あらすじ
ハーバード大学の必読図書トップ10に選出! アリストテレス、リンカーンからオバマまで2000年にわたり、世界のリーダーたちが使っているレトリックは、人の気持ちを動かし、望み通りの結果を手に入れるための武器。――しかも誰も傷つけずに。 上司を説得したり、長い会議を終わらせたり、家庭での会話をスムーズにしたり、日常で使える100の技法をユーモアを交えて解説。実践編&技法一覧も収録。
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Posted by ブクログ
誰だって説得の技術を身に付けられる。
ちょっと仕事で思うところあって読んでみた。レトリックというものに興味もあったし、自分の考えを伝えることに自信がなかったのもあって。読んでよかった。自分が無意識のうちにやっていたことが効果的なレトリックだったともわかったし、新しくやってみようと思えるレトリックも見つけた。自信を持とうと思った。
ビジネス書のように扱われているが、ハーバード大学必読図書となっているように、大学生の教養ともいえる。もっといえばすべての人に考えてもらいたいことでもある。それはアメリカの、そして世界に広がりつつある分断について考えることができる本だからだ。この本には議論の方法が書かれている。議論ができることは民主主義の最低条件なのだ。レトリックの技術を多くの人が身に付けていけば、民主主義の危機を拒むことができるだろう。けれどフェイクが有力になり、確かな情報源と言えなくなって、皆に共通する土台となる事実がなくなってしまった。議論するには土台となる事実が必要である。今は難しい時代だ。