あらすじ
●読書術の大家が、ネット時代に教える「だからこそ本を読む」理由
「ネットがあるのになぜ本を読むのか」。
そんな話もありますが、本当にそうでしょうか?
私たちは日々情報には触れていますが、そこで何が残っているのかというと、
ただ無為に情報を消費しているだけ、のような状況もあります。
本を読むことでしか学べないことは、確実にあります。
文学・読書の大家である齋藤先生が、今の時代だからこそ勧める「読書する理由」と、
「人生と知性に深みをつくる読書」の仕方を紹介します。
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Posted by ブクログ
今まではエンタメとして読書を楽しんでいたが、今年からは「読むだけでなく、アウトプットも大切にしよう」と思い、感想文を書くようになった。そんなタイミングで出会ったのがこの本だった。
たくさんのおすすめ本が紹介されており、気になったものをいくつかメモした。
この本の中で特に印象に残ったのは、「この世を過ごすうえで、深くてすごいものに出会うだけでも、もう時間がないと気づきます。薄っぺらい、浅いものに付き合っていられないわけです」という言葉。
まさにその通りだと感じた。
「あと10年早く、この本に出会えていたら」とも思ったが、今の自分だからこそ心に響いた言葉だったのだと思う。
また、「驚くべきことに驚けるのは、教養があるから」という一節にも深く納得した。
もちろん、漫画やエンタメ小説、ライトノベルも好きだし、SNSもやめられない。
それでも、今からでもたくさんの本を読み、少しずつ知識と教養を積み重ねていきたいと思った。
Posted by ブクログ
好きな文章3選
①自分にとってとんな価値があったのか、何が魅力のかを考える際に最も簡単なのは、本の中から「好きな文章を選ぶ」ことです。私はよく「好きな文章を3つ選べ」という話をしています。
②人間、「人生は一度きり」で、当然ながら他の人の人生を生きることはできません。自分1人の経験には限りがあります。本を通じて、他人の人生を追体験することはできます。別の時代を生きた人、他の国を生きた人の人生も、臨場感を持って知ることができるのです。
③知識を上手に取り出せるようになるには、「つながり」を意識して本を読むといいでしょう。古い本だったら現代とのつながりを考える。読んでいる本同士のつかながり(類似点)をみつける。
オススメ本
(01)方法序説(デカルト)
(02)五輪書(宮本武蔵)
(03)風姿花伝(世阿弥)
(04)この人を見よ(ニーチェ)
(05)君主論(マキアヴェリ)
(06)饗宴(プラトン)
(07)歴史とは何か(EHカー)
(08)E=mc2(デイビッド・ボタニス)
(09)宇宙は何でできているのか(村山斉)
(10)サピエンス全史
(11)マクベス(シェイクスピア)
(12)ドン・キホーテ(セルバンテス)
(13)金閣寺(三島由紀夫)
(14)檸檬(梶井基次郎)
(15)カラマーゾフの兄弟(ドストエフスキー)
Posted by ブクログ
【本に帰ろう】
人が死ぬ時に後悔すること というネット記事に目を留めたとき「あんなに仕事ばかりしなければ良かった」というフレーズに、ドキッとした。私のことだ。数日頭から離れないくらいには衝撃だった。
その頃から自分が死ぬ時に後悔しない生き方を考え始めた。人生楽しかったぁ〰️と笑顔で息を引き取りたいのだ。
そうだ、好奇心は子供の頃から自分の原動力だった。知識が増えると、それまではただ目に映るだけだった事柄も多彩な意味を帯びてくるのが楽しかった。
子供の頃大好きだった本に帰ろう。文系だけど、今さらだけど、頑張って理系の本を読んでみよう。空がなぜ青いのかを理解できても仕事での評価にはつながらない。でも、今際の際に、楽しかったと思える人生に、きっと一歩近づけるのだ。