【感想・ネタバレ】お供えのレビュー

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Posted by ブクログ 2020年07月21日

二ヶ月くらいかけてぼちぼち読み終えた 昭和50年代くらいの日本の田舎の空気がことこまかく描写されていて、その中で少しずつ違和感が増殖してゆくような作品群 ホラーではないが、悪夢的な世界 個人的には「海梯」が良かった なんともない落書きが増殖するかのようにふえてゆくのがよい

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Posted by ブクログ 2015年04月15日

どれも不穏な作品。どれも設定が似てるように思うのは同じ頃に書かれたものだからか。気に入ったのは『迷蕨』『門』『お供え』。『迷蕨』と『門』はどちらも死者と生者が同じ場所にいて時間と空間が歪められ閉じる。どこへも逃れられない。こうやって百年歩いている。階段はもう決してみつからないだろうということだけだっ...続きを読むた。この文章でふたつの物語は閉じられる。伯母や祖母がいる。死者として。平穏ではない世界に主人公たちは絡めとられ、諦めてしまう。なんとも奇妙な読後感だ。『お供え』いつの間にか神にされてしまう初老の女性。女性のせいなのか、それとも土地のせいなのか。石を投げられる神様になんかなりたくないと思う。

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Posted by ブクログ 2023年08月11日

2冊目の吉田知子。
お供えだけは先に読んでいた。

こちらは、わりと似たかんじのストーリーが多い気がした。
迷蕨、海梯がなんとなく良かった。
でもどれも怖い。怖いの強さはこの一冊はなかなか大きかった。生と死の堺も、夢と現実の堺も、過去と今の境も移動するうちに全て溶けていき、自分がとろとろと消えていく...続きを読む。やっぱり怖いし、この人の文は凄い。
本人によるあとがきというか、読者へのメッセージが読めて得した気分。

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