あらすじ
超大型台風接近中の日本。国際空港の入管で突如11人が別室に連行された。時間だけが経過し焦燥する彼ら。大規模な通信障害で機器は使用不能。その中の一人の女が「当局はこの中にテロ首謀者がいると見ている。それを皆さんに見つけ出していただきたい」と言った。女は高性能AIを持つヒューマノイドだった。10人は恐怖に戦おののきながら推理を開始する。
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Posted by ブクログ
登場人物が多すぎて混乱するけど、一室に集められた人々(あと犬一匹)の共通点を絞り込んでいく様はスピード感があって、下巻ではどういう展開になるのだろうとワクワクさせられた。
また、2015年に刊行された作品とのことだが、物語内で出てくる「症状はSARSに似ていて、風邪に似た咳、頭痛等の症状が出たと思ったら、突然高熱を発し、急速に肺が壊死して、呼吸困難に陥る」「通信障害」「AED」が近年のコロナやauの通信障害、某元首相の事件で使用されたもの等、偶然とはいえ似た出来事が数年前に描かれているのが不思議な感じ…。
Posted by ブクログ
面白い!笑
初対面で名前がわからない同士なので、印象のみで語られるお互い同士が本当に面白い。
最初は混乱したけど、突然集められ、普通の精神状況ではない時って、こんなふわふわしてて不安定なものなのかもしれないなぁ。なんて思いました。
Posted by ブクログ
久しぶりだが、この会話や考え方を楽しめる感じが恩田作品だなぁ、とわくわくしながら読み進める。
目線が変わるので
ある男性はある男性を不審に思っていたり
ある男性は女性を、また別の物事に疑問を抱いていて
全情報を受け止める読者としては
誰もかれもが怪しく、また実はこうなのでは??と
いろいろ勘ぐってしまう。
自分が本当の自分なのに、それでは証明にならず
証明書というタグがないと誰にも証明できない とか
人間は洗い物をしながら、運転しながら、ながら考えることができる とか
「なるほどなぁ~」というネタがちりばめられているのがまた楽しい。
結末は全く読めないけれども。。。
下巻を早く読みたい。
恩田さんの本を読むのが久しぶり
上下巻あるので読むのに時間がかかるかと思っていたのですが、先が気になってすらすらと読めました。
入国時に止められた10人とヒューマノイドのキャスリン、キャスリンが言うのはこの中にテロリストがいて誰がテロリストか話し合ってほしい…話し合いって⁈どんなテロかもわからない…本当に話し合いで見つかると思ったのか、面白いけれど、無理があると思いました。
迫り来る台風、バイオテロ⁈、キャスリンも含め登場人物が憎めなく、最後はホッコリしました。
同じキャラのお話しが読みたいなぁと思いました。
未来は明るいのか⁈
Posted by ブクログ
空港で足止めをくらった男女数名。テロの犯行予告があり犯人に該当するとのことで突如犯人探しが始まった。
誰がテロリストなのか、どんな犯行なのかを想像させられる場面が多く最後までミステリーとして読んでました。
恩田さん作品では途中まで良かったのにと思うことが結構あるのですが今回もそれ。
犯人自身気が付いてないから誰か特定できないんじゃないか、消滅とは感染症?もしかしたら全て嘘でキャスリンが犯人?なんて色々考えましたがそんなことはなく意外とハッピーエンド。
途中で見破ったキャスリンがネタを仕込み被疑者の中から別で捕まっていたベンジーが本当のことを言うように仕向ける。多分これがなくても時間になれば言ってそうでしたが。
コロナ禍前の作品でしたがコロナを思わせるほどの記述。コロナ後だからこそ感染症のところは恐怖でした。
若干回収できていないところもありましたが途中まで面白かったです。
Posted by ブクログ
登場人物が多く、コロコロと視点が変わって物語が進行するので、頭を整理しながら読みました。
別室に連行された11人。その中にテロリストがいる。キャサリンと名乗った女はヒューマノイド。
上巻はあっという間に読み終えました。
Posted by ブクログ
国際空港の入管で別室に連行された11人による密室劇。
天災、テロ、感染症、サイキック、ヒューマノイド。色んな要素が含まれていて一言で表しづらい小説です。
行動や時間の制限で不安を煽られながら、登場人物の1人となって推理をしてみるものの、著者の世界に翻弄されるばかり。
どんな展開になっていくのか読めません。
Posted by ブクログ
【内容】
超大型台風接近中の日本。国際空港の入管で突如11人が別室に連行された。時間だけが経過し焦燥する彼ら。大規模な通信障害で機器は使用不能。その中の一人の女が「当局はこの中にテロ首謀者がいると見ている。それを皆さんに見つけ出していただきたい」と言った。女は高性能AIを持つヒューマノイドだった。10人は恐怖に戦きながら推理を開始する。
【感想】
「蜜蜂と遠雷」を読んだ時と同じような印象。
言葉にするのは難しいが、
沢山の登場人物のバックグラウンドがしっかり描かれるから、其々を一人称にして述べられる描写は程々にリアリティーがあるのだが、作られたリアリティーという感じがするから、あまり心に響かないのかな、と思ったり。