あらすじ
文具会社で働く24歳の井久田菜摘は仕事もプライベートも充実せず、無気力になっていた。ある夜、ひとり会社で残業をしていると火事に巻き込まれ、意識を失ってしまう。はっと気づくと篤生と名乗る謎の男が立っており、「この冬、君は死ぬ」と告げられて――。ラストのどんでん返しに、衝撃と驚愕が待ち受ける!
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Posted by ブクログ
毎年冬に篤生に与えられた色々な試練に立ち向かう菜摘の姿にほっとして、また試練にハラハラして、最後の衝撃と真実に愕然として、ラストまで目が離せなかった。篤生と菜摘と江島さんのその後がずっと幸せであってほしい。
Posted by ブクログ
【あらすじ】
文具会社で働く24歳の井久田菜摘は、母親からは結婚を催促され、上司の山崎美香には怒鳴られ、プライベートも充実しない日々を過ごしていた。残業していた夜に火災に巻き込まれたが、網瀬篤生(あつき)と名乗る男性に救われ、「6年後の12月15日まで何度も死にそうになる」と告げられ、生まれ変わって試練を乗り越えて行くようアドバイスされる。
毎年冬に篤生は現れ助言する。
25歳、同僚の沙織が結婚詐欺にあい自殺未遂したのを救う。
26歳、親友の晴海を不倫相手の山下から救う。
27歳、母親の脳梗塞に気づく。
28歳、父親が膵臓がんで他界する。
29歳、篤生は菜摘の子供で、菜摘が暗い人生を送り自殺してしまうのを防ぐために、自分の命と引き換えにタイムスリップしてきたと、菜摘の日記(別世界の)を見せながら話す。
上司の江島主任はそばで菜摘を支え続け、菜摘の父親の死後結婚する。
30歳、江島との子を産んだ菜摘は篤生と名付け、心臓疾患があることも大人の篤生から聞いてわかっていたため、大きい総合病院で出産することにした。「今度は私が(篤生を)救うからね」と。
【感想】
今までありそうでなかった内容。読みやすく、なんとなく想像がつく展開なんだけれども泣きながら読んだ。こういうタイムスリップ的な話は個人的に好みで、映画化しても面白いんじゃないかな。
最後のエピローグ、篤生の決意表明がグッとくる。
Posted by ブクログ
家にあった本
自分の不幸は、意外と自分で作り出していたことであった
火事で死ぬ運命であった井久田菜摘は、未来からの来た息子から助けられる
これから起こる死を如何に回避するかを自分で考えながら成長していく
途中から息子だろうなとわかってしまった
Posted by ブクログ
喜多川泰さんの作品と似てるなぁって思ったのが第一印象。読者を励ましてくれるようなそんな作品だった。
一回目の死は肉体の死で、二回目の死はその人のことを誰も思い出さなくなった時、というフレーズが印象的だった。
Posted by ブクログ
同期とはあまり気が合わない、後輩には見下されてる、上司には理不尽に思うことまでフロア内で怒鳴られる
それは仕事をしたくなくなるし、その先を考えちゃうよね
そこに火事が起きて助けてくれた不思議な人
毎年12月に死期がやってくる、それを乗り越えろなんて意味不明だ
でもその通りになっていく、結婚詐欺自殺未遂、不倫心中、お母さんの脳梗塞、お父さんのガン、途中からは自分の気持ちを伝えられたり好きな人と結ばれたりとかあったけど
不思議な人の正体は実は変わる前のは未来の自分の息子
お母さんを助けたくて自らの生命と引き換えに過去に来てお母さんの心を守ってた
最大の親孝行だ
その親孝行に負けない母の思いは素晴らしい