あらすじ
1927年、パリ。銀行家の父を亡くしたマドレーヌは、その莫大な遺産を相続する。しかし、その地位を狙う者は多かった。裏切りと詭計に遭いながらも、彼女は闘い生き抜こうとするが。ゴンクール賞受賞作『天国でまた会おう』三部作、一気読み必至の第二作登場!
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Posted by ブクログ
「天国でまた会おう」の続篇。
前作で登場した、顔に穴の開いてしまった兵士の家族、
銀行家の父の葬式から話が始まる。
孫息子が三階の窓から落ち、
一命をとりとめたが、歩けなくなってしまう。
銀行家の唯一の相続人である母マドレーヌは、
息子を看護するが…。
前作で、容姿にひかれて結婚した夫を、
詐欺を行ったと知り見捨てたマドレーヌ。
今回もろくでもない男を息子の家庭教師として招き入れたり、
長年勤めていた銀行の上級管理職員を手ひどく振ったり、
しかもその男に資産のことを任せっぱなしにしたりと、
ある意味、自業自得で財産を失う。
(下巻へ続く)