【感想・ネタバレ】笑う男のレビュー

あらすじ

正当防衛とはいえ、人を殺したことに苦しむヴァランダー。このまま警察官を続けるか否か、長期休暇を取りデンマークの海岸で悩む彼のもとへ友人の弁護士が訪ねてきた。同じ弁護士の父親が交通事故で死亡したが、腑に落ちない点があると言う。しかしヴァランダーに他人の悩みに力を貸す余裕などなかった。ついに警察を辞める決心をし、イースタに戻った彼が見たのは、自分が助力を拒み突き放した友人の死亡記事だった。他殺である。急拠、意を翻して復職し、事件を追い始めた彼の身に、犯人の魔の手が迫る。ゴールドダガー受賞人気シリーズ第4弾。/解説=関口苑生

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Posted by ブクログ

ネタバレ

最後まで証拠をつかめず、本人の供述というか自慢話でしか真相に辿りつかないのは頼りないけれど、それが現実的といえば現実的。でも、ヴァランダーの粗っぽい行動はあまり現実的ではない。でも小説としては面白い。

0
2021年05月28日

Posted by ブクログ

ネタバレ

シリーズものと知らずに読んでしまった。
頭の中ですごく映像化しやすくて、
時節柄ヴァランダーは007のダニエル・クレイグを
思い浮かべながら読んだ。
そういえばハリウッド超大作!って最近少ないような
気がするけど、スパイものとかで正当防衛のために
相手を殺すシーンってやたらたくさん出て来てた記憶があり、
だからヴァランダーが1年以上も休職し、
あてもなく浜辺をさまよう姿を想像して
職業で拳銃を持っている人の命に対する思いは
本来こういうものではないかと感じた。
まだその時ではない 作品中何度か出てくるフレーズは
見えない事件を一刻も早く解決したいという焦りを
ふっと落ち着かせる効果的な言葉で、
日ごろあわてものの私に教訓めいた言葉でもあった。

0
2012年12月13日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ヴァランダーシリーズ4作目。1作目の印象はいまいちだったが、だんだん面白くなってきた。脇を固める人たちもなかなか。次作がゴールドダガー賞受賞作。楽しみ。

0
2012年11月12日

Posted by ブクログ

ネタバレ

前作で人を殺めてしまったヴァランダーは
精神を病み、休職していた。
これまでも刑事という職業に疑問を持ちながら仕事を続けて来た彼は、いよいよ辞める決心をしたのだけど、
今回起こった事件がきっかけとなり
逆にこの仕事以外に道はない、という結論に至る。

前半の地道な捜査の雰囲気がとても良かった反面、
犯人自体はこの人しかいないという中、
中盤以降なかなか進展が見られず
少し間延びした感じに。
このシリーズは事件とか推理といった部分より
ヴァランダーの心情や葛藤する姿を味わうのが良いようだ。

あと、人物紹介の二番目に女性刑事の名前が載ってるのを見た時は、
「ヴァランダー、またか!」とあきれましたよ。
それから相変わらずちまちまとリガに住む未亡人に手紙を書いては破りしてるのも通常モード。
でも今回は自分の予想を裏切る結果だったので
逆に残念。
彼には情けない男を全力で全うしてほしい。

0
2024年12月26日

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