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Posted by ブクログ
第一部はSQL初心者からステップアップするのにちょうど良いお題がずらりと並んでいる。EXISTS句やウィンドウ関数、クエリ速度の話など、実務で必須だが、体系的にはあまり纏まっていない部分がしっかり言語化されており参考になる。
第二部は著者のお気持ち表明な部分も多いが、言いたいことは非常にわかるので読み物として普通に面白い。
Posted by ブクログ
方言が多いと言われるSQLの中で、標準から特有の構文まで広くカバーしており、信頼できる一冊。
SQLのアドレスを排除した話や行の順序の話など、著者の造詣の深さが伺える部分がちょくちょくあるのだが、なんというか独特の癖がある節がいくつかある。
ただ「方言」については、すべてを網羅的にカバーしているわけではないし、掘り下げているという事もなく、あくまで標準に近い範囲に絞っている。方言が多すぎるというのもあるだろうけど。
初心者には向かないかも知れない。
Posted by ブクログ
SQLの基礎本は本当に基礎(使い方程度)しか書いていないものが多くあまり理解が進まないなぁと思うこと約10年、ついにこの本と出会いました。
多少頭は使わないといけないですが、実務経験ゼロながらも数十行規模のSQL程度なら考えられるくらいにはなれました。
Posted by ブクログ
本書はSQLの構文の説明は一切なしに、いきなりCASE式の解説から入っています。
(まえがきで断っているように、実務でのSQLの経験がある人を対象にしているためです)
そして、以降でも随所でCASE式を使ったSELECT句での分岐が使われています。
また、相関サブクエリの説明はなく、代わりにウィンドウ関数を使うことを勧めており、その解説に紙面を割いている点が第1版との大きな違いのようです。
パフォーマンスチューニングについての解説は少なく、そちらは著者の「SQL実践入門」に譲り
こちらの本ではピュアな言語としてのSQLに的を絞っています。
SQL全体が体系的に書かれているわけではありませんが、順に非常に読みやすい解説になっています。
ただ、業務で生かそうとなると、何度も読み返して初めて自分の引き出しにできそうです。
本書は2部構成になっており、後半の排中律の拒否とSQLの関係や
「データベースがデータを集めたものではなく、真の命題を集めたものである・・」というデイトの言葉の引用(これは1部で出てきますが)などは実に奥深く、「ラッセルの論理学」や「ファインマン物理学」などを引き合いに出すあたりに著者の博識を感じます。
SQLのリファレンス本ではないですが、読み物として面白く、これは著者が認めるように遠山啓著「無限と連続」に負っているようです。
最近はNonSQLの話題も豊富な中で、NonSQLはSQLほどのイノベーションではない、と断言するあたり
著者はSQLを正しく俯瞰していると思わせ、単なるすぐに使える表層のテクニックではなく
SQLとは何なのか、そのバックグラウンドを知るのに手軽に読める一冊だと思います。
Posted by ブクログ
過去に第1版も読んだが、第2版では最新のSQL仕様に対応して全面的に見直したようだ。
学んだことは下の3つ。
CASE式は便利。
「WHERE句で条件分岐させるのは素人のやること。プロはSELECT句で分岐させる」とのこと。
WINDOW関数を使え。
相関サブクエリは過去の技術。WINDOW関数で代用可能。
これによりパフォーマンスは断然よくなる。
EXISTSはパフォーマンスが高いよ。