あらすじ
日々の不調や不満には様々なレベルがあります。
たんに朝起きれないという人もいれば、仕事の集中力が続かなくて作業が進まないという人もいるでしょう。
さらには、怒りや不安がコントロールできずに人生が上手くいかない人、つねに体調不良に襲われている人、毎日の暮らしに張り合いがなく空虚な気持ちのまま暮らしている人など、症状や問題の深刻さには個人差があるはずです。
通常、これらの問題は別々に取り扱われます。
やる気がない人には「自己啓発本」、仕事の効率が悪ければ「ビジネス書」、感情のコントロールができない人には「心理学書」、体の不調には「家庭の医学書」といった具合です。
これはこれで効率的なアプローチですが、いっぽうでデメリットも存在します。それぞれの問題が、あたかも別々の現象であるかのように見えてしまうため、どうしてもその場しのぎの解決策になりがちなのです。
風邪を引いたら風邪薬を飲み、関節が腫れたら軟膏を塗り、頭痛が起きたら痛み止めを手に取る。これらの対処法は間違いではないものの、あくまで表面に現れた症状をやわらげているに過ぎません。症状の奥にある本当の原因を突き止めない限り、今後も同じ問題は起き続けるはずです。
そこで、本書では、より総合的なアプローチを取ります。
まずは現代人が抱える問題の「共通項」をあぶりだし、そのうえで、すべてを柔軟に解決する汎用的なフレームワークを提供するのが最終的なゴールです。
詳しいことは、科学的根拠のもと、実践的に解説していきます。ぜひ本書を読んで、文明病から脱却し、本来の自分を取り戻していただけたら幸いです。
病気をしているわけでもないのに体調がすぐれない、と感じたことはどんな人にもある筈です。体調とは「肉体」「感情」「精神」から成り立っており、この中の1つでも疎かにしてしまうと様々な不調が出てくると本書ではわかりやすく解説しています。うつ病、無意味な肥満、慢性疲労、不眠、ストレスなどはすべて「文明病」であるという考え方で、その対処法を紹介しています。一番気になったのは「ストレスで人は死ぬ」ということ。臓器、特に心臓には大きな負担を与えるということを、科学的根拠をもとに解説しています。また、ストレスを感じないようにする方法として、「目標」より「自分にとって何が大事か」を考えて行動すること、とあります。なんとなく体調が悪いと感じている方におすすめの1冊です。
感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
読みやすく、かつ興味深い。
ただ体調を良くすると言っても
体の健康だけではなく心の健康や、
更には種としての機能と現代の生活環境のミスマッチについて追求します。
本書のススメを実践してこその
成果が得られるものとは思いますが
単純に読んでるだけでも「なるほどなぁ」と楽しめます。
目次を見るだけでもワクワクするものがあるはず。
Posted by ブクログ
★きっかけ
読書家さん(バリキャリワーママ系?)の楽天ルームで見て、タイトルが気になったので。
夫の体調不良を間近で見ていて、何事においても体調って基本、とつくづく感じている。育児をしている今、仕事でのパフォーマンス、自分の機嫌とりにも。
漫画版もあり。
★目的・知りたかったこと
何をするにしても体調が良くなければ何もできない。健康でいるためにまずやったほうがいいことは何か?
★わかったこと
体の不調(炎症を起こしている)予防には、自然と触れ合う、発酵食品をとる、ファストフードやスナック菓子・甘い飲料は全体の2割まで。
不安には、価値観を忘れずに行動を未来に近づけること、今ここに集中すること、畏敬、人間関係への投資を大切に。
①遺伝子と現代のミスマッチによって起こる心身の不調。
→そもそも生物の最終目的は長寿と繁栄。大昔の目の前に迫り来る脅威からどう命を守るかに特化している人間の遺伝子。生き延びるためにハイカロリーなものを摂取したがる、攻撃されたときに身を守るために怒りの感情が働くなど。気持ちだけでは制御するのは難しい。
理解した上で行動を変えること、「ああ、ミスマッチのバグね」とある程度仕方がないと思うことも必要。
②脳みそは未来の取り扱いがへたくそ
→もともとは目の前の脅威に命を守るための警戒アラーム機能の不安感情。現代の遠い未来「もし◯◯が起きたらどうしよう」に対応していない。また見通す能力もない←今日を生き抜くことにたけている。
未来が遠いほどただただ不安に感じてしまう(そしてうまく処理もできない)ので、未来を区切って近づけることが有効。自分は◯◯が大切だから「◯◯になりたい」というように価値観→目標の順に考える。今ここに集中することも有効。
③自然と触れることは効果絶大
→興奮・脅威・安らぎをバランスよく動かし続けることが健康に重要。3点がバランスよく感じられる場所は自然環境。
★取り入れる行動
・公園に行く。ピクニックや登山もしたい。
・家事など自然の音を流す(実行中)
・アートや自然、大きなものに心を寄せてみる。←畏敬
・人間関係への投資。友人を大切に、本当に大切に。時間ができたらサークル活動やボランティアにも参加したい(1週間に一度2時間程度で2年3ヶ月つづける。同期行動)
・3つずつやりたいことを書き出す。今年、今月、今週、今日。週末振り返り。
・アナログでのトラッキング。できたものに丸つける。
・コーヒーナップ。コーヒーを飲んでから20分昼寝→寝起きスッキリ
★価値観は自分が足りてないものを補うのではなく、もしも自分が満ち足りている状態になってもやらずにはいられない、というもの。