【感想・ネタバレ】76生まれ、ライフネット生命を立ち上げる ネットで生保を売ろう!のレビュー

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Posted by ブクログ

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わくわくしながら読み進めた。これはビジネス書の体裁をとってはいるが、現役ビジネスパーソンだけでなく、将来ビジネスの世界に入っていく、大学生・高校生にこそ読んでもらいたい本。

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2011年05月06日

Posted by ブクログ

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生保業界に革命を起こしているライフネット生命の副社長による立ち上げから軌道に乗るまでの記録。
誰もがネットで生保が売れるわけないといわれながらも、着実に会員数を増やし、実績を残している。

生保業界の構造的問題である情報の非対称性に一石を投じたい、消費者が商品について知るべき当然の情報を了知した上で購入の意思決定をしてもらいたいという強い意志がおおもとにあって、現在のビジネスモデルに落ち着いている様子が分かった。
業界のタブーに挑めたのは、生保業界の重鎮である出口社長と生保業界にほとんど関与のなかった岩瀬副社長のでこぼこ?コンビだからこそなしえたのだろう。

生命保険会社が銀行に次ぐ資産規模を有する金融機関という発想はなかった。欧米では保険会社の傘下に銀行や投資顧問会社がある例も少なくないらしい。

岩瀬副社長の職場に求める条件
1.素晴らしい仲間とチームで働く喜び
2.儲からなくていいから社会的にインパクトのある仕事をしたい
3.人と同じことはしたくない

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2012年01月29日

Posted by ブクログ

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ハーバードMBA(HBS)を成績上位5%で卒業した著者が次のステップとして選んだのは日本の生保業界。
長いこと、「なんでだろう」「もったいない」なんて勝手に思ってたけど、この本を通じて理由が分かった。

まず、これだけの才能を持つ人でもMBA終了後に定まった道が無かったことに驚いた。無かったと言うと語弊があるし、実際に古巣に加え年収数千万が約束された職場はたくさんあったけど、「何か違う」と考えていたとの事。
そこに運命を決めるベンチャー投資家が現れる。その人の「ベンチャーの成否は人で決まる」という言葉は経験値から出る言葉で非常に重い。
結果、著者自身の人柄に惚れた投資家が自分の持っていたアイデアであるネット生保を任せる事からスタートする。
生命保険業界は長年新規参入が無く、大手のシェアが高い業界。
ネットで生保が売れるか?の堂々巡りの議論から、「どういう属性の人なら買ってくれるか」「そのような人はどれくらいの人数いるのか」「どうやったらアクセスできるのか」と考えを変える事でクリアしていく。
とは言え、逆風も多く上手く行かない事も多い。
そんな中支えとなった言葉は印象的で、HBSのアントレプレナーシップの定義でもある、
「現在、コントロール下にある経営資源にとらわれる事なく、事業機会を執拗に追求していく事」という言葉。
どうしても既存のリソースから「何がでできるか?」を考えてしまいがちなところ、ガツンとくる。

「誰をバスに乗せるか」をキーワードに採用も慎重にしており、優秀な人材を迎え入れている。
Aクラスの人材はAクラスの人材と働きたがり、連れてくる。Bクラスの人はCクラスの人材と働きたがる。

著者は副社長というポジションだが、社長も凄い人。
業界最大手出身で失礼ながら高齢にも関わらず、再度ベンチャーの社長としてゼロからの仕事をしている。
また、要所要所でのアドバイスや決断も重く、深い。
「切ること、捨てることは、とても難しい。それをやりたい。全て用意するのは実は簡単。」
ユーザーにとって分かりやすいサービスを作る事。
生命保険という只でさえ複雑な商品を売るサイトを作成するにあたり、当社が成功した秘訣かもしれない。


また、この本は著者が帰国してからネット生保を立ち上げるまでの過程が書かれている。
その中でも投資家に対してのプレゼン(15名に20分で事業概要の説明。後はQ&A!。結果10億の出資!!)とか、
当初の計画からユーザーが増えない状況での本質的な意見「株主の立場で言える事は一つだけです。手段はお任せしますので、一日も早く収益を改善させるか、その見通しを示してください」という言葉は非常にリアル。
普段の仕事の中でも事業を通じて会社から投資を受けている立場である事を考えると、大小の規模を問わず、同じ事なんだなと実感。
これだけの才能の人でも「とにかく、タマを打ち続ける」という結論にたどり着く部分も共通していると感じた。

情報を集めたかったら、どうするか?
コンサルティング会社に高い報酬を払って市場調査をする事ではなく、こちらから情報を発信する事。
そうすると勝手に情報は集まってくる。
という理由から社長と副社長はメディアに頻繁に露出し、本も出して、講演もたくさんこなしてたんだな〜
全てが会社を成長させるため。頭が下がる。。

最後に、著者が次のステージにネットライフ生命を選んだかが、明確に書かれていた。
・年間40兆円という生命保険の流れを適正化し、1400兆円の個人資産の流れを変え、日本経済に活力をもたらすこと。
・人口構造の変化に対応した新しいソリューションを考えていく事。
・60代と30代がパートナーシップを組み、ベテランの知恵と若手の創造力を組み合わせた、新しい企業のあり方を世に示す事。
・日本初で世界でも競争力を持つ金融機関を作り、国際的にも日本のプレゼンスを高める一助となること。

ただただ脱帽ですね。
最初にHBS出ててもったいないと思ってた事が恥ずかしいくらいです。
著書に取っては、年収数千万円が約束されている環境の方がもったいなく、もっと壮大な事を考えてたんですね。

1976年生まれなので同世代。
十分な刺激を頂きました。

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2012年01月21日

Posted by ブクログ

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これまでの対面販売が基本だった生保業界において、風穴を開けるべく、ネットで生保を売るというベンチャー企業の起業を綴った本。

生保業界では著名な出口さん、HBSを優秀な成績で卒業した岩瀬さん(両名ともお会いさせて頂いたことがるので「さん」づけで)なので、そりゃ成功するだろう、と思っていたが、意外と泥臭い立ち上げであったことを知り、共感を持てた。

本書からの学びは、課題意識の強さと、巻き込み力の重要性。
2005年前後くらいは消費者が生保に対して不信感を覚えた時代であり、きちんとした透明性の高い生保を作ろうという出口さんの想い。そしてもっと安い、手軽な生保を作ろうという想い、課題意識を持っていたことが成功につながった。

また、それを実現するためには、多くの優秀な人材が携わっている。そのような人材を採用できたのは、出口さんや岩瀬さんの巻き込み力、人柄、自分よりすごい人を素直に尊敬し、驕らずに頼ることができる姿勢、常にアンテナを張って人脈を作っていることができていたからだと思う。

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2015年04月01日

Posted by ブクログ

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ネット生保立上から現在に至るまでのストーリー。
作中にもあるが、会社の広告宣伝としての役割を果たすこと。
それが、ネット生保の存在意義から理念を踏まえ必要性を感じられるように記載。

特に、ネット販売が販売チャネルの一つじゃなく市場として確かに存在する的なことが印象に残る。

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2012年02月06日

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