【感想・ネタバレ】逢魔が時に会いましょうのレビュー

あらすじ

大学4年生の高橋真矢は、映画研究会在籍の実力を買われ、アルバイトで民俗学者・布目准教授の助手となった。布目の現地調査に同行して遠野へ。“座敷わらし”を撮影するため、子どもが8人いる家庭を訪問。スイカを食べる子どもを数えると、ひとり多い!? 座敷わらし、河童、天狗と日本人の心に棲むあやしいものの正体を求めての珍道中。笑いと涙のなかに郷愁を誘うもののけ物語。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

民俗学専攻の大学准教授・布目と、その助手のアルバイト学生・真矢。性格など正反対なようで実は息の合った二人が繰り広げる”もののけ”珍道中。
座敷わらしに河童に天狗。
そんなの単なる迷信でしょ、今どきそんなのいる訳ないじゃん、とスルーしたくなる”もののけ”を探し出して撮影する、意外とハードなフィールドワーク。

古来から日本に言い伝えられている数々の伝承。
その摩訶不思議な存在や言い伝えなど、聞いてるだけで背筋がゾクッとしそうだけれど、それらをコメディタッチに描いてあるので読みやすい。
そして調査する二人の軽快なやり取りも微笑ましかった。

「妖怪の正体を知ることは、この国の正体を知ることでもある」
布目の言葉にも納得。
二人の”もののけ”談義も面白くてもっと読んでみたくなった。
この二人のフィールドワークの続き、あるかな〜?

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2021年07月09日

Posted by ブクログ

ネタバレ

*大学4年生の高橋真矢は、映画研究会在籍の実力を買われ、アルバイトで民俗学者・布目准教授の助手となった。“座敷わらし"を撮影するため、子どもが8人いる家庭を訪問。スイカを食べる子どもを数えると、ひとり多い!?ハンサムらしいが風変わりな大学教授と、映画製作を夢見てアルバイトに励む女子大生の迷コンビの珍道中。ふたりに芽生えた恋の行方も読みどころの、笑いと涙のなかに郷愁を誘うもののけ物語*

荻原氏らしい軽くて読みやすい文体に、もののけ?達とのユーモア溢れる展開が楽しく、どんどん続きが読みたくなります。
ただ、よくあるもののけ物語ではなく、あやかしの由来と言うか成り立ちと言うか、そもそもの起源に焦点を当てて書かれているのが新鮮でした。そして、ちょっぴりしんみりするところもあって、軽くて楽しいだけのお話でないところも良かった。これは続編、期待したいです。

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2019年03月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ

萩原浩の作品って現実はうまくいっていないけど、なんとかもがこうとしている人を明るく楽しく描いているから読んでて元気になれる気がする。

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2021年02月24日

Posted by ブクログ

ネタバレ

サクッと読めて面白い

題材に惹かれて読んだ

座敷わらしや河童や天狗、いたら面白いけど逢うのは怖いから遠慮したい面妖なモノたち
目撃した人、村起こしをする人たち、奉る人たち

なんでいるかはわからないといえる布目先生のキャラクターがとてもよい
助手の真矢さんの上から目線というかなんというかちょっとこまっしゃくれた感じがあまり好みではないので真矢さんが語り手なのは残念だった

内容はとても面白かったので、続編があれば読みたい
恋愛要素はなくても十分面白いかと

天狗の正体、正体というか言い伝え?が布目先生の説だろうなぁと思ってたところに北欧神話のトロールやゴブリンが出てきてワクワクした
たたら場、もののけ姫のたたら場も山奥にあったのはそれが理由かなぁと
天狗の回がお気に入り

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2020年08月22日

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