あらすじ
卓抜したブランド戦略でMBAのケーススタディにしばしば登場する超優良グローバル企業P&G。その秘密はマーケティングスキルではなく、戦略的な人材育成にあった!フォーチュン誌では「社員の能力」が業種を超えて世界ランキング1位にも選ばれている。日本人初のヴァイス・プレジデントとなった和田浩子氏が語る、今初めて明かされるP&G式世界一能力の高い社員の育て方。
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Posted by ブクログ
キャリア形成の参考になる本です。
P&Gの人材育成方針の中で著者が、どうステップアップしていくかの過程から学ぶことは多い。
ただ、制度等の違いがあるので、そのままキャリア形成を読み手に反映するのは難しいかもしれない。
P&Gの事例を学びつつ、自身にあてはめ参考になるところだけを取り入れるぐらいがちょうどいいかも。
Posted by ブクログ
P&G 日本人発のヴァイスプレジデント 和田浩子さん著
様々な企業で活躍された方の本を読むと、やはり共通する内容が多いです。
秀でた物・人の核となるものは、同じ考え方なのですね。
その考え方は、どの様な立場にあっても、カタチは違えども実践できるのだと思いました。
和田さんが3Eのリーダーシップモデルを紹介するとき、必ず逆のパターンをまず紹介することにしている、とありました。
なかなか理想とする行動をとる事は出来ませんが、やってはいけない事はすぐやめる事が出来ます。
まずやってはいけない事をしない、これから実践して行こうと思います。
・会社と社員はお互いの「使命感」でつながっている
社員の使命感は、会社に対する使命感ではなく、自分に対する使命感
社員は会社の理念に合意し、仕事を通じて自分がなりたいものになるように努力することで、会社の目的に貢献する
・P&G 期待されるスキル
リーダーシップ
実行力(イニシアティブをとる)
優先順位をつけて仕事をする
クリエイティブ力
他人との効果的な協働
戦略的思考と問題解決力
コミュニケーション力
・P&Gは人材育成をとても重要視しているが、それはビジネスの永続的な成長のため。
人を育てること自体が最終目的ではない。
・3Eリーダーシップモデル
「リーダーシップはポジションではなく、リーダーとしてみんなから受け入れられるヘイビア(行動)だ」
Envision・・・ビジョンで組織を率いる
Energize・・・動機づける
Enable. ・・・人材育成・組織開発をする
・リーダーとしてあるまじき行動
ビジョンを持たずに組織を率いる
部下をがっかりさせる
人材を育てない
【実践すること】
・グラフを作ったことによって課題が抽出され、その課題を解決するのにどういうアクションをとったらいいか、というところまで書くのが本当の分析
・目的がすべての行動をシンプルにしてくれる。目的さえ決まれば、やるべきことが見えてくる
・営業とは一言でいえば説得すること。
相手の言いなりになることではなくて相手を説得すること
・いつまでもいると思うな親とボス
・この会社を私が入ったときよりもっといい会社にしよう。
私の後に入る人には、私がいたときよりもっといい境遇で仕事ができるようにしよう
・本当に勝つ戦略とは、他社がやっていないユニークなことが中核になっているべき。
競争優位性を必ず含んでいないと成功にはつながらない
・「周りの人を巻き込む」というのは、自分がやってほしいことを人にやらせることではなく、ビジョンを共有すること
・はじめに課題ありき、はじめに組織ありき・・・「適所適材」
・上司に積極的に正しい情報を伝えて、自ら企てている新しいアクションを認めてもらう
Posted by ブクログ
コミュニケーション力は、人を動かす力だと私は考えています。動かすと言うのは、心理的な意味も物理的な意味も含まれます。 ブレンストーミングの初めに、アイディアキラーになるような言葉を封印する約束をします。そしてどんなアイディアでもリスペクトすることにより、いくつかのユニークなアイディアが本当に見つかるのです
Posted by ブクログ
1977年、まだ小さかったP&Gサンホーム社に入社し、女性初、マーケティング部に配属された和田さん。
「ウイスパー」を日本市場でトップブランドに育て上げた後、「パンテーン」「ヴィダルサスーン」「パンパース」に携わり、次々と成果を上げ、紙製品事業部担当のジェネラルマネジャーに昇格。
とにかくアグレッシブな凄腕の女性だ。入社して3年半でブランドマネジャーに昇格したという異例の経歴の持ち主だけあり、文章から自信とプライドの高さが十分伺えた。
個人的には、ビジネス本を読む際は、謙虚な語り手を好むのだが、事実でもあるから、素直に読み進めることが出来た。
・社内コンサルタント・・・新製品の発売計画に対して、ピアレビューといってジェネラルマネジャー同士で最後何か見落としたことがないかどうか、第三者的な観点から検討してもらうこと。
・パンテーン・・・もともとP&Gが買収したリチャード・ヴィックス社が持っていたブランドだった。「光り輝く健康な髪」というポジショニング。
・メンター制度・・・アジアのトップだったラフリー氏がメンターだった。直接のラインの上司ではない上級マネジャーが定期的に相談に乗ってくれたりアドバイスをくれる制度。
・「Giantd of Japan」・・・海外の人に日本を知ってもらう為のバイブル。日本の文化、考え方に影響を与えたと思われる40人の話が載っている。
・ダイバーシティ・・・ジェンダー、国籍、宗教、部門、業界など。性差だけでなくさまざまなダイバーシティを組織に取り入れていくことが企業活動自体にとってメリットになる。
Posted by ブクログ
P&G時代のプロダクトマーケティングの話を中心に、チームワークの育て方、仕事の考え方を著者なりの視点でまとめられたもの。凄い結果を出しているが、時代の流れに乗れたのが一番の要因か。
Posted by ブクログ
日本人で初のヴァイスプレジデントになった。
メモ:
・大きな問題がおきたら、分解して分析する癖をつけること、仮に10個の問題にぶつかったとしても2つか3つを解決すれば80:20の法則があてはまる。
・駄目な上司にあたったら。
部下に任せる。任せられた部下がチャンス。なぜなら経験を積むチャンス。
・3Eリーダーシップモデル:
Envision ヴィジョンでもって組織を率いる。Energize 動機つける。ゴールを決め、高い基準で役割と責任を明確に定義する。Enable 人材育成・組織開発をする。