あらすじ
小さくても、弱くても、勝てます!
弱者が強者に勝つための戦略理論体系、「ランチェスター戦略」の真髄と、しっかり儲けて勝ち残るための具体的な実戦法(著者は実践と言わず、あえて“実戦”と言っています)を、ランチェスター戦略コンサルティングの第一人者が伝授します。
自ら戦場(局所)を定め、集中し、敵に優る力を投入して勝つ──。
この、ランチェスター戦略の真髄を、50を超える豊富な事例を示しながら、個別の戦略・戦術を策定し実行するうえでのポイントから、導入の際に生じる課題の解決法までを解説しています。
「3対1の法則」「射程距離理論」「ナンバーワン主義」「一点集中主義」「『足下の敵』攻撃の法則」など、ランチェスター戦略の極意を具体的に紹介。
普遍的でかつ実践的、速効性のある手法であるランチェスター戦略は、とくに“弱者”ですぐに効果が出るため、中小零細企業や起業家での導入実績が相次いでいる。
2005年発行のロングセラー『ランチェスター戦略「弱者逆転」の法則』を、時代の変化に合わせて全面的に改訂した、“勝ち残りたい”中小企業経営者、新規事業を立ち上げるビジネスリーダー、起業家必携の書です。
感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
Posted by ブクログ
■総評
弱者がどのような戦略で強者に勝つのがわかりやすく記載してある。事業の立ち上げ、ひいては人生の戦略に役立つ本。
要点を忘れないように定期的に見直してもよい。
■得られた点
特に印象に残ったのは以下の2つ
1. 差別化
2. 一点集中(局所優勢主義・グーパーチョキ戦略)
■ランチェスター戦略
「差別化し、集中し、顧客やユーザに近づくことで一番を目指すのが小さな会社が大きな会社に勝つ方法」
■重要な点
・戦いの原理原則
競合局面における敵と味方の力関係で勝敗は決まる。
・弱者の戦略
=差別化戦略
弱者は万人受けを狙ってはいけない。一部で圧倒的に勝てば良い。
弱者にとってなんでもあるとはなんにもないことであり、なんでもできるとはなんにもできないことです。
ここで勝つんだと一点を定めて集中するのだ。
・強者の戦略
=ミート戦略
・差別化手法
=2M+4P
2M:Misson、Market
・ランチェスター戦略の結論3つ
1. ナンバーワン主義
2. 一点集中主義
3. 足下の敵攻撃の原則
・最後は決断力
戦略とは捨てること、諦めること
Posted by ブクログ
戦いはその局面における力関係で決まる、つまりその局面で一点に全集中することで圧倒的勝利を収める。抽象化して置き換えて使うことでかなり役立つ知恵だったと思う。
Posted by ブクログ
この本は、小さな会社や個人が、大きな相手にどう勝つかを徹底的に教えてくれる一冊です。
結論はシンプルで、勝てる場所を決め、そこに集中すること。
印象的だったのが、ピーターパンの事例。
常に出来立てパンという明確な差別化を行い、
出店エリアを三角形で囲むことで地域占有率を高めていった話は、
ランチェスター戦略の分かりやすい実例でした。
本書の軸となる考え方が局所優勢主義。
全部で勝とうとせず、「ここで勝つ」と決めた戦場に資源を集中させる。
特に市場シェア1位以外はすべて弱者であり、
弱者は価格競争を避け、差別化で戦うべきだと繰り返し語られます。
差別化についても具体的で、
価格以外の要素で差を作ること、
顧客に評価されない差別化は意味がないこと、
差別化は掛け算で強くなることなど、実務に落としやすい内容でした。
また、
地域・顧客層・販路を絞り込む勇気の重要性や、
足元の敵から順に攻める戦い方など、
「やらないことを決める」戦略が多く語られています。
全体を通して伝わってくるのは、
小が大に勝てるからこそ、ビジネスは面白いというメッセージ。
新規事業や個人ビジネス、スモールスタートを考えている人には、
何度も読み返したくなる一冊です。