【感想・ネタバレ】夏に祈りをのレビュー

あらすじ

推理小説の名探偵に憧れて〈天野春近探偵事務所〉を開いたものの、依頼は多くはない。以前の事件で知り合った中学生・楓の家庭教師も副業として継続している。そんな夏の日、どこか不自然な様子を見せる園児がいるので調べてほしいと、保育園の園長から相談を受けた。表立って不審な点は見られないが、長年子どもたちに接してきた園長のカンだという。調べを始めて数日後、春近は園児との散歩途中にこちらを指さすような動きをする子どもの霊に気づく。その霊は先月に亡くなったばかりの園児だと判明するが、はたしてその動きは何を意味しているのか? 『ただし、無音に限り』に続く、“霊の記憶が視える”私立探偵・天野春近の調査ファイル。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

楓君よく気が付きましたね。
悠樹君が痛みが分からない気付けれない。

悠樹君が蒼太君と会えない、遠くに行ったって言われた時にお母さんといっしょ?って聞いたのはそういう事か。

仲が良かったから。
見本も見たから。
寂しかったから。
蒼太君も落ちるに至ったのは大雅君が落ちたあとお母さんたちと仲良く遠くに行ったと思って自分もと考えてしまったのか。

気付けれなかったのが悲しくて辛い。

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2024年11月26日

Posted by ブクログ

ネタバレ

 霊が視える探偵の天野は、以前の事件で知り合った中学生の楓の依頼で、保育園の園長からどこか不自然な傷がある園児がいると相談される。ボランティアとして保育園に潜入した天野と楓だったが、園児と散歩途中にこちらを指差す子供の霊を見つける。その霊は先日亡くなった園児だと判明し…

 怪我をしても泣きもしないでお利口に手当を受けている悠樹。シングルファザーの父親との関係も良好で首を傾げていましたが、またも園児が亡くなって少しずつ事件の概要が見え始めましたが、思ってたよりヘビーな展開で切なかったです。 
 ラストまで読むとタイトルの意味が解りますね。

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2022年05月25日

Posted by ブクログ

ネタバレ

シリーズ第2弾長編。
以前に事件で知り合った中学生・楓の家庭教師を副業としている探偵の春近。
ある日、楓のお手伝いさんから友人の相談にのってほしいと頼まれ、保育園の園長を紹介される。
4歳の園児、悠樹の様子がどこか不自然という漠然とした不安を訴える園長。
だが、虐待やいじめなどの被害にはあっていない様子。
ボランティアとして保育園に通い始めた、春近は園児との散歩途中の道に子供の霊がたたずむのに気づく。春近の目の前で子どもの影はゆっくりと動き、園児の列へ手を伸ばした。
霊がたたずむ場所は、先月に亡くなった園児が転落死した場所で。

やっぱり、前作で印象深かった楓とコンビを組むことになってる。
幼児の絡む今回、割と早くから結末の悲劇が想像できてしまい、読んでいる間、気が重かった。
更に保育園児ってそんなに孤独か。
保育園に通わせる親も保育士をもがっかりさせるぞ。なんだかなー。
今回の事件で、ぽつりと語られる春近や楓の幼少の頃の切なさと、寄り添う感じがあたたかかった。

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2022年06月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

霊の記憶がみえる私立探偵・天野春近と、彼が家庭教師をしている中学生・羽澄楓のコンビが、保育園に通う園児の様子を見ることになる。その園児、悠樹に園長と楓はどこか違和感を覚えるが、それが何かわからない。
続く園児の「事故」や「事故」死には何が隠れているのか。

家庭教師とその教え子ながら、捜査においては関係が逆転しているという設定は、坂木司『先生と僕』を思い起こさせる。こちらは家庭教師とはいえ本業は探偵で、霊視ができるという特徴がありながら、中学生に主導権を握られているが。いいのか、それで。
真相を知りつつ、暴けばいいもんじゃないと、犯人側の将来を慮る心やさしい探偵コンビの結論に異論はないが、自分と折り合いをつけることは難しい。

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2022年05月16日

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