あらすじ
肩の骨を折って入院していた針生親方が戻ってきた…もののそのまま悠に店を丸投げして出奔! 引き続き東京の下町・谷中で仕立て服の注文を請けることに。さらに、仕立て職人として独立開業を目指す女子高生・大島依都も店に出入りし始めて、テーラー針生は大賑わい!!
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匿名
留守番延長
下町の老舗テーラーが入院して一時的にお店を預かることとなった凄腕職人。退院した老人のリハビリのため、留守番を延長することに。東大を目指す顔グロ孫娘やその友人達もからみ味わい深い作品となっています。
Posted by ブクログ
二巻ではコスプレの仕立てを手掛けるアマチュア女子高生・大島依都が登場。物語に華を添える存在が増えている。
針生親方が現場復帰をしないことで織部の代行業は継続することになった次第だが、今回からは本腰を入れて、基礎を固めるような内容が描かれている。
長期連載に付き、どうしてもネタ被りしてくる部分があるのではあるが、初期の連載を知らない読者にも改めて基礎知識を披露するようなニュアンスがあるようだ。
例えば服装自由の会社の今時社長の窮地を手助けする「order #8 柳生の活人剣」では、上から下までTPOに即したコーディネイト法が説かれている。
あるいは「order #10 さんしょのピリちゃん」では二つボタン、三つボタンといった「これって何が違うの? どう使い分けるの?」と思うようなスーツの違いについて触れている。
この巻は一冊置いておいて、書かれている内容を吟味すれば基礎が固められる内容だろう。
物語としての内容を重視して星四つと評価しているが、一巻と合わせて二冊買っておくと、社会人としては勉強になるだろうと思う。
その意味で言えば、シリーズでも特にお勧めの巻かもしれない。