あらすじ
北陸育ちの姉妹。長女は大学を出たもののバイト生活を送る、いわゆる「ワーキングプア」。そんな姉を反面教師にした次女は、高卒で信用金庫に就職。姉妹は母も交えた女三人でグアム旅行に出かけることになるが、長女の身勝手な行動のせいで、早くも旅は不穏なムードに……。時代の理不尽、血の繋がった女同士のうっとうしさを、シニカルな筆致で笑い飛ばす、奇妙で痛快なホームドラマ。
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Posted by ブクログ
2011年に購入していた積読本。苦笑
数年前に7ルールというTV番組で著者を拝見し、
こんな方なのか!と驚いた記憶です。
帯は、
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この人たちに自分のペースを乱されたくない。
この、自己顕示欲の塊たちに。
母・姉・妹の女三人海外旅行
イタくて笑えるゼロ年代の家族小説
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北陸育ちの姉妹。
姉は上京するが、就職できずワーキングプア。
妹は姉を反面教師として、高卒で地元の信用金庫に就職。
姉妹の間をとり持つように、折衷案を提示し続ける母。
女たちにケツの毛まで毟り取られた父。笑
姉妹の微妙な関係や距離感と、
両親の二人への愛情(?)と。
父と飼っているウサギはお留守番で、
姉妹と母でグアム旅行に行く話。
いるかも、あるかも、こういう家族。
私だって兄とべたべた仲良い訳ではないし、
思春期の頃なんて本当に仲が悪かったし。
姉妹で仲良い友達を見てうらやましかったり。
どちらも可愛い子どもという、
両親の気持ちも
この年になってわかるようになった気がします。
以前、7ルールに編集者の助宗さんが出ていて、
家族というのはチームプレーで、
家族というチームをみんなでうまく回していくための
役割でしかない、みたいなことを言っていて。
だから誰が稼いでも、誰が家事をやっても、
それは家族としてバランスをとって
機能していくための役割だと。
この本を読んでいて、
なんとなくそれを思い出しました。
グアムで珍道している間に、
父は父で戦いを繰り広げていた…みたいな最後は特に。笑
完全に余談ですが、
どうして今…みたいなタイミングで生理になっちゃう気持ちも痛いほどわかりました。笑
短くてすぐ読み切れます。
今いくらなのかわからないけれど、362円(税別)と書かれた値段に「安っ!」と思った私です。時代ですね。苦笑
Posted by ブクログ
【本の内容】
北陸育ちの姉妹。
長女は大学を出たもののバイト生活を送る、いわゆる「ワーキングプア」。
そんな姉を反面教師にした次女は、高卒で信用金庫に就職。
姉妹は母も交えた女三人でグアム旅行に出かけることになるが、長女の身勝手な行動のせいで、早くも旅は不隠なムードに…。
時代の理不尽、血の繋がった女同士のうっとうしさを、シニカルな筆致で笑い飛ばす、奇妙で痛快なホームドラマ。
[ 目次 ]
[ POP ]
北陸出身の姉妹と母が3人で初の海外旅行へ。
東京在住の姉はワーキングプアで自分勝手、ギャルファッションに身を包む妹は姉のようになるまいと堅実に暮らす。
ぶつかる2人の間で気を揉む母はどこかマイペース。
ハプニング続きの道中と独特のセンスが炸裂する会話に笑いながら、リアルな心情に胸を突かれる。
劇作家として活躍する著者の新感覚家族小説。
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
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