【感想・ネタバレ】決断=実行のレビュー

あらすじ

これからの時代の指導・育成・組織作りとは? 指導者が抱える悩みに、落合博満が自らの経験と重ね合わせ、アドバイスする。暴力や体罰等の悪習を絶つ。一方、長く続いているルールにはそれなりの理由があるはずなので、ただ変えるのではなく、なぜ変えるのかを中長期的視点を持って検討するべきとも。示唆に富む内容。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

⚫︎落合氏の決断
講演会に出席して購入。現役時代からファンであったが、落合氏の自著は初めて読んだ。
一番の印象は続けるという意味。改善と称してなにも上手くいってることを無理に変える必要はないのだ。
思うがままに生きるには決断実行すること。自分で考え、決断、実行していくこと。上手くいかないこともあるが世の中自分の思い通りにすべて行くわけではない。でも決断し実行していくことで反省や次にもつながる。決断実行しないでそつなく生きている人は嫌いなのだが、そんな人が少なくないのがこの世の中。
落合氏の言葉に勇気をもらった。


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2025年09月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

洋書 Twin Thieves に書いてあることは、成長の妨げは、失敗への恐怖と、他人からの評価への恐れの二つからくると書いてある。落合氏は基本的に同じことを言っている気がしてならない。もちろん一昔前に育った人であるから、伝え方や事例が古風と感じる人もいるかもしれない。
だが、この人の強さは若い頃に何度も回り道をしながらも、自分の好奇心と好きを押し通せた芯の強さだろう。そこには「他人からどうみられるか?」というものへの麻痺か、恐れを乗り越えた過去があることは、彼の著書からところどころ垣間見れる。


どんな仕事でも、勉学でも、失敗したって命まで取られるわけじゃない。くよくよ悩むのも、決して恥ずかしいことではない。「今日は何もできなかった」と失望する日もあるだろうが、そんな日でも「1日生きた」という経験だけは積んでいるのだ。どんな仕事でも、そのうちに経験が生きることはある。

技術の世界は、自分ができないこと、知らないことは聞いた者勝ちである。

一芸に秀でたければ、オタクを目指そう
オタクとは「他の人が気がつかないことに気づける人」

厳しい言い方になるが、プロ野球界で生きてきた私の目で見て、あるレベルから伸び悩む選手の大半は、指導者や先輩のアドバイスを試そうとしない。
自分の殻に閉じこもり、その気になっていないのだ。
自分の周りには、生きた教材がたくさんいる。望めばアドバイスをしてくれる指導者も揃っている。だが、他人から学べることには限界があり、最終的には自分自身で考え抜くしかない。

そして、聞き上手になり、アドバイスを試してみようという姿勢を持ち、その気になれたら、練習方法はこうして欲しい。
これまで取り組んできた練習に、「アドバイスを試す時間」をプラスするのだ。
1日の練習時間を3時間とすれば、コーチのアドバイスでカーブを覚える練習時間はその3時間に含めず、3時間の練習にプラスするのだ。自分だけは、1日の練習時間を4時間にするのがポイントになる。
高校の野球部を7回も退部し、大学では野球部だけでなく、大学そのものも中途退学した私がドラフト指名され、のちに3回も三冠王を手にしたのだ。

どんなに偉くなっても人生は一度きり。一夜明ければ、今日は過去になってしまう。ならば、後悔のないように生きていくのが幸せなのではないだろうか。

最善を尽くしても期待した結果を得られないことはある。やってみて初めて、自分の力では及ぼないと知ることもある。世の中は、自分にだけ都合よく回っているわけではないのだから。
それでも、決断、実行した上での失敗は、反省材料や教訓となって次につながる。しかし、決断、実行しなかった後悔は何も生み出してくれない。

行動を起こさないのも実行のひとつであるという考えで、次の決断、実行を前向きに考える。他人にどう思われようと関係ない。そうした決断、実行を繰り返しながら、自分の思うがままに生きていくのが、特に情報過多でスピード感のある現代を生きていくには大切なのではないだろうか。

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2021年11月22日

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