【感想・ネタバレ】工場(新潮文庫)のレビュー

あらすじ

大河が南北を隔てる巨大工場は、ひとつの街に匹敵する規模をもち、環境に順応した固有動物さえ生息する。ここで牛山佳子は書類廃棄に励み、佳子の兄は雑多な書類に赤字を施し、古笛青年は屋上緑化に相応しいコケを探す。しかし、精励するほどに謎はきざす。この仕事はなぜ必要なのか……。緻密に描き出される職場に、夢想のような日常が浮かぶ表題作ほか2作。新潮新人賞、織田作之助賞受賞。(解説・金井美恵子)

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Posted by ブクログ

ネタバレ

・内省と他者からの見え方、見られ方の差分
・会話しながら別のことを考えている時の感覚と、
・寝る前にその日あった会話の前後を思い起こして反芻する感覚
・後味の悪い補足好き
 (二体の手は縫い付けられている)
・蘭々の頭悪い感じの地の文
・佐藤さんが。佐藤さんが。
・ラスト、冒頭で飲み込んでしまった蛾の卵のように、自身も10階の職場に卵を産み、蛹になろうとしている?(自身が虫になり職場に卵を産み、羽ばたいていった?)
・目玉模様と触覚を見て空腹を覚えたのはなぜ?
フェロモン?

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2025年12月31日

Posted by ブクログ

ネタバレ

広大な工場は街であり自然でもある

牛山兄妹は、なぜかそれぞれ別にこの工場に非正規社員として勤めるようになる。妹はひたすらシュレッダー作業、兄は内容がよく分からない書類の校正、「この仕事はなんのため?」という疑問のなか黙々と働く、いっぽう大学でコケの研究をしていたのに屋上緑化担当としてかなり良い待遇で雇われる青年もいて広大な敷地では自然が独自に進化している。

「よく分かってないけど淡々と黙々と」というところがJTCっぽいのかな。(フラッシュバックのような)奇妙な時系列、ずっと不穏な雰囲気、作中の言葉遣いもたまに思考にフックがかかる感じがあって面白かったです。

しかし「大便のようなタイトルの(中略)薄い冊子」(P39)という表現、大便のようなタイトルってなんでしょうね?(笑)(個人的にタイトルは別に普通じゃん、と感じるタイトル。)

「ディスカス忌」
「いこぼれのむし」
3篇収録で他の2篇も「なんか変な習慣があるけど正されずに日々が過ぎている」といった内容でした。

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2026年06月24日

Posted by ブクログ

ネタバレ

工場、、いったい何を作っている所なのか、一人で15年も緑化計画?シュレッダー係?謎の文書の校閲?生物たちは何なのか、訳がわからず頭がおかしくなりそうな所が結構あったり、妙にリアルでクスッと笑える所もあったり、広い工場なのになんか息苦しい感じがあったり、かなり奇妙で不思議な作品でした。

ラストはえ?!となったけど、工場ウがみんな工場の方を見ているのってそういうことなん?と、その光景がちょっと怖くなりました。

教授が梅干し6個食べてるいるところ、適当過ぎる後藤さん、牛山兄が添削のとき眠すぎてどうしようもないところ、ズリパンおじさんは未遂で終わるからそこまで問題視されてないところ、橋を渡りきるのに1時間半近くもかかるところ、牛山兄がなぜか小学生のレポートの校閲をし、そこに突っ込みながら読む割に添削せずに戻すところ等が印象的でした。
工場ウというネーミングも好きです。

個人的には以前読んでいた穴の方読みやすくて好きですがこちらもジワジワ面白かったです。

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2026年06月16日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ずっと奇妙なままで終わった。主人公、コケ、古笛、後藤、老人、孫、兄、恋人、工場、生き物、仕事、職員、、出てくるもの全てが奇妙。工場の敷地てわ生活ができるなんてあるの??ベースのような印象を受けた。工場にしかいない鳥とか!こわい。しかもそれが鵜の一種ということで、カワウとかウミウという言葉がたくさん出てきたんだけど、、それも気持ち悪かった。そして最後も???で終わった。黒い鵜の正体は職員なの?わからない。
そして他の2つもよくわからなかった。熱帯魚好きの男の出産祝い。相手の女性はきっと餌の海老をもらっていた子なんだろう。なんで男性は死んだの?
三つ目もよくわからない。よくありそうな会社のシーンなんだろうけど。女の嫌さも十分あったけど、男の嫌さもあった。これも登場人物がほとんどひどい。でもリアルな思いで安心もしたし悲しくもなった。
読み終わりはモヤモヤしたけど、楽しかった。

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2025年08月20日

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