【感想・ネタバレ】ガリヴァー旅行記のレビュー

あらすじ

子供のころ誰しも一度はあの大人国・小人国の物語に胸を躍らせたにちがいない。だが、おとなの目で原作を読むとき、そこにはおのずと別の世界が現出する。他をえぐり自らをえぐるスウィフト(一六六七―一七四五)の筆鋒は、ほとんど諷刺の枠をつき破り、ついには人間そのものに対する戦慄すべき呪詛へと行きつかずには止まない。

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Posted by ブクログ

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子供の頃読書をしてこなかったので、児童文学でもお馴染みのこの作品も巨人が旅行する!と思ってました。
 
面白すぎてグングン読んでいきました。
想像スイッチをオンにして読むとかなり怖いかも⁉️
沼正三の家畜人ヤプーと繋がると思ったのは、私だけでしょうか?

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2021年02月06日

Posted by ブクログ

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巨人の国の女の胸を見れるのいいじゃん。第三篇の言語学者の暴論が衝撃的。不老不死の人間の話も印象的なのと、別の国の人々に自分たちの国について話せば、我々が普段気づかぬ正論が聞けると言う構造が良い。

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2022年02月24日

Posted by ブクログ

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小人→巨人→ラピュタ(浮島)と荒れた大陸(学士院)→幽霊▶︎埃を舐める国▶︎不死身の人間(不死は決していいものではない)→江戸の日本→馬の国

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2022年01月26日

Posted by ブクログ

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PSYCHO-PASSで槇島が引き合いに出していたから気になって読んでみた。絵本で楽しく読んだ子どもが、大人になってから全部を読んだらあまりの違いに驚くのではないだろうか…。

あとがきでスウィフトがデフォーのロビンソン・クルーソーに触発されてこの本を書き上げたというのが興味深い情報だった。

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2016年09月28日

Posted by ブクログ

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 ガリバーが最初に到達した「小人国」は誰でも知っているだろうし、その後迷い込んだ「巨人国」までなら知っている人もいるかもしれない。
しかしその後「日本」や「ラピュタ」、そして「馬人国」まで行っている事を知っている人は少なかろう。
そして岩波文庫版では巻末にドッと注釈が載っているのだが、これほどまで風刺に満ちていると知っている人はほとんどいないのではないか。

 その風刺は「小人国」あたりではまだ当時英国に実在したウォルポール内閣を皮肉る程度(この事により書かれた年代が実際の世界史と符合する)なのだが、「巨人国」ではとにかく女性の体臭や風貌を批判するような論調になる。
要約すると「どんな美人も巨大化すれば粗が目立ってとても直視できない」ということになる。

 第三章に登場する「ラピュタ」は宮崎アニメのファンなら最も興味を引かれる所だろうが、その描写は案外淡白でがっかりさせられるかもしれない。
技術立国の人間は頭でっかちで日常の事が何もできないという風刺になっているのだろうが、本作で誰が見ても強烈な風刺を見て取れるのは最終章の「馬人国」だろう。
見た目は馬そのものなのだが理性的な思考と穏やかな性質で全てが賢者と言ってもよい馬人=フウイヌム族。
対して彼らが家畜として飼っているヤプーは派生作品に登場するおかげで有名かもしれないが、人類のパロディである。
「結局人類が一番野蛮であると言いたい」という解釈もあるが馬人を白人、ヤプーを有色人種として人種差別的考えを忍ばせている可能性もある。(逆かもしれんけど)
大人になってから読んでみると色々気付く事があるかもしれない。

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2014年11月08日

Posted by ブクログ

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かの有名なガリヴァー旅行記、ただし、子供の頃読んでいた巨人のほのぼのとした話ではない。

人間に対して非常に皮肉が効いた作品であった。
著者がどんどん狂っていくのがわかるのが怖い・・・

また、ガリヴァー旅行記というと、小人の国に漂流して自分が巨人化したという話しか読む前までは思っていなかったが、逆のパターンもあり、巨人の国に漂流し、自分が小人化したという話。

さらに、なんとあの「天空の城ラピュタ」のモデルも収録されている!
1700年代に原作があったとは知らなかった・・・

最後は馬の国で、著者が完全に狂う。

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2013年02月13日

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