あらすじ
伝説の作家がアメリカ人を偽装して執筆して戦後間もないフランスで大ベストセラーとなったハードボイルド小説にして代表作。人種差別への怒りにかりたてられる青年の明日なき暴走をクールに描く暗黒小説。
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Posted by ブクログ
鈴木創士訳がバッチリ決まってます。終盤の人殺す時の仕草とか、感情の生臭さが素晴らしいです。戴冠せるアナーキストを読んだときにも感じましたが、文才、というよりも詩の美しさに似てるな、と思います。音楽やってる人って激情家が多いんですか。俺もなれますか。んでお気に入りは、兄弟の復讐のことで同じ黒人の兄に諭される場面があって、そこの会話が、切ないんだけども、かっこええです。なぁ兄さん、弟の仇をとってやろうか?いや、お前には黒人らしいところがないから普通の暮らしが歩めるだろう。神はお前を救ってくれるんだよ。神が俺らのことに構うもんか。兄貴は本当に俺のことを愛してくれた。勇気が湧いてきて、なんでもできる気がした。てな会話が書いてあります。兄弟愛みたいのんは日本だとあんまり馴染みが無い気がするんで、というか俺が見たことないんでニュアンスが伝わりづらいかもだけど、海外の映画を観てるときの、『俺ら死ぬときゃ一緒だぜ』感がなんか新鮮というか、心熱くなるし、愛おしく感じられるじゃないですか。そんなホモさに近い感じですか。あと、表紙がめちゃくちゃ可愛い〜♡ティムバートン作品のキャラクターみたいで好きな絵だ!