あらすじ
いまの皮膚ケアは間違いだらけ!
皮膚は体を包んでいるだけでなく、免疫バリア機能があることが近年明らかになってきた。また腸と同じく皮膚にも常在菌がいて、きれいな皮膚をつくっている。しかし、美肌を求めた洗いすぎやピーリングなどで、かえって傷つけている人が多いのだ。
本書は、対症療法ではなく、根本から治す「原因療法」を実践する著者が、巷に流布する勘違いを正し、湿疹、肌荒れ、かゆみ、アトピーなどの悩みや不調についてわかりやすく解説。体を洗いすぎない、クレンジングはダメ、常在菌を洗い流さない、セラミド入り保湿剤は効果がある、やけどにステロイドが効くなど、行列ができる名医が本音で明かす。お役立ち情報もたっぷり。皮膚を正しくケアし、トラブルを治して、皮膚から健康をつくる!
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Posted by ブクログ
アトピー性皮膚炎の原因はどこにあるのか?
それを、皮膚の専門的医師が、的確に指摘する。
世の中の 勘違いについて 説明する。
1 体は毎日しっかり洗って清潔にしたほうがいい。
→ゴシゴシ、洗わないほうがいい。シャンプーも使わないほうがいい。
2 肌をキレイにするにはクレンジング、角質除去は欠かせない。
→クレンジングは皮膚に強いストレスをかける。
→角質を無理やり剥がすと、肌に傷がつく。
3 コラーゲンを食べると肌がプルプルになる。
→コラーゲンは、食べると、分解されてしまうので、プルプルになりようがない。
4 ステロイドはなるべく使わないほうが良い。
→ステロイド全般を否定して、余計ひどくなる場合がある。
→あくまでも、原因療法ではなく、対症療法である。
5 市販の水虫薬が効かないのは塗り方が悪いから。
→水虫は、なぜ起こるのか?原因を突き止める。
6 金属アレルギーはアクセサリーに気をつければ大丈夫
→歯に金属の詰め物していないか?それがアレルギーとなる。
→金属アレルギーの人には、口臭がする。
7 アトピーのきっかけは食べ物やダニ、ホコリ
→洗濯洗剤のすすぎ残しによるかぶれからアトピーになる。
→界面活性剤、香料、蛍光剤。
8 子供のアトピーは小児科やないかにかかるべき。
→皮膚の専門家。アトピーの知っている医者にかかるべき。
→アトピーの原因を突き止めるために、検査をすること。
9 日光浴をしないとビタミンD不足で病気になる。
→強い紫外線を浴びれば、皮膚ガンになりやすい。
10 天然由来成分の製品の方が安心。
→表示は、売るための言葉が使われる。よく成分を見ることが必要である。
これだけ読むだけでも アトピーに関する情報が
皮膚の専門家として整理されている。
間違った、もしくは勘違いな情報が多すぎるのである。
それを、理解できる 好著である。