【感想・ネタバレ】火星に住むつもりかい?のレビュー

あらすじ

「安全地区」に指定された仙台を取り締まる「平和警察」。その管理下、住人の監視と密告によって「危険人物」と認められた者は、衆人環視の中で刑に処されてしまう。不条理渦巻く世界で窮地に陥った人々を救うのは、全身黒ずくめの「正義の味方」、ただ一人。ディストピアに迸るユーモアとアイロニー。伊坂ワールドの醍醐味が余すところなく詰め込まれたジャンルの枠を超越する傑作!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

面白かったー!
解説部分にも書かれてたけど登場人物に対して覚えた違和感やカタルシスに対して、次の段階で「それっていいことなの?」とこちらの首を締めてくるのがよい!
辛い……
人に正義はなし得ないんだからバランス感覚と思いやりだけは残しておかないと大変なことになるな……

個人的に好きなのは終盤まであった監視カメラのデータを削除するくだりが最後にはなくなってたところ。

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2026年04月18日

ネタバレ 購入済み

やっぱり伊坂さん作品

拷問に近い取調べ、サディスティックな人の集まりが公僕たる警察官であること…
なんたかいつもの伊坂作品と違っていて、読むのが不安になっくる。
それでも読み進めていくうちに正義の味方が現れて
…と思ったら、失敗したり人を殺しちゃったり、くもゆきが怪しい。
最後の最後になって、ようやく…
いえ、最後の最後まで読者の気持ちを引きつけて放さない、自分にとっては傑作です。
面白かった!伊坂さん、ありがとうございます。

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2022年04月10日

Posted by ブクログ

ネタバレ

最初からずっととっても怖い小説だった。
最後の解説を読んで唸ってしまった。加護エイジと肥後武男が死んだとき、ざまあみろって思ってしまったもの。
ツナギの男は正義の味方かと思ったけど全然そんなことはなく、行き当たりばったりがたまたまなんとかなってただけ。
最初は世界の設定が恐ろしくて、後半はツナギの男が絶対的で負けない最強の正義の味方ってわけじゃないことがわかってその先の展開を思うに怖くなって、ほんとに読んでいてずっと怖かった。
真壁みたいなキャラが死ぬわけないと思ったんだよなあ。やっぱりああいうタイプが常勝なのか。

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2026年06月13日

Posted by ブクログ

ネタバレ

伊坂幸太郎さんの『火星に住むつもりかい』です。
伊坂さんの本のなかではそれほど有名ではなかったので期待しないで読んだらとても面白かったです。

仙台は政府の実験都市として「安全地区」に指定され、犯罪を未然に防ぐという名目で平和警察が導入されます。しかし実態は、市民同士が互いを監視し、密告された者が取り調べ施設に連行され、暴力的な尋問や公開処刑を受けるという恐怖政治でした。市民は疑われないために善人を演じ続ける生活を強いられています。

大学教授の金子が中心となり、平和警察に反抗するための「金子ゼミ」が結成されますが、これは平和警察の真壁が仕掛けた罠で、参加者たちは取り調べ施設に捕らえられ、過酷な尋問を受けます。

その最中、黒ずくめのつなぎを着た謎の男が現れ、強力な磁石を使った武器で警官を倒し、囚われた市民を救出して姿を消します。

平和警察は磁石の武器の出所を追い、白坂研究所の学生である大森鴎外に辿り着きます。しかし鴎外はすでに死亡しており、タクシー運転手を助けようとして警官に誤射されて死んだことがわかります。黒ずくめの男が鴎外である可能性は消えます。

鴎外の遺した強力な磁石と木刀を拾ったのは、理容師の久慈羊介でした。久慈は代々「正義感が強すぎて損をする」家系で、自身も家族を失い、さらに鴎外の死を目撃したことで平和警察と戦う決意を固めます。久慈は自分の店に来る客とその家族だけを助けるという基準を定め、黒ずくめの男として活動を始めます。

一方、平和警察内部では真壁を中心に黒ずくめの男の正体を追う動きが強まります。

平和警察は黒ずくめの男を誘き出すため、久慈が助ける基準に該当する人物を連行します。久慈は現れますが、逃走の際に真壁が死亡しますしかし後に真壁の死は偽装であり、彼が別の目的のために姿を消したことがわかります。

平和警察の捜査の結果、黒ずくめの男の正体が久慈羊介であることが判明します。久慈は鴎外の磁石を武器に、平和警察の暴力から市民を救い続けていました。

久慈の常連客である佐藤誠人が処刑されると知り、久慈は処刑場に乗り込む決意をします。処刑当日、平和警察は黒ずくめの男を待ち構えますが、久慈が事前に仕掛けていた計画により複数の黒ずくめの男が現れ、処刑場は混乱に包まれます。久慈は処刑台に仕掛けられた磁石を利用して警視長の薬師寺を狙いますが、薬師寺は警視監を盾に生き延びます。久慈は混乱の中で姿を消します。

事件をきっかけに平和警察内部の腐敗が露呈し、薬師寺の権力は失墜します。新たに権力を握った上野刑事部長は平和警察を自分の都合の良い形に変えようとしますが、真壁の生存が示唆され、彼が裏で動いていたことが明らかになります。久慈は日常へ戻り、理容師として静かに暮らし続けます。

平和警察による監視社会・密告社会の描写がリアルで、 読んでいてとても怖いです、ゴールデンスランバーと似た世界観を感じます。ゴールデンスランバーが好きな方ならとてもおすすめです。

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2026年05月06日

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ネタバレ

巡るめく登場人物の登場と死にめっちゃ戸惑いましたが、必死に読み進め、終盤はページをめくるのがもったいなくなりました。キャッチーなタイトルは作中で端役が言うだけで(あっけなく死んで茫然とした)、そもそもが誤訳であるとは、おもしろいと思いました。実際、目の前で処刑なんて行われたら私たちは娯楽として消費できるのか。私はネガティブなので、「もし自分だったら」「冤罪だったら」と怖くなりそうです。内容も展開もおもしろかったです。

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2026年03月17日

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☆4.0
なんとなく真壁さんがまだ生きてるんじゃないかと思えちゃった分、ちょっと私の中での評価が下がったかも?

でも、それでも伊坂幸太郎はおもしろいなぁ
これは担当した患者さんが面白いって教えてくれた作品第一弾!

この危険人物の見つけ方は日本人が陥りやすそうな方法よね
大きな権力には逆らえず、大衆の意見が正しいと思い込むやり方

正義の味方と裏で手をひいてた真壁さん、ワクワク楽しかったなぁ

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2026年02月25日

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ネタバレ

「その場面は記録される事なく、ただ、音も立てずに高速で経過していく時間の流れの中へ溶け、消えていく」
それまでの少し重たい内容とは一変、物語を締めくくるこの文がとても心地よく、すっきりした気持ちでページを閉じることができた。

「正しさなんてものは、どこにもない。スピーチが出過ぎたらブレーキをかける、少し緩めてやる。その程度だ。」

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2026年01月14日

Posted by ブクログ

ネタバレ

伊坂作品にしては心重たい部分が長くて疲れる本だった。

平和警察とは名ばかりの一般市民に対して魔女狩りを行う世の中に対して、ちょっとした正義感から立ち上がる1人の青年を描いた物語。
揉み消された平和警察の横暴を始めとして伏線の散りばめ方と回収のスマートさは伊坂幸太郎健在と言ったところ。

真壁鵠太郎という敵側に置いておくには些か魅力的すぎるキャラクターが最終的には黒幕の1人であるあたりは伏線で裏切りを重ねながらも大事なところは押さえているな、という感じ。

まさかタイトルが「不満があってもこの世で生きていくしかないよね、まさか火星にでも住むつもり?」みたいなニュアンスとは思わなかったけど。

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2025年09月30日

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ネタバレ

たしか解体全書で伊坂幸太郎ご本人が一番好き?自信作?って言ってた気がするので読んでみた!
そんなに数多く作品を読んでるわけじゃないけどかなり拷問の描写がきつくてちょっとびっくりした。
ずっと大学生の子がヒーローだと思ってたから、まさか死んじゃってると思わないし、全然別の人がヒーローの正体だったりあの人が本当は……みたいなずっと面白い そんで読みやすい
平和警察なんかできたら終わりだよー

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2025年09月28日

Posted by ブクログ

ネタバレ

何日かに分けて読んだのでテンポに乗り切れなかったのがくやしみ。登場人物も多いし誰が誰か忘れないうちに一気読みが良さそう。衆人環視のディストピア(反理想郷)となった架空の日本(仙台)の話。平和警察やばい。拷問の描写エグくて怖かった。真壁捜査官好きだったから突然の爆死悲しかったけど、まさかの生きてて嬉しかった!ラストの床屋のシーンめっちゃ良い。あと、解説がぼくりり君だったのも嬉。彼の考察さすが。伊坂さん「火星に生物が?」を「火星に住むつもりかい?」に勘違いして生まれたタイトルなのも可愛くて推せた。

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2026年02月12日

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