【感想・ネタバレ】ジョン・レノン対火星人のレビュー

あらすじ

住所はなく、消印は「葛飾」、そして差し出し人の名前は、「すばらしい日本の戦争」……名作『さようなら、ギャングたち』に先立つこと1年、闘争、拘置所体験、その後の失語した肉体労働の10年が沸騰点に達し、本書は生まれた。<言葉・革命・セックス>を描きフットワーク抜群、現代文学を牽引する高橋源一郎のラジカル&リリカルな原質がきらめく幻のデビュー作。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

このページにはネタバレを含むレビューが表示されています

Posted by ブクログ

ネタバレ

面白い。とても面白い。たまには脳の別の部分で読書したくなるときは特にお薦め。
あらすじを求める作品ではない。

0
2014年03月03日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ナンセンス小説と言えばいいのか。
形容し難い。作者独自の文体と固有名詞の洪水に酔うしかない。
これが、60年代なのか、60年代とは。30年代とは。90年代とは。終末思想。死体。
30年代、60年代、90年大門の30年周期、と考えると、2020年代は終末思想が蔓延するかもしれない、とか思った。テスラ、Twitter、ロシア、温暖化、プラスチック。
オチから逆算すると、なぜ我々は死体が見えないのか、という疑問に突き当たる。死体は本来そこら中に転がっているはずだ。ただ、それは見えないように巧妙に隠されている。もしくは、我々が見えないふりをしているだけだ。死体がなければこれだけの物質は生産されていない。死体がなければこれだけの思想は生まれていない。死体がなければ、生者は存在できない。

読んでいて頭がおかしくなりそうなのに、読むことをやめられない。これが小説なのだと言われればそうだし、こんなものは小説じゃないと言えばそれもそうだし。
痺れた。

0
2022年05月07日

Posted by ブクログ

ネタバレ

再読。すらすら読めておもしろおかしくもの悲しい。怒りというかなにかが伝わってくる。なんの理由もないのに出所したばかりのテータム・オニールの陰核が男たちによって切除されとこなんかすごく痛ましかった。でもそこがすごくいい。
よかった。

0
2011年09月26日

「小説」ランキング