【感想・ネタバレ】観応の擾乱 室町幕府を二つに裂いた足利尊氏・直義兄弟の戦いのレビュー

ユーザーレビュー

Posted by ブクログ 2020年05月11日

目まぐるしく変化する情勢、登場人物の感情の揺れ……、ダイナミックな歴史の動きを感じながら読みました。院の先輩だからというわけではないですが、本当に面白かったです。

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Posted by ブクログ 2020年02月21日

#兄弟喧嘩 に違いないが意味不明な戦いが #観応の擾乱
読書感想というか忘れないための備忘録
1.尊氏引籠りで直義が実権掌握
2.直義、師直を憎み暗殺試みる
3.逆襲を受け直義出家、南朝へ
4.直冬追討の合間に直義が逆襲
5.惨敗尊氏、謎の将軍大権保持
6.直義求心力失い、義詮の復讐
7.俺はまだ本...続きを読む気じゃない(尊氏)
8.スゲエよ将軍(南朝を味方に)
直義は本領安堵・恩賞を軽く見たのか、初期の武将たちは常に不満あるようで、初期のほゞ将軍Ⅱ直義は吝く、武将たちに利益をもたらさなかった。
直義監修の太平記だけ師直の微笑ましい悪行があるらしい=つまりほゞ善人執事だが、直義は攻撃し、反撃の師直は御所巻(尊氏邸取り巻き)で要求を通す。
落ち目の直義・直冬の義親子だったが、禁断の南朝勢力を使い尊氏に師直(滅亡)は敗北する。
尊氏「師直が負けた、俺は将軍、だから恩賞は俺が決める、師直殺した上杉死ね、政治は義詮がやる、直義補佐ね」認める直義
※なぜだろう、読解力が無いのかな、キ〇ガイの言い分
子を亡くしやる気なし直義は、南朝に寝返った導誉・円心を討伐に行く尊氏親子の出陣を、自分抹殺と思い脱出。仇敵だった南朝から追討宣旨を執る導誉=尊氏
【恩賞の彼方へ】
義詮は所領安堵認定システムを簡素化した (´・ω・`)

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Posted by ブクログ 2019年12月20日

日本史上最大の兄弟喧嘩といえば、室町幕府創始者の足利尊氏と弟、直義の対立だ。2人の争いは、北朝と南朝、尊氏の側近と2人の息子を巻き込み、3年間もの内戦「観応の擾乱」に発展する。

この内戦、敵味方が目まぐるしく移り変わり、とにかくややこしい。尊氏と直義がそれぞれ南朝に降伏したり、京都を占拠したり。尊...続きを読む氏の実子で直義の養子、足利直冬が反尊氏で挙兵したり。

なんで、こんなに複雑なことになってしまったのか。それは、主人公である足利尊氏の決められない性格にある。後醍醐天皇や直義、南朝と対立はするものの、心の底から憎めない。誰に対してもいい顔をして、みんなと仲良くしたい。

そんなリーダーとしての素質に欠ける尊氏に愛想を尽かしたのが、弟直義であり、腹心の高師直であり、息子の直冬や義詮だった。そして、ズルズルと内戦が拡大、長期化していく。

ズバリ観応の擾乱前に尊氏が直義を殺ってしまえば、人材不足の南朝もすぐに降伏しただろうし、息子義詮への権力譲渡もスムーズだっただろう。その一方、観応の擾乱を経験したからこそ、尊氏は40代にして、将軍として成長したことも事実。その結果、周囲は幕府に忠誠を誓い、後の3代目義満の時代に全盛期を迎える。

本書はなじみの薄い南北朝時代の武将が多く登場し、読んでいて混乱する。しかし、足利尊氏が「漢」となるための成長記として読んでみると、意外とすんなりと理解できる。

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Posted by ブクログ 2019年06月16日

南北朝時代から室町時代初期までは、大半の人達に敬遠される時代なのだが、一番の理由はやはり、足利尊氏、直義兄弟という、それまで極めて仲が良かった二人が文字通りの「骨肉の争い」を起こしていまった観応の擾乱にある。

南北朝時代というが、実質的に南朝は観応の擾乱が起きるまでは楠木正成は無論のこと、新田義貞...続きを読む、北畠顕家ら名将達が次々と戦死して弱体化していた。

ところが、観応の擾乱という大乱のおかげで存続し、日本史屈指の混沌の時代が始まるわけだが、詳しくは本著を。

何故こうなってしまったのかが分かります。

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Posted by ブクログ 2019年02月19日

足利尊氏と直義との争い、観応の擾乱を詳しく紹介している。

直義も尊氏も、兄弟で直接対峙しなければならないときは、積極的にイニシアティブを取らないので、権力の空白が生じ、流れを掴みきれない様子である。それが大量の追随者を生みながら、大量の裏切り者を生み出す結果となったように思う。

高師直の専門家で...続きを読むもある筆者の研究により、歌舞伎の師直像の淵源が見えたような気がする。太平記を読む良いステップになった。

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Posted by ブクログ 2018年03月30日

複雑な情勢をわかりやすく解説する良書。尊氏、直義、高師直など、従来の認識とは異なる人物像を納得感ある形で提供しています。鎌倉から室町時代は、結構血なまぐさい時代だったことを再認識しました。個人的には「応仁の乱」より面白かったです。おススメ。

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Posted by ブクログ 2017年12月02日

私にとってお城巡りの醍醐味は、その場所で時空を超えた感慨を味わうことです。650年以上前の時代、結果的には主流派となったタフな室町幕府初代将軍足利尊氏と二代義詮が反主流の尊氏の弟の直義、尊氏の庶子直冬の争いに、高師直や佐々木道誉などに南北の朝廷を交えた主導権争い。
この時代「あれ、あなたは尊氏派?」...続きを読むとか「今から南朝に参加ですか?」のオンパレードです。学生時代に私本太平記の文庫本を楽しく読んだ世代としては馴染みの世界です。特に兵庫県在住者として恥ずかしながら初めて登城した、尊氏が抜けなかった光明寺や、義詮が留まった石龕寺は要害の地にあり、当時を創造するのに絶好の地でした。また書写山や石清水八幡宮も今ではロープウェイやケーブルカーでお手軽ですが、籠城するには最適地であったと思いました。
それにしても京都を守護することは戦術的には愚作であることも改めて認識しました。
 本書で充分に時空の旅を楽しめますが、一読では難しいところもありましたので、再読すべく太平記の横に並べて置きます。

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Posted by ブクログ 2017年10月24日

室町幕府初代将軍の足利尊氏と、その弟直義。足利家の執事として最初期の政治を仕切っていた高師直。鎌倉幕府から建武親政を得て室町幕府に至る最後の動乱(観応の擾乱)について書かれています。この勢力が勝ったり負けたりと激しく争うのですが、なぜこれほどまでにややこしい状態になってしまったのかが、紐解くように理...続きを読む解できます。尊氏の政治への執着の低さといってまとめてしまえるのですが、それも含めて一人の人間も、その都度で変化激しいというところが、リアルに現代の自分でも理解できるところがありました。
理非糺明は訴訟の基本として当然というのが常識ですが、それが鎌倉幕府の弱体化に絡んでいて、室町幕府では訴訟の簡素化という目的に向かって一方的に裁可する形になります。そしてそれを多くの人が喜んだというところ。今の日本の政治や会社の組織からみて、学ぶところがあるのではないかと感じました。

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Posted by ブクログ 2017年10月20日

 「室町時代」というのはどうにも派手な戦国時代に飲み込まれてしまって日本史でも影が薄いが、著者も指摘するとおり200年も続いた長期政権であり、その成立背景は大変興味深い。
 征夷大将軍足利尊氏という名前だけは有名で、「とにかく何かした」みたいに扱われがちなところ、しかしその時代を拡大していけば生き生...続きを読むきと立ち回る武士や天皇がそこにいるのである。
 大枠だけは有名で細部がよくわからないというのは歴史研究ではよくあることで、しかも有名な小説になっているとあるエピソードが史実なのか創作なのか、史実として伝わっている創作なのか、そこを一つ一つ明らかにしていかなければならないわけで、いうなれば出来上がっている模型をいったん全部ばらして、一つ一つのパーツを確かめて、偽物を除外し、時には新しいパーツを採用して組み上げる途方もない作業である。

 本書で取り上げられた感応の擾乱は1350年から52年というわずか2年程度の出来事であるが、勢力も趨勢も目まぐるしく入れ替わる。今でこそ居ながらにして全国どころか世界のニュースも調べられるご時勢だが、当時の人々はどうやって情勢を知っていたのだろうか。敵だと思って戦っていたら、実は味方の味方になっていた相手だったなんてことはなかったのだろうか。
 情報だけでなく、実際に登場人物たちも京から九州、そして北陸を経由し関東なんて風に全国を移動する。敵を大群で囲んでいたかと思えばいつの間にか瓦解し逆に追い込まれていたりする。そういった目まぐるしい情勢の変化が、押さえつつも生き生きとした筆致で描かれる。著者も楽しんで書いていることが伝わってきて非常に好ましい。

 以前に読んだ「奪われた『三種の神器』」(渡邊大門著)においては南北朝期の皇室の混乱が描かれていたが、本書はそれを幕府側から見ているということになろうか。本書だけでもとても面白いものだが、歴史というのは(あるいは知識全般に言えることとして)多面的に見ることでより面白くなるように思う。

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Posted by ブクログ 2017年09月04日

”応仁の乱”がヒットしたからか?
と勘ぐりたくなるような本書だが
かなり面白い内容だった。
本書で幕府の争いの方はそれなりに分かったつもりだが
朝廷側がまだ分からん!
とりあえず”南北朝研究の最前線”読み返そう・・・。

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Posted by ブクログ 2019年02月28日

同じ中央公論社から出ている『日本の歴史』もさすがに書かれてから年月が経っているので、定説となっていることもこう解釈した方がいいのではないかという最新の研究成果が読めたことが大きいですね。ただそれでも尊氏が直冬を嫌った理由など分からないこともあるし、武将たちが自分の都合であっちについたりこっちについた...続きを読むり、幕府内の対立だけでなく南朝が絡んだりと非常にややこしくはあります。人の内面が分からないとすべてを理解するのは無理かも。
室町時代って江戸期に比べるとなんか地味で、創業当初からへろへろ、時代が下るにつれますますヨタっていくような印象なんですが、創業者尊氏の印象は変わりましたね。武将としても政治家としても優れてます。っていうか、彼が最初からやる気出していればここまで揉めなかったんじゃないですかね。

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Posted by ブクログ 2019年02月11日

戦には長けていたが政治に興味がなかった尊氏と、戦に弱く政治運営も今一つに見える弟・直義。そこに高師直が政治に加わることで対立が深まっていった感がある。擾乱自体は約2年だけの内乱だが、南北朝というややこしい時代背景に、生え抜きの家臣、寝返る家臣など、その時代を生き抜くには標準的であろう保身が、また読む...続きを読むものを混乱させる。尊氏も直義も、本気で相手を討ち取ろうとしていないように見え、それが擾乱という混乱をもたらした大きな要因に思えた。

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Posted by ブクログ 2018年11月29日

歴史モノは文庫、新書ともに戦国時代以降の近世、近代しか読んでないに等しいから、中世以前はまことに暗い。よって観応などという元号は知る由もないが、「室町幕府を二つに裂いた足利尊氏・直義兄弟の戦い」なるサブタイトルが気になった。戦は「役」「変」「乱」と表されるものの、「擾乱」とは何ぞや。地元史で騒擾事件...続きを読むってのがあり、「擾」とはゴタゴタのお騒がせってな意味である。尊氏と直義の兄弟喧嘩、内輪もめってことか?読んでまさにその通り。尊氏、直冬の親子喧嘩もあって、南朝と北朝の分裂ドタバタ劇まで絡め、地味でせこい戦の割りにおもしろい。高師直(こうのもろなお)、すぐ忘れるんだろうが、執事にして不思議な実力者であった。

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Posted by ブクログ 2018年06月11日

室町幕府自体が歴史の授業の中でも影がうすいこともあり「観応の擾乱」自体知りませんでした。

室町幕府と言えばあまり成熟していないイメージでした。
がこの戦いの中で自己改革をしていたんだと初めて知ることができました。

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Posted by ブクログ 2018年05月23日

室町幕府の創成期に全国規模の内乱となった、
足利尊氏と直義の骨肉の争い。
観応の擾乱の全貌を描き出す。
足利一族の兄弟、親子、親族。執事である高師直の一族。
恩賞と領地が絡んで全国の諸将たちは離合集散し、
まさに昨日の友は今日の敵状態。
更に、北朝と南朝も巻き込む。
丁寧に分かり易い文章で書かれ、
...続きを読む適切に史料を提示していて、興味深く読めました。
特に関連年表、観応二年はすごいものです。
月並みな感想ですが、尊氏は運が良かったなぁと。
随分危ない場面も多く遭遇してます。
状況次第では、尊氏が死んでた可能性だってあるし、
室町時代自体無いとか、南朝が支配する世になるとか。
また、骨肉の争いとは言えど、攻め切れなかった直義と直冬。
一族の棟梁、嫡男という立場は、
親兄弟でも下克上な戦国時代とは
異なっていたのかなぁと思いました。
そして、あれほど激しく敵対してた
山名氏とか桃井氏とかが、滅亡していない。
敗者にも寛容だったのも、驚きでした。

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Posted by ブクログ 2018年01月25日

高校の日本史の教科書で名前だけは覚える「観応の擾乱」だが、これがこんなに短期間で形勢が極端に変動し、地滑り的な離合集散が続くダイナミックなものだとは知らなかった。また、観応の擾乱以降、「努力が報われる政治」が定着し、室町幕府の全盛期につながったという点で、観応の擾乱が初期室町幕府にとって重要な意義を...続きを読む有するものであるということを理解することができた。足利尊氏、足利直義、高師直などの人間像も興味深かった。

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Posted by ブクログ 2018年01月21日

良書。

観応の擾乱というドマニアックな領域ながら、
非常に丁寧な説明でわかりやすい。

ただ、当然ながら人を選ぶ。
歴史系に興味のない方だと、おそらく最後まで読み切るのがかなり苦痛だと思われる。

ある程度歴史に興味・関心のある方ならかなりおすすめ。

個人的には初期室町幕府のありようと、
尊氏の...続きを読むあり方がかなり印象が変わったかな。
とても面白かった。

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Posted by ブクログ 2018年01月09日

面白かった、のだが、知らない登場人物が多くて、今ひとつ入りこめない。しかし、今まで知らなかった尊氏、義詮、直義、師直を知ることができた。
次は義満を知りたい。

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Posted by ブクログ 2017年10月28日

大河ドラマ「太平記」を思い出しながら,読みました。
あまり知識のないところでしたが,非常にドラマティックな内容で,面白く読めました。

本当によく分からないのが,尊氏が実子の直冬を疎んじた理由です。
尊氏の直冬の扱いが酷いからといって,それを周囲の者が不満に思ったことが観応の擾乱の原因の一つというの...続きを読むも,いまいちピンときませんでした。

この点については,今後,研究が進んで,新たな知見が発表されることを期待したいです。

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Posted by ブクログ 2017年10月15日

歴史の授業でも、建武の新政から義満にさらっと飛ばされる時期なので、よく知らなかった。

本著は、平易な言葉で書いているので、とても分かりやすい。

そもそも直義と師直の不仲の原因と、尊氏が直冬を嫌ったのか、が少し分からない。

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