あらすじ
戦地調停士シリーズ(別名:事件シリーズ)、二ヵ月連続刊行!『殺竜事件』、『紫骸城事件』など、事件シリーズが現実世界に及ぼした影響とは?そして、そのとき「自動的な彼」は何を思う?10年来ファンが切望していた伝説の短編集が、ついに刊行!
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Posted by ブクログ
面白かった。ただ、本書はいわばB面集で、A面(今まで発表されたシリーズ作品)の内容を私があまり覚えていないので、半分くらいしか楽しめてない気がする。残念。
Posted by ブクログ
事件シリーズや、ブギポシリーズ、短編で重要だったのになかなか描写されないキャラクターが魅力的に出てきます。
ストーリーも面白くて、既刊の話にまさかの裏側が・・・!という、今まで上遠野さんの本を読んできた方ほど楽しめるいい本だと思います。
これを読むなら事件シリーズは無傷姫まで読んでから読むのがおすすめです。ブギポは5巻目くらいまで読んでいればOKです。
Posted by ブクログ
「事件シリーズ」のつもりで読んだら、『ブギーポップ』とのクロスオーバーでどしよう、となってしまった。『ブギーポップ』はエンブリオ?ぐらいで挫折しています。刊行と同時に読んでいたのだけど、どうも当時の自分には文体が合わずに遠ざかってしまった過去がある。これを機に再び踏み入れるか、踏み入れることができるのか?20巻以上続いている長編作品に。
「事件シリーズ」と言っていますが、公式には「戦地調停士シリーズ」というらしいです。
戦地調停士EDが研究している界面干渉学。その研究の素材となる現象が現れている6篇。そうか、それぞれの上遠野作品に通じて流れているものは、これだったのか、という納得と、奥行きと深さの計り知れなさを知ってしまう。
バタフライエフェクトが、次元を超えて作用しているということなのかしら。単純に言葉で言ってしまうと。
世界の、次元のか。界面を超えて現れた現象に選ばれてしまった6篇の主人公たち。彼や彼女たちが得てしまったものは、特別な力と言えるもので、場合によっては何かの大きな物語の主人公になってしまうのだけれども、あくまで一風変わった日常の風景に溶け込んでいるのが、気持ちの悪い部分であります。JOJO第4部にある、隣人の恐怖感がある。知らなければ存在しないことなので、どんな危惧もないのですがね。
得体がしれないけども確実に存在しているもの。それを存在していないようにするためのカウンターとしての存在もあるけど、十全に機能しているかと言われると紙一重だったりするのか。ここら辺の機微は『ブギーポップ』読んだ方がよさそうです。
紙一重さがどんどん薄くなってゆくだけかもしれないけどさ。
好きなのは「ジャックポットの匙」。
異能に触れて理解し、それに溺れず淡々と日常へ戻ってゆくラストが素敵でした。
昨日までの自分とは確実に変わってしまったことを自覚しながら、その異質のルールのもとで、平穏さを求めるのは、覚悟があって良い。
そんな大それた気持ちなんて少しもないでしょうけどね本人には。
Posted by ブクログ
ブギーポップシリーズと戦地調停士シリーズのクロスオーバー作品短編集。と言っても、関連がわかりやすいのからわかりにくいものまで種々雑多感あり。
両シリーズのファン向けの作品です。ブギーポップ、ちょい役で登場します。
万人向けでは…なく、コア層向け。
Posted by ブクログ
ブギーポップと事件シリーズのクロスオーバー。
両方読んでいないと理解が厳しそう。両シリーズの脇役が活躍してくれる作品なのでファンには良いのだろう。私自身は一通り上遠野浩平作品を追ってきたが、正直もう追うのに疲れてきていたので、ぼちぼち、といった所。
Posted by ブクログ
何シリーズっていうのかわからんけど、海賊シリーズ?の無傷姫に連ねるスピンオフ。もはや上遠野さんのは全部理解は諦めたけど、なんかこれは妙に良かったなー。無傷姫読んだ直後やから?
Posted by ブクログ
ううっ……。読み直さなくては…「事件」シリーズを読み直さなくては……!
まさかシリーズの1冊ずつに丁寧に対応した短編集だなんて……ボーナストラックではないか……こんな大サービスある???
ああ、それなのに……このサービスを前にして……「事件」シリーズが現在手元になく記憶が朧気になってしまっているという痛恨…!なぜせめて無傷姫読んだ直後に読まなかったのか…!
言わばおいしいガトーショコラにシェフがサービスでアイスクリーム添えてくれたのに、うっかりガトーショコラだけ先に食べちゃってたみたいな……。ガトーショコラの味思い出しながらアイス食べてああこれ一緒に食べたら絶対美味しいやつなのになぜ、なぜ私は……。
とりあえず「事件」シリーズ再読します。
Posted by ブクログ
戦地調停士シリーズはかなり前に読んだのでほとんど覚えてませんでしたが上遠野ワールドが好きなら問題ないでしょう。連作としてうまくまとまってると思いました。ブギーポップシリーズは未読なので手を付けようかな。
Posted by ブクログ
ブギーポップシリーズの世界でのお話であり、無傷姫事件の向こう側のお話。物語では竜の委任状が出てきますので、明らかにEDが葬り去った委任状が流れ着いたのであろうということ。そして、ロッカーの彼は……と、無傷姫事件を読んでいると「なるほど」と頷ける作品になっておりました。