あらすじ
人類の播種船により植民された五星系文明。その主星である出雲は、人類外の無人衛星が発見された壱岐星系への介入を決定するが……。
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Posted by ブクログ
兵站で勝つというよりは、「兵站を確保して、それを活用するのは大変なんだよ」という話。制式装備がいくつあって、その中の必要な物を必要な時に必要な量だけ届けるというのがいかに難しいか。数が揃うのを待っていたら勝機を逸してしまうし、見切り発車すると現地部隊の英雄的な活躍に頼らなければならない。工業的な問題だけでなく、他星系の工場を効率的に動かすのに武力による威嚇が必要だったり、有効な装備があってもそれを使える法的根拠が無かったりして、兵站というのは範囲の広い概念だなあと。
小説としては、前半の調査・政治的な話は読み進めるのに何度も中断するほどの平坦さだけど、後半の戦闘シーンは五里霧中で想定外がたくさん起こるので読みやすい。ただ話の主役は前半なんだよなあ。
Posted by ブクログ
「人類播種計画」の先の世界。
異星人による人類絶滅を防ぐ為の播種計画が成功したらしいのだが、
・予定地とは違うところについたらしい
・母星系との連絡は完全に絶えた
・そもそも、これまでの経緯が「伝承」となる程の時間が経過し、異星人との戦いに備えていたはずが形骸化している
・二次植民が成功しているが、逆に星系間の権力争いが起きつつある。
・最前線となる星系が、それなりに生産力がある上に、よりによって主星系と一番関係が悪い。
こんな世界でのファーストコンタクト(ワーストコンタクト)
人類は、中央星系と辺境星系の利害衝突を抱えながら、意図不明の異星人と…
ここまでは、「兵站」よりも「情報戦」(如何に我の情報を与えずに彼の情報を得るか)