あらすじ
自作の【黒歴史】の悪役令嬢に転生したイアナ。地下にある謎の傀儡研究施設を脱出したはいいけれど、進んだ先はイアナを指名手配する現ローズ王国教皇オーチェンタの屋敷のバルコニーだった…!しかもイアナは何者かによってバルコニーからパーティー会場に突き落とされ、教皇に見つかってしまい…?遂に聖者殺しの罪で大悪女イアナ・マグノリアの断罪裁判が始まる第16巻!!
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Posted by ブクログ
雑誌「LaLa」で連載中の冬夏アキハルによる「転生悪女の黒歴史」の第16巻。2025年にTVアニメが放送されます。佐藤コノハは、中学時代に書いた小説の悪役令嬢に転生し、破滅を回避するために死亡フラグをへし折ることに奮闘する。イアナが教皇に捕まってしまい、ついに断罪される寸前まで。今回も致命的なエラーは回避できたけど、また新しい試練が。イアナがコノハを助けようという気持ちだけは最初からずっと変わらない。ここがブレない限りイアナは負けない。次巻ではギノフォードの本当の気持ちがわかるのかな?
Posted by ブクログ
教皇の前に引き出された事でイアナはどのように窮地を脱するのかと思いきや、意外と普通に拘束されてしまったような
それよりも意外な展開となったのはメノアの再登場か
メノアってイアナの貴重な友人枠として登場した筈なのに、イアナ自身に騒動が多すぎて普通の交友関係を築けず更には血の降誕祭でとんでもない事態になってしまったものだから登場機会すらあまり得られなかった
それだけにイアナの味方が少ない状況にて、自分の目で見定める事を信条とする彼女が登場してくれたのは有り難いね
ただし、イアナが捕らえれてしまった以上はメノアの登場一つでどうにか出来る状況じゃない。メノアの他にも陰ながらフォローしようとする者は居るけれど、処刑場のシーンに象徴されるようにイアナは己の身一つで困難に立ち向かわなければならない
でも振り返って見えればイアナはいつだって独りで悪意全てと戦い己こそ真の悪女だと証明してきたわけで。冤罪を証明した上で正当な罪で己を裁けと豪語するシーンの迫力は凄いね。彼女を断罪する場が彼女を崇め奉るシーンへと変じたかのよう
猶予が生まれ始まるのはイアナへの糾弾を不当と証明する為の旅ですか。時には罪が有ると自ら騙って来たイアナの姿を思うと少し意外性の有る展開だし、これによって以前のようにギルフォード達と一緒に行動するようになるのも意外性が有る
ただ、ギノフォードの言動に代表されるようにあの頃と今とではイアナ達の関係は大きく変わってしまった
だからコノハに危機が起きたとしても、あの頃と同じような協力関係も築けない。イアナが事態打開の鍵を握っていたとしてもギノフォードは従ってくれない
それにしても女性の服のみを頂く魚型の魔物って何…?しかもそれなりの防御力のせいで普通の攻撃が通らないって本当に何なの……?
お色気漫画から飛び出してきたかのようなあんまりな魔物の出現に拠って露わになったのはイアナとソルの特別な関係か
これまでのイアナとソルの問答って基本的に人目の無い場所にて行われる事が多かった事を思うと、あのように白日の下に晒されれば影響力が強い事は当然
であるからには最もイアナに執着するヨミが影響されないわけがなくて
悪女演技により彼を制御できなかった、というより制御される事を拒む程にヨミの想いは深くなっていると感じらるシーンでしたよ…
ソルはイアナとの関係を人々に明かした。ヨミはイアナとの関係を独占しようとした。そんな渦中でギノフォードに妙な変化が
佐藤コノハにとってはあれこそ妄想したギノフォードの姿。だけれどイアナにとっては異なる筈で
望みを体現した姿を否定するイアナはあの妙なギノフォードに何を見て苛立ったのだろうか?