【感想・ネタバレ】砂の上のあなた(新潮文庫)のレビュー

あらすじ

最期ののちはきみのそばで眠りにつきたい――。亡父が残した愛人への手紙。それは砂上の出会いから続く「運命」の結実だった。愛を失った夫。心を病む元婚約者。愛人の息子を名乗る男。35歳の主婦・美砂子は、自らを取り巻く人間関係の根源に、父の妄執と、千億の愛すら呑み込む「超越」をみる。生きるとは何か。人はなぜ、子を成すのか。果てなき愛への答えを示す、圧倒的長篇小説。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

白石一文さんにはよくある題材だと思うけど、30代半ばの女性の、恋愛・結婚・妊娠(不妊治療)を中心にすえて、生きる意味を問いかける長編。
妊娠を強く望む主人公の美砂子が、次第に夫とすれちがっていく。
うーん、よくある話…と思ったら、その裏にすごく複雑な人間関係や夫の思惑、死んだ父親の執念(?)みたいなものが絡んでいて、推理小説ぽくなっていく。
途中で推理小説か!?と思うけどもちろん違う。
白石一文さんの小説では、男に利用されようと何をされようと、けっこう女性が力強い存在として描かれることが多いように思うけど、この小説でも美砂子はかなり酷い目に遭いながらも相当にしたたかでたくましい。
そしてその根拠は、やはり女性というものが、「子どもを産むことができる」というところにある。
途中、回想の中で最初の婚約者と別れたり、初めての子どもを流産したりするシーンはかなり泣けた。
そして自分を裏切っていた夫と、最終的にどうなるのかがすごく気になったけど、彼女の「女としての生」は、最後にはもうそんなことを超越してしまう。
これから子どもを産む女性には、ある意味で勇気が持てる小説だと思った。

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2021年09月17日

Posted by ブクログ

ネタバレ

白石一文らしい作品。
白石作品は女性が主人公の方が面白い。
心理描写が細かくて。
今回は排卵日がどうのとかその辺まで詳しく描写している。

物語の設定も細かく、ミステリーのような読み応え。
ただ、複雑な人間関係が収斂していくにつれてちょっと興冷めした。
西村と鎌田の罠もちょっとあり得ないし。

最後に作品タイトルの意味や主人公美砂子の名前の由来がわかってスッキリするけど、結局、父親の思いがすべてということかな。

生と死、人生、男と女、親と子、様々なことについてゴニョゴニョ語るけど、それが文学だろうからなあ。

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2014年06月03日

Posted by ブクログ

ネタバレ

白石一文は変にSFチックというかファンタジックな話を書くのはあまり向いてないと思う。




「だけどさあ、女ってほんとに何なんだろうね」

「しかも、私にはうちの旦那のそういう気持ちがすこしは分かる気がするんだよね。」

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2013年06月27日

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