【感想・ネタバレ】大正箱娘 見習い記者と謎解き姫のレビュー

あらすじ

新米新聞記者の英田紺のもとに届いた一通の手紙。それは旧家の蔵で見つかった呪いの箱を始末してほしい、という依頼だった。呪いの解明のため紺が訪れた、神楽坂にある箱屋敷と呼ばれる館で、うららという名の美しくも不思議な少女は、そっと囁いた――。「うちに開けぬ箱もありませんし、閉じれぬ箱も、ありませぬ」謎と秘密と、語れぬ大切な思いが詰まった箱は、今、開かれる。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

家を飛び出して、新米新聞記者として働く英田紺。
旧家の蔵で見つかった呪いの箱の処分を依頼された紺は、上司の紹介で神楽坂の箱屋敷に住む、うららと出逢う。
「箱と名のつくもので、うちに開けられぬものもありませんし、うちに閉じられぬ、ものもありませぬ」
けれどね、記者さん
「開けないほうが、よい箱もありますよ」

表紙とタイトルから、袴姿のお嬢が活躍するのかなと思っていたら、過去を抱えて家を飛び出した新米記者と、謎めいた箱娘が暴く怪しくて仄暗い人の闇のお話。
地方の旧家の呪いの箱
身分違いの男女の悲恋を描く舞台の台本の行方
姉の婚約者に文を贈っていた妹の真実
旧家の嫁からの再びの文
じっとりとまとわりつくような闇。
それぞれの事件がじりじりと紺の心の蓋を開いていくよう。
家長や因習に逆らえず、生きる女性たち。
彼女たちを救おうと奔走する紺、なんだけど、女性の立場が!とか、女性の幸せは?!とか声高に描くけれど、何気に男性が雑に扱われてる気が。
刃に触れて亡くなった彼も、死が舞台のヒットに繋がった彼も、こんな手紙を何通も受け取った彼も、最後の婿殿たちも、なんだかお気の毒。
続編があるそうなので、紺と家の確執とか、うららの秘密もだんだんと明らかになるのかな。

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2023年06月05日

Posted by ブクログ

ネタバレ

女が生き難かった大正時代が舞台の短編集。
新米新聞記者と箱娘とよばれる少女が、箱に詰まっている謎と秘密を開く・・・

箱、謎、秘密、そして女がテーマとなってる上に、時代が大正。女性にとっては辛いというか暗い話が多くて予想してたのとちょっと違ったかな(+o+)
短編集だけど、全体的には話がつながってる
まだ始めなので、箱娘とは何なのか先が気になります。

0
2016年04月10日

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