あらすじ
自身のスタートアップをツイッター社に売却し、フェイスブック(FB)のプロダクトマネジャーとして入社したアントニオ。宿敵グーグル打倒に燃え、新規株式公開(IPO)に沸き立つFB社員たち。一方、彼が全力を注ぐウェブ広告の新規プロジェクト「FBX」は、社内を二分する論争の的になりつつあった――。
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Posted by ブクログ
下巻はフェイスブックでの日々が中心
モバイルの世界とウェブの世界はこと広告に対しては大きな差異があるそうだ。ウェブの場合はクッキープールを介して様々なパブリッシャーがユーザーがどのような行動をしているのか把握できるのに対し、モバイルの世界ではクッキーがアプリ毎に隔離されているため、ユーザーが他のアプリでどのようなことをして、どういう関心を持っているかということがうかがいしれない。そのため、入り口で課金(ダウンロード一回400円のような)するなどマネタイズに関しては進んでいる。モバイルで広告によって課金しようというアプリはそもそもそれだけの人気がないものばかりだという。
2012ころからプライバシーの問題がやかましくなってきており、モバイル的な作りのフェイスブックにとっては幸運な状況だという
ただ、著者自身は毎年のようにギャンブルを繰り返し、大きな当たりが出ればよし(フェイスブックにとってはインスタグラムやワッツアップの買収)、出なければ急速に会社が衰退していくというシリコンバレーの流儀に疑問を感じたこともあり、四年間(ストックがボーナスとしてつく)を過ごして退社しているが、IT長者というほどのものにはなれなかったという