【感想・ネタバレ】イーロン・マスク 未来を創る男のレビュー

あらすじ

イーロン・マスクは、日本にいないタイプの次世代経営者のスター! 宇宙ロケット、電気自動車のスポーツカー(テスラ・」モータズ)、太陽光発電……未来の世界を創り出すために、大金を投じ、常に勝負し続ける豪腕経営者。次世代のスティーブ・ジョブズとも呼ばれる、今後ますます注目される異能の経営者イーロン・マスク初めての本格評伝登場!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

装丁読み
イーロン・マスクという人物の本
彼は未来を創る男
ロケットや電気自動車など不可能を実現してきた男
世界が最も注目する経営者
彼のやってきたことを書いている

目標
なぜイーロン・マスクはすごいのかを知る。
→誰も想像してないような目標を掲げ、それを達成する能力があるから。他の人とは見ているビジョンが違う。金儲けではなく人類のために行動している点が彼の強みである。

創造性を生むために必要なことは何なのかを知る。
→イーロン・マスクになることはできないが、人とは違う発想をするためには様々な分野の知識を取り入れ、多面的な視点を持ち、自分で考えることが必要である。

これからの未来を予測できるような視点を持つ。
→これも様々な分野に精通することが大切だと考える。特にこれからは宇宙産業や人工衛星、太陽光発電の未来は明るいようだ。

仮説
イーロン・マスクは天才である。世の中に飽きている。だからこそ新しいものを創りたがる。これまでないものを創り続けられるのは、宇宙や自然に対しての興味が尽きないからだろう。

要約
賢い人間が多すぎるとイノベーションが生まれないことをマスクは知っている。
最近はつまらないイノベーションばっかりだ。FacebookやTwitterなど広告をクリックさせることしか考えてない連中ばっかり。
しかしマスクは我々が胸踊るようなイノベーションの開発を続けている。
火星に人類を送り届けるのが彼の目標なのだ。
航空、自動車、太陽光発電の既存の会社や国にケンカを売っているのも事実である。既存の方法で利益を上げている会社からすればマスクの考えは極めて奇抜である。
テスラの充電ステーションでは30分の充電で何百キロも走れるのだ。
彼は時間管理を徹底し、必要な時間を捻出し、妥協を許さないスタイルはスティーブ・ジョブズに似ている。働き方改革とは真逆を行く考え方だ。
考えの根底には「人類救済」という夢がある。これは南アフリカという地で育ったことも関係している。
想像の世界に入り込み物思いにふける。百科事典を読むなどとんでもない読書家であった。誤りを指摘してしまう性格で友達はいない。
勉強への考え方として、まず目指すべきものがあって、そのために何を勉強すべきかということを考えていた。なので、興味のない教科の成績は良くなかった。
ビジネスと物理学を融合する術に長けていた。
冒険する心を持ち、旅の中で語り合い、ブレインストーミングをすることが新しいアイデアを生む。

彼の新しいインターネットの会社は最初は社会に受け入れられない。グレッグ・クーリという人物と出会う。彼こそが当時のメンターであり根回しおじさんのような存在であった。
良かれと思って技術者が開発していた製品に勝手に手を加えることがあった。その行為が帰って技術者の働きぶりを悪くすることがあった。
マスクは当初組織を率いる術に欠けていた。
人とは違う視点を持っている一方で凡人や秀才には理解できない所がある。
クーデターを起こされるのも彼のそういった特徴があるからだと思う。
しかし彼は会社を手放すことになっても、次の目標を見つける。飽くなき探究心を持ち、世の中を良くしたいと考える人間なのだ。

マスクはただ大風呂敷を広げるだけではない。興味がある分野について自分でも研究し、具体的なプランを作ることができるのだ。

マスクの目標やプランに感銘を受けた優秀なエンジニアがリスクも厭わずにマスクの元へやってくる。
大変だがそこにはやりがいが待っているのだ。

ロケット開発も電気自動車開発も、一般人からしたらおとぎ話のような笑える話なのである。凡人からの反発の量が創造性を測る基準になるという仮説に合致する。

スペースXもテスラも倒産の危機に陥る。しかしどんな厳しい状況でもマスクは集中し続け判断ミスをせずに乗り切った。難しければ難しいほど力を発揮するタイプである。

宇宙産業、人工衛星産業は拡大している。

うるさ型の厳しい経営スタイルは、トップがとてつもなく大きな夢を語るからこそ成り立つ。

計画書は分単位まで落とし込んで示せが彼の言い草である。

マスクは共感力に欠ける。そんなマスクの尻拭いをする存在が横にいるので会社の業績は飛躍しているのだ。

会議はめったに行わない。現場で優秀なエンジニアが自ら考えて対処するほうが質も生産性も高まる。

既存の会社が真似したくてもできないものを作る。それに社員が情熱を捧ぐ。
既存の固定観念に縛られない考え方が必要。
テスラと既存の自動車会社は収益のシステムが違う。
テスラは1度買ったらその後のメンテナンスが必要ない車を目指している。不具合があればネット経由でソフトをアップデートしてしまう。一方で既存の会社はメンテナンス代でお金を稼ごうとしている。

内製化することは判断を早くし、物事を実施するスピードも早くする。
上からの指示や他社の意見を待つことは遅れに繋がる。

優秀な人材を見つけ出す才能があり、またその実力を最大限引き出す才能がマスクにはある。

天才は凡人や秀才とは物事の考え方の軸が違う。人間関係を大事にすることなど、どうでもいいのだ。天才の頭の中はそれよりも大事な使命でいっぱいなのである。
ビジョンが違うのだ。彼はテスラの全特許をオープンにしている。その理由は他社もどんどん電気自動車を作って、みんなに電気自動車を買ってほしい。それが人類を救うことに繋がるからである。

GoogleのCEOのラリーペイジは言っている。「すばらしいアイデアはいつもクレイジーである。クレイジーでなくなればつまらない証拠」であると。

様々な分野を学ぶことが他の人とは違う発想を生む。

帯コメント
型破りな経営者になるには誰もが疑うようなとてつもない目標を掲げ、それに向けて努力することが必要である。マスクの目指す未来は人類を火星に移住させることなのだ。

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2021年01月19日

Posted by ブクログ

ネタバレ

テクノロジー企業の取材が多い著者
本を書くのに最初は拒否されていたが、しぶしぶ承諾 原稿をチエックする機会も与えなかったという。納得すると1回/月の食事会 家族への取材、取引先幹部なども紹介してくれた。読むと、世界を変えるという気概に溢れている。
・早く首にしないと、後悔する時間も長くなる
・テスラの創業者は別人達 大手メーカは車の生産には殆ど関わっていないことが判明
・スペースX 1回/月打ち上げ 製造は殆ど自前
 火星で生活を出来る環境を作り人類を救う
・ライバルの1/10のコストを狙っている。ロケットの再利用など。
・テスラ値引き交渉はしない。販売店を置かない。チャージ代無料
・ガソリン車エネルギー変換効率 20%程度
・グーグル ラリ^ペイジに苦境時テスラ買い取りを依頼 6,000億円 よく泊まりにも来る。
・太陽電池が3本目の柱

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2024年08月14日

Posted by ブクログ

ネタバレ

まずスケールの大きさに驚く。読み進めるほど、マスク氏が本気で人類を救おうとしているのが分かっていく。「自動車、地球温暖化の問題を解決して、人類を惑星間で活躍できるようにして…」と発言し、実際に行動し続ける力が凄すぎる。マスク氏はまるで、とても高い所から、全方位を見渡せるほどの広い視野でモノを見て考えているようだ。ここまでパワフルな人間がいるのか。

本書は第三者が著した伝記であるため、マスク氏の思考、決断に至った理由や心境等の生身の描写が少なく、マスク氏が成し遂げたことにフォーカスされている。これは私にとって少し残念であったが、彼のような人間がいるということを知れただけでも貴重な体験である。

最後に、なぜテスラが勝ったのかという章で深く感心した箇所がある。テスラが勝った理由は「テスラというブランドをライフスタイルにまで高めたから」「テスラが売っているのはクルマだけではなく、イメージを売り、未来へ足を踏み入れている感覚を売り、ブランドとのつながりを売っている」とある。文中には例としてアップルが引き合いに出されていたが、ジャパネットの元高田社長も似ているのではないだろうか。本書を通して、物を売るということの本質に触れたような気がした。

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2019年01月16日

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