あらすじ
脚本家の卵である健児は、同窓会で夫と死別したばかりの瞳と再会し、彼女のマンションに居候する形で再婚。前夫の不倫相手や母親など、大切な人を失った彼らが織りなす奇妙な人間関係の行方は?
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Posted by ブクログ
表題の意味が最後に分かる。なるほどね。気がついてもおかしくはないのだが、気づく人はなかなかいないだろうな。
しかし上手い。こういうストーリーを次から次によく生み出すものだ。解説に書かれているが、作者は脚本を書いていたらしい。主人公の一人が脚本家。痛めつけられるその物語はリアルだが経験の賜物なのか。
Posted by ブクログ
登場人物たちの感情が読者によく伝わります。
よくあるような理想的な展開にはならず、現実ってこうだよなと思わせられながら、救いもある。人それぞれの立ち直り方があるんだと感じました。
勘違いがきっかけでも、目を背けていたことに向き合う中で手に入れた結論は、勘違いだったとわかった後も残る。だから瞳さんは離れるし、健児さんは止めないのだろうなと思いました。
Posted by ブクログ
ユニークな繋がりの3人の主人公
再婚だったり、知り合って間もなかったりで、好意があるのに3人は距離を取りながら、話は進んでいく
この距離感や遠慮がちな言動には共感してしまう 大切なことは言葉にしないと分からない それでも、それを後回しにしてしまう自分と重なってしまった
3人がバラバラになってしまう悲しいラストに、今の自分のままではいけないと焦ってしまうほど
身勝手な瞳さんには、全く共感できなかった 再婚よりも離婚はもっと慎重に、そして踏ん張らないといけないのではと思った 相手が優しすぎる健児だからなのかもしれないけど
展開はテンポ良く、意味をたっぷり含ませた文章に引き込まれていく
中村屋に行ってみたくなった!静江さんの手料理も美味しそう!さすが原田ひ香さん!
Posted by ブクログ
妻、夫、元姑の奇妙な微妙な人間関係。夫、健児が書いた脚本を読んだ妻、瞳の気持ちに変化が。せっかく立ち直りかけていた彼女だったけれど一つの綻びにより関係はあっさりと壊れてしまう。それでも2人の前途は明るいと思える終わり方で良かった。
Posted by ブクログ
ギリギリ。なんだか不思議な関係の話だった。
死んだ旦那さんのお義母さん、今の旦那さん、再婚した嫁さん、死んだ旦那さんの浮気相手。
こんな人間関係ギリギリだよね。
夫婦ってなんなんだろ。
ほんと。。。なんていうかもっと自由になれればいいのになっておもった。
やっぱり違った、ってなってもいいんだよ。
うん。そう思った。
う~~ん
この著者の作品は、初めて読んだ。軸となるのは、三人で、初老の女性と、その亡くなった息子の妻だった女性と、その再婚相手の男性。初老の女性からしたら、最後の男性は、義理の義理、ギリギリ….….と、ここで、本の題名になった。ちょっと複雑で、何となく、どうなるのかなと思いながら読んで、読後は、ちょっと、唸ってしまった。面白かったとは、言えない….….もやもやした。複雑な気持ち。