れられているのではと思ってしまう。安保条約がどのように成立されたのか?という事まで今の日本では知らない人が過半数なのではとおもってしまう。
かく言う私も詳しく説明はできない。今の日本の歪さがなぜ起こっているのかを考える取っ掛かりには凄くいいと思う。
ただ、漫画的な表現が多くて『そんな馬鹿な』と思ってしまう事は多い。昭和20年代では池田さんは40代後半だと思うけど、どう見ても若く描かれているし、三木武夫が『安保条約は必ず将来に禍根を残す』と言ったかどうかわからないしね。
でも、作者がいかに今の読者を取り込めるかという工夫しているかが凄くわかる。これからも読んでみたいと思える作品です。

0
2017年04月28日

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