あらすじ
看護学科の高校3年生の×華(ばっか)は母親のすすめで産婦人科医院の見習い看護師として働くことになる。中絶の現場やその後処置を体験して一時は辞めそうになるが、出産の現場に立ち会い、生まれる命の力強さに感動し、仕事を続けていく決意をする。「多くの人に教えたい、読んでほしい」回を追うごとに読者からの反響が大きくなっていった感動作、いよいよコミックスで登場!
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10代目線のリアル産科物語
准看護師勉強中のアルバイトで入った産科病院。
そこには幸せに生まれてくる子供達だけじゃない
たくさんの命がある。
妊娠・出産は時に人を傷つけ人生を変えてしまう。
望まない・望まれない多くの子供達を見送りながら
女性たちを助ける産院の人々、
そして知人の悲しい恋や、残酷な現実を語る著者。
稚拙な線の感じが、初々しく、深刻さを軽減していい。
悲しい話が多いが、読後感は悪くない。
泣けました。
一つ一つのエピソードが深いです。
絵柄のせいでしょうか?ダイレクトに伝わって来ます。
私の子供達も、母子手帳を見た時に、そう感じてくれたら…。間違いばかりで、辛い思いをさせてばかりで、悪い母親でも
それでも、間違いなく、確かに愛されていた事の証拠になってくれるかな?
Posted by ブクログ
ネットの無料試読で気に入って購入。産婦人科でアルバイトをした作者の経験に基づいたお話、7話。
妊娠・出産は本当に奇跡の連続で感動的だけど、作者が産婦人科で見たのは人工中絶や育児放棄・性被害・虐待などの厳しい現実。シンプルな絵と、看護師見習いだからこその素直な思いが良い。作り込まれた絵や押し付けがましい雄弁なコメントよりも、断然、命の重さや厳しい現実がより胸に刺さり、心が痛くなる。
【概要】
①人工中絶から考える命の重さ
②不倫の末に一度は子どもを置いて逃げた母と子どもの悲しい結末
③紙袋に入れて産婦人科前に赤ちゃんを捨てた高校生母が語らない心の内
④相手から望まれなかった妊娠で心に深い傷を負う女性
⑤母の再婚相手から性被害を受け続けていた少女の母への思い
⑥我が子を可愛いく思えない母親と、お腹の中で胎児が亡くなってしまった経験を経た母親から学ぶ母性の正体
⑦母親に虐待され離れて暮らした女性が感じる母親になる不安と希望と母子手帳
ドラマ
ドラマをみて涙が止まりませんでした。嬉しいことが多い現場だと思っていたけれど自分たちが知らないだけで悲しいこともたくさんあるんですよね。胸が締め付けられました。
押し付けがましくない
押し付けがましくなく、読み手に素直に入ってくるのは、絵が『綺麗にしよう』としていないからかもしれない、と最近思うようになりました。
小さな子供が描いたような絵です。
作者はアスペルガーとADHDをカミングアウトされており、丁寧に伝えるのが苦手なのはそういった背景もあるのではと思います。
文字は拝見した事がありませんが、文字の場合は走り書きのようになってしまったり、すべて平仮名になってしまう方も多いようです。
正直、雑な印象のある絵ではありますが、作者の思うままに描いていらっしゃるからか、素直な気持ちで読める作品です。
手術中のシーン等も含まれていますが、生々しさや恐ろしさが作者の描く絵のおかげで柔らかくなっており、思春期で悩む娘さんの性教育にも穏やかで的確な教材としても使えるのでは、という気がします。
Posted by ブクログ
1~4巻まで一気読み。
妊娠を考えている時期でもあったので考えさせられる話が多く、きちんと考えなきゃなぁ、と改めて思わされました。
外で読んでいたため、涙を堪えるのに苦労する話もありました。
赤ちゃんのイラストが優しくて可愛くてほんわかしてて、癒されます・・・♡
Posted by ブクログ
ずっと読んでみたくて気になっていた作品です。
読み終えて深いため息と共にぐったりしてしまうほど、命について考えさせられました。
柔らかな作画で×華(ばっか)さんがアルバイトをする産婦人科の出来事が描かれて行くのですが、お母さんが亡くなってしまうお産や、性犯罪被害に遭う小学生の女の子など、修羅場続きで一つ一つのお話が重く心に響きます。
やはり看護師さんを務めるには、生半可なメンタルの強さでは無理ですね…。
看護師見習いのアルバイト経験から書かれたという作者さんですが、発達障害のエッセイ漫画も描かれていることを知り、今度読んでみようと思いました。
読後感はかなり重いですが、とても勉強になりました。