あらすじ
織田家中で最古参の重鎮・佐久間信盛は、本願寺攻めでの無為無策を理由に信長から突如追放された。一見理不尽な「リストラ」だが、婚姻や養子縁組による盤石の人脈を築けなかった結果とも言える。本書では、一万を超す大軍勢を任された柴田勝家・羽柴秀吉・滝川一益・明智光秀ら軍団長と、配下の武将たちの関係を、地縁・血縁などから詳細に検証。これまで知られなかった「派閥」の構造に迫り、各軍団の特性を明らかにする。
...続きを読む感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
Posted by ブクログ
尾張統一時代の織田家は、一門衆は叔父信光や次弟信勝の死去、家老の林秀貞や柴田勝家は反乱からの帰参、そして桶狭間の勝利によるカリスマ化で信長一強体制が確立した。
他家と比して同族勢や家老の地位が相対的に低く、他国者も才能に応じて重用した。
信忠軍は
信孝軍は四国征伐のために急遽編成されており紐帯が乏しかった。
滝川一益は勝家や秀吉と親しく、信長とも信頼関係にあった。
柴田勝家は一益や織田家とも縁戚であり盤石な地歩を固めていた。
羽柴秀吉は信長の信頼厚く、秀勝を養子とし中川清秀や黒田孝高と交流を結び人的地歩を固めた。
光秀軍は美濃勢と近江や丹波勢と旧幕臣が中心で、尾張勢がほぼ皆無がゆえに反対者なく謀反を実施できた?
佐久間信盛は織田家随一の陣容を誇るも、縁戚が乏しく追放の抑止力が乏しかった。