【感想・ネタバレ】さよなら、インターネット―――GDPRはネットとデータをどう変えるのかのレビュー

あらすじ

この法律で、インターネットとデータの世界は、根底から書き換わる――。2018年5月25日についにEUで施行された「一般データ保護規則(GDPR)」とは一体何で、なぜいま世界を揺るがしているのか? インターネットの世界を根底から変えるというその本質を、メディア学の泰斗が緊急出版!

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Posted by ブクログ

GDPR とインターネットの関係を俯瞰的に見た一冊。

テクニカルな法規制としてのGDPR は見ていたけど、そのバックグラウンドや影響はあまり考えていなかった自分にとって、大変参考になる本だった。

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2019年12月04日

Posted by ブクログ

ネタバレ

EUがGDPRの導入によってGAFAなどのインターネットプラットフォーム企業への対抗を目指す動機や、その実現に向けた道筋(著者の期待含む)を描いている。

著者はGDPR立法に向けた動向を知ってからベルリンに在住しているため、立法の立役者であるSPD(ドイツ社会民主党)の果たした役割や東ドイツ時代のシュタージュによる市民監視を踏まえた市民のデータ監視への拒否感といった歴史的背景、またEU議会などが進めている各種取組の説明が詳しく、理解が深まりやすい。

読者として興味がわいたのは、鉄道や電力がそうであったように、インターネットプラットフォーム企業による特定分野ビジネスの自然独占が公共化されたり、競争法によって規制をかけられることがあるのか、またはそういった政策の検討状況について。

本書の留意点として、文章表現が独特で、著者の分析なのか、著者の期待なのか解りづらい箇所がある。

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2021年11月13日

Posted by ブクログ

EUとEEA域外への個人データ(個人のプライバシーを特定するデータ、という意味ではなく、GoogleやFACEBOOKを利用する際に、摂取されているすべてのデータ)の持ち出しを禁ずるGDPRという法は、無料アプリの使用と引き換えに、GoogleやFACEBOOKといった一部の企業が独占的に所有している現状はおかしくないだろうか、という問題提起から、個人データは個人が取り戻すべきであるという精神に基づいて生まれた。個人データを個人が所有管理し、所有者の意志において自由に削除、あるいは他社への提供を可能にする、という考え方こそが、現状のIT巨人の個人に対する不当な監視のような歪んだ関係をリセットし、あらたなインターネット世界を構築するという提言。こういう自立性や主体性に関する概念に鋭いのが欧州のさすがなところ。日本人社会からは生まれないもののような気がした。

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2020年05月12日

Posted by ブクログ

GDPRって鬱陶しい法律だ!と思っていたけど個人を守ろうしてくれるもの、長期的に安全なインターネット社会を再形成するものだと理解!

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2019年05月06日

Posted by ブクログ

GDPR制定の背景、EUの“大義”を日本人が書いた珍しい本。賛美が過ぎる感もあるが、GDPRの理解に役立つ良書。

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2019年02月03日

Posted by ブクログ

GDPR general data protection regulation
っていうEUとか出した個人情報に関するやつと、GAFAとかの情報戦争みたいな感じ。

あとで、もっと必要になったときに読み返そう。

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2019年09月08日

Posted by ブクログ

インターネットの未来はオーウェルの描いたような恐怖による支配ではなく、ハクスリーのすばらしい新世界で描いたような甘い誘惑による無意識な支配になる。というかもう既になってるよなぁと感じた。

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2019年06月17日

Posted by ブクログ

インターネットは価値をもたらしてくれた。
一方でプライバシーを収集して、それをAIやアドテクなどのビジネスに利用していることに消費者は気付いているのだろうか?
EUが開始した「一般データ保護規則」(General Data Protection Regulation:GDPR)の対策について触れる。
1.企業は、個人データの削除要求への対応が必須
2.個人は、データ処理方法情報を持ち、利用可能
3.個人は、データハッキングのタイミングを知ることが可能
4.企業は、サービス設計時にプライバシー保護についても設計が必要

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2019年06月07日

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