あらすじ
国語の授業はとかく批判されがちである。つまらない、役に立たない、小説を読む意味はない、といった声が聞こえてくる。そのため、論理力をつけるための内容に変えるべきだという意見も強まっている。でも、それで本当に国語の力はつくのだろうか? そこで、文学、論理といった枠にとらわれないで、読む力・書く力を身につけるための新しい考え方を提案する。これまでなかった国語の授業がここにお披露目される。
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Posted by ブクログ
「物語論」を専門とする筆者が国語教師の経験をもとにあるべき国語教育について語った本。
久しぶりに大変学ぶところの多い本だった。
・文章の読み方は、三つ
‐ 作者の立場で読む。作者がどのような状況で文章を書いたか
‐ 読者の立場で読む。文章が読者に作用する
‐ 物語の型として読む
・文章をわかりやすく書くには、読者の期待に応えていくこと
・「序論、本論、結論」は、どの階層でも意識する。
・「全体・抽象→具体→全体・抽象」は典型的な「序論、本論、結論」
・謎解きが、物語を面白くする。
・物事の時系列的な因果関係を示すものはすべては物語として語られうる。
・情報リテラシーは、SNS時代にあって極めて重要。「本当に、そういえるのか」を常に問う