【感想・ネタバレ】気鋭のビジネスリーダーたちはわが子をどう育てているのか 子育て経営学のレビュー

あらすじ

「イクメン」なんて、もう古い!!

次世代を担う若き経営者やプロフェッショナルたちは、どのようにわが子を育てているのか。
学校選びは? お小遣いのルールは? 夫婦の協力体制は?
将来の職業選択に、どうアドバイスをしている?
そして、子育てとビジネスの相乗効果は期待できるのか――。

注目の経営者たち10人へのインタビューを通して、驚きの実態が見えてきた!

◇学校はあえて「公立」。 多様性ある環境で、リーダーシップを学ばせる
◇スマホは3歳から。 失敗も含めて、早くから体験したほうがいい
◇経済の仕組みは「メルカリ」を通してレクチャー
◇単身赴任でも、LINEを使って毎日コミュニケーション
◇スポーツはサッカーとゴルフ。サッカーで友達を増やして、ゴルフで忍耐力を養う
◇「オールA」より、B・C混じりの成績をほめる。 あえて不得意なことに挑戦!
◇「将来有望」なスキルを身につけるより、「大好きなこと」を見つけさせる
◇一緒にいられる時間が短くても、「濃く」「深く」愛していく

誰にだって、今日からすぐに実践できる! 「自分の頭で考えて動く」賢い子供の導き方が満載。

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Posted by ブクログ

若い企業経営者の子育てと仕事の生活をインタビュー形式で紹介するもの。10人のインタビューアーがいて、経営者らしい鋭い視点もあり内容もあるのだが、読みやすい1冊。
あまりこのようなジャンルに出会ったことがなかったので新鮮で勉強にもなりますが、何より面白かったです。
これから子どもが産まれる方、子育ての真っ只中の方にぜひ手に取っていただきたいです。


自分が響いた内容を一部抜粋しておきたいと思います。(自分への備忘と戒めも込めて)
・親が子どもたちに示せるものって、結局は子どもたちの気持ちに真剣に向き合っている姿勢なんです。そして、真剣に考えて一生懸命行動したことが、他人に対して多少なりとも影響を与えていく。その過程を全部見せることが大事なんだと思っています。

・職業は、興味関心の先にあるものだと思うので、とにかく「これをやってみたい」という気持ちを見つけたら、見逃さずに応援してあげたいと思っています。お金は、人がよろこぶことをしたら気持ちよく払ってもらえるものだと伝えています。職業を形づくるエンジンが興味関心だとすれば、ハンドルの役目を果たすのが知識やスキルです。ただ、それはあとからいくらでも付いてくるので、まずは強力なエンジンを生み出す心を育てたいと思います。

・精神的に「大丈夫だ、自分は守られているんだ」お脳に刷り込まれていない限り、自分の気持ちに余裕を持って周りの人に優しく接することはできないし、社会を良くする行動にはつながっていかないはずです。
逆算して人に恩を売る子にはなってほしくないですね。「自分に余裕がある時には人を助けよう」と自然に思えるようになってほしい。そのために、「親が徹底的に愛情を注いで安心を与える」ということでした。

・我が子を育てるという共通目標に向かって走る同士として、夫婦が機能している。もちろん実際には、妻の方が多くの役割を担っている現実もある。彼らは、それも素直に認める。はた目からは十分子育てに関わっていると感じられる人でも、「僕の貢献度は5%くらい」と極めて謙虚なのだ。日頃から子育てに関わっているからこそ、子育てにどんな作業が発生するのか、具体的にイメージができ、妻の苦労を肌身で実感している。だから妻への尊敬が生まれる。

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2025年09月19日

Posted by ブクログ

これから家族が増えそうなので、共働きで子育てをやっていく秘訣を知りたくて読んでみた。
業種の異なる10人の経営者のインタビューが掲載されていて、対話形式で数時間で読み終えることができた。

経営者たちに共通していると感じたことは以下3点。
1.全部自分たちでやろうとしない。仕事と一緒で、終わらないものは外注(他の人に頼む)する。家族しかりベビーシッターしかり、ネットスーパーなど。終わらないものを減らす=時間を作るために、オフィスと家を近くする。もしくは遠くても通勤時間で仕事する。
2.日本の教育に懸念を抱いている。失敗を認めない教育やインプット型の勉強に疑問を抱いている経営者が多いように感じた。子供自身が自分の頭で考えて行動する、それを後押しする経営者が多いように感じた。
3.家事育児を「手伝う」ではなく、「参加する」という主体性。子育ての短期、長期ビジョンを男性自身が持っていること。

子育ては何でもかんでも自分たちで抱え込む必要はない、周りを巻き込みながらやるもの、と前向きに思えた。子育て共働き夫婦(になる人)に強く勧めます。

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2023年10月02日

Posted by ブクログ

著名な男性ビジネスリーダー達の子育て論をインタビュー形式で纏めた本です。インタビュアーの切り込み方、深堀りどころが読書の気になる箇所を的確に捉えていたり、全員に同じ質問(教育方針や、お小遣い、一日の流れなど)をする事によって、各人の個性、考え方が余す事なく伝わる内容になっています。教育に関しては、お金があるからインターや幼少期の海外留学が主流かと思いきや、様々なバックグラウンドの人と触れ合える、という事で公立に通わせている方が多い所は意外でした。

子育て、家事は女性が担うものと無意識的に考えている層はまだ多くいると思いますが、ここで紹介されている考えが世間に広く浸透していけばもっと良い世の中になっていくような気がします。

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2022年07月10日

Posted by ブクログ

ビジネスで成功している人たちが書く父論
面白いし勉強になる。
ただ、この家族の奥さん側の意見も聞いてみたい。

心がけたいこと
①子供を自分のコピーだと思うな
②親が分け与えた時間の絶対量が少ないと、子供の精神面は十分に養われない
③家事はアウトソースしてもいい
④「自分で考えて決めて行動しなさい。そして自分の行動には責任を取れるようになりなさい」
⑤怪我をした時に絆創膏を貼ってやるのが母親で、その失敗を笑いに変えてあげるのが父親の役割なのかな、と。
大まかな方向性や在り方を示す、道標のような存在でありたいと思ってます
⑥子育ては成長の鏡
→一年でたくさん成長する、自分はどうだったかを見つめさせてくれる
⑦ただ一心に愛情を、伝える
難しいことに挑戦しようとする時、誰かとぶつかってしまった時、恥ずかしくなるような失敗をしてしまった時、どんな時でも戻れる場所があれば、リスクを取ることは怖くなくなります"

・・・以下メモ・・・

1.一人目の方
■自己肯定感を高めることの重要性
組織でも子育てでも同じ

子育ては経営よりも正解がない、成功がわからない

■共通言語を教える
・英語
・数学
・プログラミング言語
・表情

■子供を自分のコピーだと思うな
唯一の基準が自分の経験
→夫婦間のすり合わせは難しい

子育ては正解がない究極の学習


2.玉川さん
親が分け与えた時間の絶対量が少ないと、子供の精神面は十分に養われない

3.綱馬さん
家事はアウトソースしてもいい

子育てはプランニングとオペレーションに分かれる、プランニングを行うのが妻になりがちなので、オペレーション側は言われなくてもやることを心がける
上司は妻

→子育ては人生の追体験ができる
→→親の愛に気づける

3.豊田さん

夫婦の時間を作る、ゆとりを生むためにシッターさんに依頼
→台湾では中流階級以上になると住み込みのシッターを雇う

眠れる人材の活用を活性化するためにも家事シェアの促進は必須

家事は全部できるようになりなさい、と言われて育った
「自分で考えて決めて行動しなさい。そして自分の行動には責任を取れるようになりなさい」
→★これはいい考え教えたい

4.乃村さん
怪我をした時に絆創膏を貼ってやるのが母親で、その失敗を笑いに変えてあげるのが父親の役割なのかな、と。
大まかな方向性や在り方を示す、道標のような存在でありたいと思ってます
→★良い言葉。よく考えるとこれはできていたのかなと思う。

フィッシュ(本)
「僕らは毎朝起きた時に、二つの自由から選ぶことができる、一つはニコニコと機嫌よく元気に周りの人に接して、相手を喜ばせることができる自由。もう一つは、無愛想で不機嫌に振る舞って、周りの人を疲れさせることができる自由。」

お金を持つメリットは、選択肢を増やせること
→選択肢がいらないなら必要ない

お金を増やすには驚きや感動を与えること。
人の役に立つことをしても、必ずしもお金は増えないけど、信頼は確実に増える

物事について説明するときは
唯一の正解を示すと言うよりは「持論のサンプル」を、与えていると言う感覚
→持論がないと世の中の論調に振り回されてしまうので

質のいい笑いには必ず緊張と緩和があって
高度なユーモアのセンスや鋭い切り口の視点、語彙力も必要になる

5.西村さん

子供たちに毎日「今日楽しかった?」と聞いている

子育ても経営も
「イッツマイプレジャー」
これは私の喜び、好きだからやっているの

8.中桐さん

妻の話の相槌便利ワード
「と、おっしゃいますと?」
→軽く流したり、解決策を押し付けない

掘り起こす
→何かやりたいと言われた時に、どうしてやってみたい?と聞く

子育ては成長の鏡
→一年でたくさん成長する、自分はどうだったかを見つめさせてくれる

10.伊佐山さん

ただ一心に愛情を、伝える
難しいことに挑戦しようとする時、誰かとぶつかってしまった時、恥ずかしくなるような失敗をしてしまった時、どんな時でも戻れる場所があれば、リスクを取ることは怖くなくなります"

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2022年01月21日

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ネタバレ


子育ては経営と違って正解を確認できない。何を成功とするかという答えがない。

運動会を見ると幼稚園の教育方針がわかる。組体操か自由か。保育園の方が教育が自由。多様な友達。
できなかったことが努力の継続によってできるようになった
夫婦で子育て方針を定期的に見直して共有。父母の言うことが違うと子供は迷
小4-6は身体機能が伸びるゴールデンエイジ。塾よりのびのびさせたい
何を身につけさせるかは手段。18歳で優しく逞しい子に育って欲しいという大きな目標だけ決めた。求められる力は時代によって変わる
子供の人格や能力をコントロールすることは不可能。大まかにガイドしてあとは本人の資質にゆだねる
子育ては新たな発見と未来へ貢献しようとする行動をもたらしてくれるもの

驚きや感動を与えるとお金がふえる。人の役に立つことをしてもお金がふえるとは限らないけど信頼が増える
物事を説明するときは持論のサンプルを与える。持論のない大人に育つと世間の論調に振り回される
今の自分を応援してくれるのは過去の自分。あのときもできた、成功体験をもつこと。
かわいいと思えたのは7人目から。気持ちのゆとりができたのだろう

怠惰によるラクではなく工夫によるラク
店長と顔見知りの飲食店が近所に数軒あって、困ったらここに寄れと言っている
子育てはmy pleasure 楽しいからやっている。見返りを求めているからではない。その人が本心からやりたいこと、心地いいことを追求して応援すると周りの人の喜びや幸せにつながる

体力や持続力は一緒ものの財産
単純労働が機械に置き換えられると、残るのはエンターテイメント産業かも
子育てしながらどれだけ欲張りになれるか、自分たちへの挑戦
子育ては自分作り、世の中作り
むちゃぶりにどう耐えるかー内省
世の中に役に立つサービスを作りたいという思いが強くなる
と、おっしゃいますとー聞くに徹する。顧客相談でも同じ
スキルの専門性は大人になってからでも身につく。自然な笑顔は小さい頃からの積み重ねがないとできない
親にしかできない役割が何かを見据えながらうまく外の力を借りる
偉人の伝記
収入と幸福度は900万円くらいまでは相関するが、一定の収入を超えると比例しなくなるーダニエルカーネマン
人がいちばん喜びを感じるのは人の役に立って喜んでもらえたとき
お金は結果あるいは手段であるはずなのにいつの間にか稼ぐことが目的になってしまい仕事をやめた。お金が自分にとってどんな価値をもたらすのか考える機会をもらった

成長レベルが高いのはチームコミットメントが強いタイプ。自分の成長にしか関心がないと成長に限界…チームの成長まで考えられているとチームのために自分を変えようとする
何をしているかより何のためにやっているかが重要
教育は共に育つこと。多様な価値観に触れる
大人も本気で遊ぶ

挑戦できるのは親との信頼関係、安心して戻れる場所があること
愛情を注ぐ方法とは?スキンシップ?
非合理な選択をするのが人間らしい価値
自分だけの成績をあげりより友達を助けることに価値があると思うこと
学ぶことと働く事は不可分であるべき。社会をよくするために学んでいる
リビング学習
テストのために勉強するのはナンセンス。疑問に思った事を理解する。友達と分担して達成する。知的好奇心を満たす、協力して達成する経験
自分で学びたいと思うから早く吸収する。親の役割は興味関心を応援すること
子育てとは安心して挑戦できる環境作り

子供は社会全体で育てたほうがよく育つ
持続可能な子育て
本人がその価値に気づいて行動しなければ意味がない
子育てを楽しみとして自分のためにやっている

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2020年12月26日

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この時代いろいろな情報に振り回されてがちだけど、子育ての“軸”をどう持つか…考えさせられる。
キーワードは“多様性”かなと感じた。

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2020年10月03日

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面白かった!ビジネスの最前線を走っている経営者の男性たちの、子育てと経営のプラスの相互作用が描かれていて、参考になる。十人十色で、子育てを各々楽しんでいる様子は、これまでの概念とか常識を杓子定規に当てはめるのが滑稽なほどだ。

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2019年08月29日

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意識が高すぎてクラクラする。それくらい衝撃的な一冊。方針は各人各様ながら、共通するのは自然に子育てにコミットしていることと、配偶者とのチームワーク。まぁ、経済的余裕を前提とした感は強いのですが、それでもかなり刺激になりました。

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2019年04月15日

Posted by ブクログ

30-40代若きビジネスリーダーの10人の子育て論
仕事では経営をする傍ら、家庭での子育ての経営論
もちろん子育てに正解はなく、夫婦で話し合ってそれぞれ各々の家庭のスタイルに合わせていくべきだとは思うしこれが正解ではない。でもやはり仕事の経営と家庭の子育ては近いものがあり、とても参考になった
ぜひ世の中のお父さんに読んでほしい

父親は仕事
母親が専業主婦で子育てや家庭のことを行うというかつての考え方でなく
働く女性も増えるなかで、仕事もきちんとこなすが、一方では家庭も妻に任せっきりでなく、一緒に参加し協力しあって子育てしていく姿に共感

ビジョンをもつ
家事などシェアやアウトソーシングでプロに頼んでもいい。
好きなことを見つける多様な経験
オンオフ分けず仕事場に子供連れてってもいい
子育てを通じて得られる気付きが新たなビジネスのチャンスにもなりうる

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2019年02月17日

Posted by ブクログ

経営者の方々の子育ての視点が明確な上に、早期詰め込みより情緒を育てるほうに重点をおかれているコメントに、納得しました。

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2019年01月03日

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【概要】40代以下の男性経営者10名が、子育てや家庭運営についてどう考え、行動しているかが、かなり具体的にインタビューされています。
【感想】ただの『イクメン』子育て論と一線を画すのは、経営者の視点で子育てが語られること。経営論に通づる子育ての試行錯誤が垣間見え、親して、また1人の社会人としても勉強になる1冊でした。
【個人的にグッときたところ】
・p60「頭が良くて仕事ができる人は、子育ても先回りして引っ張る人が多いようです。けれども僕は、できるだけ寄り添うことに徹したい。」
私も仕事と家庭を両立して回していこうとして、子育てにおいても効率を求めてしまい、子どもの主体性を置き去りにしてしまいそうになる事があります。子どもの人生の主役は子ども自身!を思い出させてくれた一説でした。

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2022年01月17日

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子育てしながら働く男性経営者の考え方がたくさん掲載。

子育てと仕事を両立するためにアウトソーシングすること、インターナショナルスクールとかモンテッソーリ教育とかを考えるのが当たり前の人たちが多かった!

男性にこそ読んでほしい本かもしれない。

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2021年10月03日

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ネタバレ

40代以下の気鋭の男性経営者10人の子育て論。

10人の子育ての方法論は様々だけど、指針として共通しているのは
・子どもの選択を尊重する
・心理的安全性の担保(親子間の愛着形成を重要視してる)
そして、何よりも
・夫婦間で子育て方針について話し合い共通認識と計画を持つ
というのが素晴らしいなと。

経営と子育ての互換性も人により違って面白かった。
方法論を求めて読むのではなく、指針の持ち方について読むのがおすすめ。

(ちなみに、勉学に関して親から何も言われず育ち、それを良かったとしている方が多いけど、経営者として大成されている方ばかりなので、持って生まれた気質的にも自律自走型だったのかなという所感はあり。)

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2020年02月09日

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仕事を目一杯やりながらでも子育てのことはしっかり考えられる。それも自信を持って人に語れるレベルまで。会社で若い人とも年長者とも付き合い、世代ごとの違いを感じ、将来どんな人に育って欲しいか考え、それに役立つ経験をさせてあげよう。

・例え仕事が忙しくなったとしても妻と連携して子供の情報を得よう。

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2019年12月01日

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子育て経営学
気鋭のビジネスリーダーたちはわが子をどう育てているのか
著:宮本恵理子

ごく自然に、普通の日常として子育てをする男性。しかも、仕事を捨てて子育てを選ぶのではなく、仕事にも全力でのめり込みながら子育てにも真剣に向き合う。そんな姿がたくさん見られるようになってきた。

「仕事だけが人生」という価値観に浸かることなく、父親になった世代。著者が新しさを感じたのは、ビジネスや学術などの専門分野で、誰もが認める実績を上げ、成長を続けながらも子育てに深く関わっている点。自分の人生を犠牲にして子育てにかかわっているわけではない。むしろ経営者や組織のリーダー、専門分野のプロフェッショナルであること父親であることを両輪にして、エンジンを加速させているように見える。

本書は以下の10の経営者からのインタビューから成る。
①週1日の在宅勤務で、子供の送迎・夕食づくり「教育現場にはカオスが必要だ」
②毎年、夫婦で子育てビジョンを策定「引っ張るより、子どもの体験に寄り添いたい」
③息子を寝かしつけながらビデオ会議も「経営層が子育てに関われば大企業も変わる」
④家事・子育てのアウトソースが家族を幸せに「必要ならば、プロに頼めばいい」
⑤LINEで毎日連絡し、8人の子供を束ねる「子育ても事業もエンターテインメント」
⑥泥だらけで育てる逗子暮らしを選択「子供にも社員にもまずYESと答える」
⑦チームで乗り切る子育てシェアリング「メルカリで経済の仕組みを教えたい」
⑧妻や子供との会話は、聞くに徹する「10歳になった娘に長期運用を教えたい」
⑨休日の銭湯通いで世の中を教える「一か月の育休で権限移譲を学んだ」
⑩学びを楽しむ人生を教えるシリコンバレー流家庭教育「オールAより、B・C混じりの成績をほめる」

子育てには答えはない。
何かがわかってきたと思った時に子育てが終わる。そんなはかないものなのかもしれない。自分が子育てに従事している時になるべくその気付きから子供たちにも妻にも良い影響を与えたい。

本書で取り上げられている育児についてはどれも違う。しかし、それもありだなと受け入れることができた。同年代の奮闘がそうさせているのが多いと思うが、確実にそれは無理だとかそれは甘いという声もあるということも感じる。どの育児も凝り固まったルールはない。時代と環境とその子に合わせた育て方を深い信念に基づいて柔軟に合わせていっている。

スマホがだめ。アウトソーシングがだめ。親の手助けはだめ。というものではなく、お互いに良ければなんでもありの世界。自分の育児との関係はインタビューの方のように誇れるものではないかもしれないが、大いに参考になった。

仕事も育児も自分の充実も全てを欲張りながらでも楽しんでいきたい。まだまだ出来る。そう前向きにさせてくれた一冊。

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2019年11月10日

Posted by ブクログ

子育てで学んだ知見は、経営といったビジネスにも十分応用が利く。もっとみなが子育てを楽しめると良いのに。

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2019年09月12日

Posted by ブクログ

ネタバレ

起業家10人が父親として、どのように子育てに関わっているかについて語るインタビュー本。経営学というタイトルからフレームワーク的な内容を想像したが、基本的には起業家10人の子育てのケースが紹介されている。

1歳の息子を持つ一人の父親として参考になる点が多い。まず、子育ては文字通り十人十色、正解がないことがよくわかる。例えばお小遣い一つにしても家庭によって方針は様々だ。一方で、起業家10人を集めたためか、共通項も見られたことが大変興味深い。特に紹介された共通項のなかで、下記3点が個人的に刺さる。

・子育てについて中期計画を立てる。
・多様性のある環境を求めて公立小学校に通わせる。
・子育てに価値を見出して深くコミットする。

あえて個人的に改善点として挙げるとすれば、時間的、金銭的な面である意味で自由度の効く起業家という層の方々ばかり紹介した点か。リモートワーク、家事の外注など、通常の大企業で働く過程ではマネしにくい打ち手もあった。例えば社長だけでなく、大企業のミドルマネジメント層などの方々も対象に入れると、より現実的なケースも見られたのではないかと思った。とはいえ、総じて満足度の高い内容。

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2019年05月20日

Posted by ブクログ

ネタバレ

著者はノンフィクションライター、宮本恵理子氏(前書きによれば、私より少し年下ですね)。40代以下の経営者、大学教員等プロフェッショナルの子育てに関するインタビューをまとめたものです。

意外なのは、子供を公立校に進ませる親が案外多いこと。経営者というと「お金持ち」=>お受験、というイメージがあったので、意外でした。組織に守られたサラリーマンと比べ良くも悪くも多様な人種と接し来ている方々であり、子供にもある種の”免疫”を付けさせようとの意図を感じさせます(このような表現はされていませんが)。



また、スマホの使用など、「ルールを決める(1日◯分、あるいは課題が出来たら、といった具合)」方もいれば、「自由に、好きなだけ」という方もいて、各人それぞれ多様な考え方をしています。通り一遍の正解は無いのだ、と安心させられますね。



共通するのは、子供(子育て)に対するエネルギー。皆、それぞれのスタイルで、凄まじいエネルギーを注いでいるように感じさせられます。さすがは経営者。



さて、私も40代の父親ですが、私の住む中央区、あるいは働いている千代田区といった都心限定かもしれませんが、職住近接の利を活かして積極的に子育てに関わるサラリーマンパパも増えてきているように思えます。経営者と比べると個性に欠け、地味になるかもしれませんが、人口的には絶対多数であろうサラリーマンパパ達の変化も取材して記事にしてほしいですね。

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2019年04月01日

Posted by ブクログ

私の夫は今お腹の中にいる子供が生まれたら1年間の育休を取ることになっている。1年も育休を取るのは所属する組織では初らしい。終章で子育て参加が企業の成長戦略になってきているという話が出ていて、確かに求職者や社会から好感を持たれると思う。しかし夫は人事から採用説明会で育休を取ることは話さないように、と言われたそうだ。そんな理由で入社して欲しくないとのこと。確かにみんなが1年ずつ休んだら会社としてはたまったものではないだろうが、まだまだ乗り越えるべき社会的壁は高いのだなぁと感じた。

でもこういう本が出版されたり、いわゆるインフルエンサーのような人間が当たり前のこととして育児に取り組み、むしろ自分の強みとしていく姿は社会全体の当たり前を変えて行くと思う。

できればそれぞれの奥さんのインタビューやタイムスケジュールもあったらおもしろかった。このような本ですら、経営者でありながら子育てにも積極的に参加する稀有な男性という見方がチラチラする。男性も親なんだから当たり前じゃないんだろうか。

一人一人のインタビューは経営者としてしっかりとした考えを持ちながらも、等身大のパパで共感できる部分も多かった。家事をアウトソーシングしたり、子供の進路についての考え方も思ったよりずっと柔軟。共働きの妻と仕事について語ったりするのも素敵だと思った。あとみんなジム行ってるのね…(笑)

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2019年02月06日

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ネタバレ

サブタイトルにある通り、「気鋭のビジネスリーダー」10人に子育てについてインタビューした内容のまとめ。
変に手が加わってなくそれぞれの意見・考えがそのまま残されているので、「いろんな考え方があるなー」という点でも非常に興味深く読んだ。
子育てこそは、父と母という親が共同で取り組む一大事業であり、大抵の場合結果を見届けられない、という難事業だが、ここで紹介されている考え方、向き合い方で共感できるものを心に留めつつ取り組んでいきたいと感じた。

以下、気になったポイントの抜き書き
・引っ張るよりも子どもに寄り添う
・教えるよりも体験(体感)させてあげる
・好きなこと、得意なことを見つけるため、多様な体験をさせてあげる
・笑顔は大事
・物理的距離や移動を心理的ハードルにしない
・子ども同士、家族同士、迷惑を掛け合う(事で学ぶこともある)

タイトルに「経営学」とあるが、経営学はあまり関係ないと思う。

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2019年01月23日

Posted by ブクログ

十人十色。でも一般庶民と何ら変わらない姿だって散見され、親近感。何でも自分でやらなきゃと背負い込まず、協力し、アウトリソースも活用し、「楽しむ」ことが第一であることが共通していた。せっかく「今」しかない時間を、幸せに生きたい。

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2024年03月18日

Posted by ブクログ

感想
経済の一端をのぞいてもらう。早すぎることはない。何も大学で勉強する必要はない。生きた知識として血肉にしてあげる。

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2023年07月27日

Posted by ブクログ

たくさんの経営者の子育て論を知ることができた。
助けてもらうことを恐れない方が多いことが印象的だった。
仕事をうまく振れる人だからなのか...自分には足りないところだなと感じた。

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2021年12月27日

Posted by ブクログ

2021.07.04

10人の今をときめくイケイケのリーダーの子育て論。(知らない方も多かったけど)
全員読んだらお腹いっぱい。最後の方は斜め読み。

どのリーダーにも共通してるっぽいところは
・子供の進路、やりたいことにあまり口を出さない。直接口には出さずにうまく誘導したりしている。
・語学力重
・公私は大いに混同
かな。グローバルに活躍してる人が多いかもだけど今までの型に全くハマってない感じ。
意外と学校は公立派も多かった。

なにか子育てのヒントになるかなと思って読み始めたけど、世界が違いすぎて、ちょっと卑屈になってしまった。
子どもをよく見て、よく対話しながら私は私の子育てを頑張ろう。子育てに正解不正解はない!

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2021年07月04日

Posted by ブクログ

比較的若いビジネスリーダーたちの子育て論について10人それぞれの意見や子育てへの関わり方が垣間見れて興味深かった。

全員に共通していることは、子育てをとてもたのしんでいること。

読んでると、いいなぁーこんな旦那さん!

と思うけれど、妻の本音も聞いてみたい。笑
(本人はやってると思っていても妻が不満たらたらなのはよくある話なので)

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2020年07月11日

Posted by ブクログ

経営者の子育て事例集であって、経営学と題するにはまだ距離があるかな。
一番共感したのは、最後の伊佐山さんのストーリーかな。

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2019年02月06日

Posted by ブクログ

小さいこどもがいる経営者へのインタビューをまとめた本です。

参考にはなりますが、あくまで一個人の意見です。また、経営者でお金があるからこそ実現できることも多々あります。
お金で解決するといっても庶民には限界があるので。。

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2019年02月03日

Posted by ブクログ

英語を習わせるか、スマホを持たせるか、お小遣いはどうしてるか、等々、、
参考になりました(^ω^)
まぁ結論言うと、夫婦ですりあわせて決めて納得した方向性なら何でもいいんじゃないかな

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2019年01月14日

Posted by ブクログ

今まさに子育て奮闘中の若手の経営者10人に、家庭の子育てについてインタビューした本。視点がユニークです。

10人いれば考え方も10通りですが、各々の子育てに対する哲学が面白いです。
まさに今、子育てをしている人にとっては、
真似してみたい考え方や行動が至る所に散らばっていると思います。

一方、この10人は「経営者」という一般人とは違ったポジションにいる人たちなので、
「完全に」コピーすることはほぼ不可能と言えるでしょう。
「言いたいことはよく分かるけど、実際に自分の過程で実践するのは不可能だよね…」といったことも多々あると思います。
そういう意味では、この本の読み方は、できない部分に文句を言うのではなく、
真似できる部分(真似したい部分)をできるだけたくさん見つけて、
自信の子育てに活かしていくというのが正しい読み方になるのでしょう。
結局、「子育て」といってもそれぞれの家庭で、変わってくるものでしょうから。

唯一気になったのは、選ばれた10人が一般的な「経営者」の子育てを代表しているのかどうかが不明な点でしょうか。
(まぁ、どうやって「一般的」と言い切るかは難しいですが。。)

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2019年01月01日

Posted by ブクログ

イクメンアピールマウンティングされるかと思いきや、意外と普通(いい意味)で勇気がわいた。

共通してるなと感じたところ。タイトルは箔をつけてるものの中身はどれも普通なところが良い。
・普通の父親
・子供の将来を長い、広いスパンで考える(国際感覚、時代の流れ)
・人を活用(親戚、知人、アウトソース)
・エンジョイ!

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2018年11月30日

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