【感想・ネタバレ】「ロウソクの科学」が教えてくれること 炎の輝きから科学の真髄に迫る、名講演と実験を図説でのレビュー

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Posted by ブクログ 2022年02月13日

読む前に想像していた以上に多くの実験を行っていたし、講演の組み立てがとても巧みで参考になる。ファラデーの科学をわかりやすく伝える姿勢。
ファラデーの時代に、何がわかっていて、何がわかっていないのか、を考えながらよんだ。

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Posted by ブクログ 2022年01月07日

一本のロウソクからこんなにたくさんのことが学べるなんて!
図や写真が多いので内容もわかりやすい。
科学にあまり関わらない人も聞いたことのある名前しか出てこないので、みんなが興味を持てると思う。
こんな講演、実際に見てみたかった。

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Posted by ブクログ 2021年07月18日

知り合いの化学の先生と物理の先生に「『ろうそくの科学』の中では一番理解しやすい本ですよ」と勧められて読んでみた。確かに、写真や図版がたくさんあるので、わかりやすいし興味を持って読み進められた。文学部出身かつ化学も物理も赤点だった私がそう思うのだから、たぶん、誰でも楽しく読めると思う。
横から覗き込ん...続きを読むでいた4歳の娘が「これやりたい」というので、毛細管現象の実験もやってみた。予想通り失敗。でも、どうして失敗したのかを考えるのもまた楽しい。塩水の後始末(勿体無いので少しずつ料理に使っている。とんでもない量の塩水なので、まあ、なくならない)さえ面倒でなければ、成功するまでリトライしてみてもいいかもしれない。次は炎色反応の実験がしたいそうなので、この本を勧めてくれた先生に相談して材料揃えて、上の娘の夏休みの自由研究にしてしまおうと画策中。
ファラデー先生は19世紀イギリスのでんじろう先生であり福岡先生だったのだな、と思った。科学の世紀の幕開けの輝かしさと、それを伝えようとしていたファラデー先生の真摯な姿勢が感じられた。ここから「つくば科学万博」までは、たしかに一直線だった気がする。今、こんな風に素朴に「科学、すごいよ。面白いよ」とは言いにくくなっている気がして、隔世の感がある。

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Posted by ブクログ 2020年01月29日

去年、ノーベル賞受賞の吉野彰氏が言及していたので、読んでみた。
著者のマイケル・ファラデーが69歳の時に行った講演をまとめたもの。「ファラデーの時代にノーベル賞があったなら、6回は受賞していただろう」と言われたらしい。6回!、想像を絶する。
一つまとめておく。

呼吸
「人間をはじめとする「哺乳類の...続きを読む体内では、赤血球中のヘモグロビンが酸素と炭酸ガス(二酸化炭素)を運搬している。肺では酸素と結合したヘモグロビンは血管を通って、体内の細胞に酸素を運び、二酸化炭素を受け取って肺に戻る。肺で、ヘモグロビンは二酸化炭素を放出し、酸素を結合する。細胞内では、ブドウ糖と酸素から、エネルギーのもととなるアデノシン三リン酸(ATP)が作り出されると同時に二酸化炭素と水が発生している。」

酸素や二酸化炭素などの働きなど分かっているつもりだが、つもりで、曖昧。改めて「実験」等を通して、「知る」「学ぶ」ということの大切さや喜びを求めていきたい。体の健康に大切な「三大栄養素」のことだって、どれほどその働きを明確に言えることやら。

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Posted by ブクログ 2023年12月26日

ファラデーの『ロウソクの科学』は、ずいぶん前に、少しだけチラ見したことがあった。ノーベル賞を取ったりした、色んな有名な科学者が、中高生時代に、その面白さにのめり込んだ、といったような記事を見たからだったと思う。
ただ、その時に感じたのは、「これ、けっこう難しくないか?」という印象である。中学生の頃か...続きを読むら、これを面白いと思って読んでいた人たちは、やっぱり初めから科学が好きで、これにのめり込めるくらいには、頭が良かったのだなあ、と感じた記憶があった。
今回、この本を読んで、元の『ロウソクの科学』も再読してみたいな、と思う。

ロウソクの科学で紹介される実験で明らかにされるのは、どれも中学生くらいまでには学ぶような、比較的簡単な実験ばかりだ。ロウソクを燃焼させると、水と二酸化炭素が発生する。空気の中には、酸素と窒素がある。などなど、結論だけを並べれば、常識に近く、退屈である。
ただ、ファラデーの面白さは、そうしたものを、今まで考えてもみなかった簡単な実験で「見せる」ことにある。

個人的に最も印象に残っているのは、序盤で紹介される二つの実験だ。
「熱のありか」という実験では、ロウソクの火に厚紙を当てると、紙は円形に焦げて、実は、炎の中心には、それほどの熱がないことが分かる。
「ロウソクを引く」実験では、曲がったガラス管の先をロウソクの中心部にあてると、反対側の出口に火がつき、炎の中心部には、燃焼する気体が生じていることが分かる。

この二つの実験は、とても簡単なものだが、全く知らなかった。ロウソクに火がつくという、誰でも知っているような出来事も、言われてみると、その炎がどういった仕組みで燃えているのか、よく分かっていない。そうしたことに、本当に簡単な実験で気がつかせてくれる手つきが、楽しい。

『ロウソクの科学』は元々、1860年のクリスマス、イギリス・ロンドンの王立研究所で行われた青少年向けの講演録だという。小中学生くらいの子どもたちが、クリスマスの日に、研究所に集まり、科学の講演を聞く。しかも、そこには、研究者も含めた多くの大人もいた。
今では到底考えられない状況だが、当時の子どもたちにとって、それだけファラデーの見せた「科学」が、「見てみたいもの」だったのだろう。そして、それは、子ども騙しではなく、大人が見ても楽しいものだった。

その様子を想像するだけで、少し嬉しい気持ちになる本だった。

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Posted by ブクログ 2023年06月29日

中学校の理科で学習する内容が、ろうそくの科学で多く学べることがわかる。しかもこれが約160年前に発見されていたということが驚き。先人たちによって受け継がれてきたものの上に現代社会が成立していることを痛感させられる一冊だった。
マイケル•ファラデー、科学者としてだけではなく、教育者としても魅力的な方だ...続きを読むったんだろうな。

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Posted by ブクログ 2023年01月01日

ロウソク一本でこんなに面白く楽しく読めるとは思いませんでした。
燃えるってわかってるようで全然わかってなかったです。

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Posted by ブクログ 2021年09月15日

現代の中学の化学で習った事を1860年にみんなにわかりやすく説明した講義の要約本。色々思い出しながら読めた。ロウソク、凄い。

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Posted by ブクログ 2020年03月20日

ノーベル化学賞を受賞した吉野彰博士が言及したことで話題になった「ロウソクの科学」の解説書。
同じく化学賞受賞者であり監修者の白川秀樹博士の言葉にある通り、「ロウソクの科学」はちょっと古く、また図解も少ないので、娘にはこちらの方がよいと思い、手にしました。
まず、「ロウソクの科学」の内容が素晴らしいで...続きを読むす。
火が燃えるという事はどういう事なのか?そこから、元素、化学反応、酸化、生命活動とどんどん世界が繋がりながら広がっていくファラデーの講義はとても面白いです。
この本では、その中で行われた実験の様子などをカラー写真で解説してくれるので、娘も飽きる事なく興味を持って読んでくれました。
お薦めです。

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Posted by ブクログ 2020年02月13日

もともと読んではどうかと薦められていたものです。岩波文庫も角川文庫も読み切れる自信がなくて手に取ったのが本書です。私はまるっきり文系人間です。理科チックなことは高校卒業から離れています。化学式はほぼ忘れています。

素人に向けて編集されているからなんとなくわかった感じです。実験もやってくれていて楽々...続きを読むです。実験のドキドキや探究心がこれで養えるわけではないけれど、入り口としてはオッケーだと思います。ど素人でも「あ、これって酸素だろ」とか義務教育の知識でじゅうぶんに楽しめます。科学史はほとんど知りませんが、150年前でこんなに明らかになっていたことが多いですね。そして義務教育は結構なことを教えてくれていたんだと感動しました。きれいさっぱり理科から足を洗っていても、実験の予想ができるものがありますよね。おじさんは勉強しなおしたくなりました。

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Posted by ブクログ 2019年07月07日

久しく化学から遠ざかっていた身ですが、それでもわかりやすく、面白く読めました。フルカラーなのも良いですね。

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Posted by ブクログ 2019年02月17日

ファラデー著ろうそくの科学を現代風にアレンジ、写真を増やしてよりわかりやすくした本。非常にわかりやすく科学に興味が持てる。子供に読ませるにはこちらの方が入門的で良い。ただ頭の中で空想したり想像したりすることが少なくなる。何しろほぼ全て時や写真で説明されているので。

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Posted by ブクログ 2020年09月06日

ノーベル賞もらうような人はこういう本読んでるんだね。(まあこれは図とか解説とかあって分かりやすい版だけど)

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Posted by ブクログ 2020年04月12日

#ロウソクの科学 は、#科学 や #化学 のおもしろさだけじゃなく、#ファラデー さんのひたむきさ、真面目さ、優しさ が伝わってくる。

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