【感想・ネタバレ】“社風”の正体のレビュー

あらすじ

☆不祥事が起こると必ず言われるのが、「社風、企業文化に問題があった」。では、社風って一体何なんだ? と問われると、なぜか明快に答えにくい。本書は、数多の文献や具体例を紹介しながら、「社風、企業文化」の正体を解き明かし、それが組織にとってどんな影響を与え、未来の企業文化はどうなっていくのかを解説する。

☆「就職」ではなく、「就社」をする日本人にとって、「社風」の影響は非常に強い。他国に比べて、男性中心的、集団主義的、リスク回避的というのは本当なのか。京都、名古屋など、地域によって、さらには業界によって社風に違いはあるのか。イノベーションを生み出す会社と、ブラック企業、不祥事企業は何が違うのか……。

☆多くの実例、また先行研究などを参考にしながら、つかみにくい「社風、企業文化」の真髄に挑む。

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Posted by ブクログ

最近話題のテレビ局も、独特の「社風」があるのでしょう。
よく「◯◯の常識は世間の非常識」(たいがい◯◯の中には「役所」と入れられる)と言われますが、どこの企業や役所も多かれ少なかれ独自のカラーや企業文化があるはず。
本書では、社風と企業文化を概ね同義ととらえ、成長企業の文化、不祥事を生む文化、未来の企業の文化など、様々な切り口からその文化たるものに切り込んでいきます。
巻末には会社を理解するためのチェックポイントも示されていますが、果たして自分のところの「社風」とはどんなものなのか…?
人を惹きつける「社風」であって欲しいし、そのために自分の果たせる役割というものを考えていかねばなりません。

0
2025年01月31日

Posted by ブクログ

帯は、
-------------------------
御社の「企業文化」は大丈夫?
パワハラ体質、
イノベーション企業、
何が違うのかー―。
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これも2018年ごろ買ったんだと思うんですが、
読み始めてからめちゃめちゃ時間がかかりました。苦笑

そしてこのタイトルを選んでいる当時の私の悩みを思い出しました。苦笑
結構、強烈な会社で働いていたと思います。

本書は、いろいろな角度から、
こんな文化、あんな企業、こんな歴史、地域性もあるのでは、というように参考文献や事例を紹介してくれています。
論文というかレポートを読んでいる気分で、
読み進めるのに時間がかかりました。苦笑

結局、「社風=明確な答え」というのは定義されておりませんが(されていたら私の理解不足なので、どなたか教えてください。苦笑)、
会社が掲げる方針や、
誠実だと従業員(働いている側)が思えるか、
社員にどの程度権限を与え、
リーダシップを発揮させるか等々、
時間をかけて定着をはかることが社風となっていく、
という感じかと思います。

私が以前いた会社は、
完全に社長のトップダウン、
社長の理想を実現していくことが社員の役目、
ということが全面に出ていたため、
方々で矛盾が発生していたり、
法令違反では…ということもありました。

会社は利益を上げていく場所というのは理解しますが、
かなり退職者も多く、それもこの本でいくと社風ということになるのかなあと。

業績の良い企業は、
従業員が会社に誠実さがある、と感じている企業だと統計が出ていると本書内に書かれており、
なるほどな、と思いました。

0
2021年10月16日

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