あらすじ
英雄のそばに物語は落ちている――。曹操、劉備、孫権、諸葛孔明……魏呉蜀三國志の世界に綺羅星の如く存在する英雄たち。だがしかし、スターのまわりを固める脇役たちも、戦い、叫び、喰らい、怒り、泣き、生きていた。夏侯淵、太史慈、于吉、簡雍、曹節、馬忠、潘璋、魏延、楊儀、馬岱――「戯史三國志」でデビューした著者が、掬い上げ紡いだ"読んだ事のない三国志"七話。
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Posted by ブクログ
思えば吉川さんの本に初めて出会ったのは、三国志モノだった。彼の書く三国志、大好きだ。この本は少し古くてなかなか手に入らず、古本でようやく手に入れた。
内容は、必ずしもメインに置かれる訳では無い人々にスポットが当てられた7話。どれも良いが、特に良かったのは曹節(曹操の娘)の話。心理描写が巧み。
買って良かった。良い本だった。
「人というのは、最後の最後でどうしても嘘のつけない生き物でしてね……心根が全て顔に出てしまうのです」諸葛孔明の言葉が、最後に残った。