あらすじ
小さなチャンピオンたちが教えてくれること。生命とは何か? この根源的な問いに、私たちはいまだに答えることができない。ならば、極端な「エッジ」を眺めて考えてみよう。超高温、超高圧、高塩分、強放射線、強重力……過酷な環境をものともしない極限生物たちの驚異の能力と、不可解きわまる進化。そこには「不安定な炭素化合物」として40億年も続いた生命という現象の本質がある。(ブルーバックス・2013年12月刊)
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Posted by ブクログ
おもしろかった。
進化の本質は「結果オーライ」とのこと。とてもわかりやすい。
「きりんの首は、高いところにある葉を食べるために長くなった」というような、よくある目的論的な捉え方は間違い。
たまたま遺伝子の突然変異で首の長くなったきりんが高いところにある葉を食べることによって生き延びることができてきただけのこと。なるほど。よくわかった。
しかし生命が彗星からやってきたという仮説は大胆すぎやしないか。
内容のおもしろさに比べて、タイトルが軽い。もったいない。
Posted by ブクログ
生命学って、生物学って。難しそうな問いを、身近な驚きから。究極の極限生物の性質とは、耐熱性でも耐寒性でもなく、「どこでも生きていられる普遍性」ということに納得。大腸菌が40万Gでも分裂を続けるという、およそあっても無駄な能力の実験がなんとなく心に残ってはなれない。