あらすじ
ハーバード大学の必読図書トップ10に選出! アリストテレス、リンカーンからオバマまで2000年にわたり、世界のリーダーたちが使っているレトリックは、人の気持ちを動かし、望み通りの結果を手に入れるための武器。――しかも誰も傷つけずに。 上司を説得したり、長い会議を終わらせたり、家庭での会話をスムーズにしたり、日常で使える100の技法をユーモアを交えて解説。実践編&技法一覧も収録。
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Posted by ブクログ
he Rhetoric 人生の武器としての伝える技術
著:ジェイ・ハインリックス
訳:多賀谷 正子
良書:500頁を超える大作、一読するにも、かなり時間が掛かってしまった
レトリックは、美事麗句ではない。効果的に相手を説得するための方法論であり、相手との緊張を和らげ、人を癒すこともできる。
さすがに西洋人とはいえ、一方的に自分の考えを相手に押し付けるためだけに、この説得術をギリシアの時代から今日まで伝えてきたのではないのである。
気になったのは、以下になります。
■序
・実のある議論をするためには、終わったことではなく、これからのことを話すこと
・説得とは、単に相手の合意を得ることではなく、聞き手をこちらの思い通りに動かすことにある
・レトリックは、リーダーシップに欠かせないスキルであると考えられていて、とても、重要な知識として高等教育の中心に置かれた
・話し合いの最大の成果を、同意という。これは単なる一致ではなく、妥協とも違う。人を信じるには感情が必要なのだ
■攻め
・うまく行っている夫婦は、議論し、うまくいっていない夫婦は口論をしている
議論:うまくやれば聞き手を語り手の思い通りに動きたい気持ちにさせる
口論:相手に勝つためにするもの
・他人の合意を得るためのひとつの方法は、あなた自身がまず相手に合意することだ
・人を説得するためのには、3つの目的がある
①聞き手の感情を刺激すること
②聞き手の考えを変えること
③聞き手を行動へ駆り立てること
・そのためには、3つのステップが必要だ
①まず気分を変えてもらう
②次に、考え方を変えてもらう
③最後に、行動したい欲望で満たさせる
・議論できないことは議論しない。道徳的な問題は議論することができない
・3つの最強の説得術
①語り手の人柄による説得
②話の論理による説得
③聞き手の感情による説得
⇒
エートス:人柄を使った技法
ロゴス:論理の力を使った技法
パトス:感情に訴える技法
・レトリックは、この3つの技法を組み合わせたものである
エートス
徳、技能、思いやり
聴衆と同じ価値観をもっているように見せる
自分の欠点を戦略的に使う
経験をアピールする
必要に応じてルールを曲げる
中庸であるように見せる
私利私欲がないこと、好意的であること ⇒ 無私の善意 という
・ロゴス
誇張して話すことは間違った論理ではない
感情に訴えるからといって間違った論理ということにはならない
帰納法 事実⇒比較⇒ストーリー
・パトス
説得するには聞き手の感情を動かすことが必要だ 共感
説得に役立つものがもう1つある、それは、欲望だ
シンプルに話すこと
説得効果の高い感情として感情として同情を挙げている
怒りは、相手に行動を起こさせる
忠誠心の力を使う
■守り
・論理の誤りを見抜けば、自分の身を守ることができる
間違った比較
不適切な例
無知を証拠とする
前提を何度も繰り返す
誤った選択肢
わざと関係のない話をする
間違った結末
・議論を口論に変えてしまうのは、最もやってはならない反則である
・細かい部分について議論すると、相手が自分の意見を和らげる傾向にある
■テクニック集
類推、撞着語法、修辞的疑問文、誇張法、遠慮、対話
・言葉の工夫、思考の工夫、比喩、の3つの技法がある
①言葉の工夫 反復、言い換え、響き、言葉遊び、くびき語法、慣用句
②思考の工夫 修辞的的疑問文
③比喩 見立て:隠喩、皮肉:隠喩、提喩、換喩
交差配列法、対照法、緩叙法、拡充法、反対の言葉、……
・カイロス 説得するタイミングがある
適切なことを適切なタイミングで、適切な手段で言うこと
・弁論術の5つのパート
①発想 何を言うか
②配置 それをどの順番でいうか
③修辞 聴衆に合わせてどんな表現をするか
④記憶 きめたことを自分の頭に入れる
⑤発表 実際に発表する
順番は、エートス(人柄)⇒ ロゴス(論理) ⇒ パトス(感情)
②配置
序論:エートス(人柄)をアピールする,関心と好意を得る
陳述:問題の経緯や、事実、数字をあげる、簡単明瞭に
提議:あなたと論敵の意見が一致するところ、不一致なところをあげる
立証:あなたの議論の核となるものを述べ、その例をあげる
反論:相手を論破する
結論:あなたの最も訴えたいところを、もう一度述べる、できれば少し感情的に
③修辞
その場の聴衆にあった言葉をつかう
明瞭に、わかりやすく
鮮烈さ、もっとも強い効果を発揮する
聴衆に、適応する技術
声のリズムや言葉の功名さ
・短い文を重ねていく手法は、スピーチやプレゼンで要点を伝えるときにも使える
・自分の欠点をうまく使う
・どんなときに、どのテクニックを使えばいいのか
・誰かをあなたの意見に寄り添わせたいと思うなら、その人の信念の核心にまで入り込んでいかなければならない。
目次
まえがき
新版へのまえがき
1章 伝える技術の達人になるために
Part1 「攻め」の伝える技術―相手の心をつかむ
2章 「議論」の目的を決める
3章 時制をコントロールする
4章 聞き手の心をほぐす
5章 聞き手に好感をもたせる
6章 聞き手に耳を傾けさせる
7章 聞き手の信頼を得る
8章 聞き手への思いやりを示す
9章 聞き手の感情を変える
10章 聞き手の怒りを和らげる
11章 有利な立場を築く
12章 論点をうまく定義する
13章 議論をコントロールする
Part2 「守り」の伝える技術―相手の議論から身を守る
14章 論理の誤りを見抜く
15章 議論を台無しにする反則を見極める
16章 相手を信用できるか見極める
17章 相手の能力を見極める
18章 いじめに対処する
Part3 「攻め」の伝える技術 応用編―相手を自然に動かす
19章 気の利いた受け答えをする
20章 現実を違った角度から見せる
21章 キーワードを使って集団をひとつにする
22章 あなたが選んだものに共感する
23章 失敗をうまく挽回する
24章 好機を逃さない
25章 適切な手段で伝える
Part4 大勢の人の心をつかむ技術
26章 説得力のある話をする
27章 聴衆の心をつかむ
28章 説得力のある文章を書く
29章 目的に合った技法を使う
30章 価値観で分断されている世界を生きるために
伝える技術 実践編
伝える技術 技法の一覧
謝辞
訳者あとがき
ISBN:9784591156926
。出版社:ポプラ社
。判型:4-6
。ページ数:560ページ
。定価:1980円(本体)
。発行年月日:2018年04月
。発売日:2018年04月07日
Posted by ブクログ
レトリックの研究をされている著者の本とあって,
とても論理的に,わかりやすく,伝える技術が説明されています.
名スピーチや名プレゼンが,どうして人の心に響いたのか,と考えたときに,
この本に書かれている技術をうまく利用しているからかもしれないと
思い当たるようなことがありました.
スピーチやプレゼンのためだったら,こういったレトリックは日本でも,とても効果的なように思います.
一方で,日本では受け入れられないのではないかというレトリックの使用場面もありました.
失敗をしたときに自分の人格を高めるチャンスととらえて,レトリックをうまく使うという場面です.
失敗をしたら,しばらく小さくなっておかなくてはならないような文化が日本の文化なんじゃないかと思うので,このあたりは実生活では使用に注意が必要かもしれません.
レトリックは,訓練が必要そうですが,かなり役に立ちそうな印象も受けます.
例えば,過去,現在,未来の時制を,意識的に変えることで,
人との関係を良好にすることができる,というところを最近私自身も実践して,
効果を感じました.
興味深かったのは,アメリカであっても,レトリックの文化が衰退してきているという筆者の見解です.
何か議論となると,すぐに二極化しがちな日本でも,レトリックの技術はますます必要と思います.
本書のように楽しく,前向きに学べるレトリックが教育現場でも採用されるといいのではないでしょうか.
Posted by ブクログ
修辞法についての本。プレゼンや文章を作る人に大変おすすめ。
日本の学校ではあまりライティングの教育がないがこういったものを取り入れるべき(または国語の授業で重視すべき)。人を説得するためにロジカルを超えて体系だった手法を示してくれる。
Posted by ブクログ
レトリックという言葉に対して、どこかしら胡散臭いような印象を持っていた。
そのため、この書籍が店頭に並び、そして増刷を重ねていってもなかなか手に取る気分にはなれずにいた。
結局、手に取ったのは他の書籍を目当てで本屋に赴いた際に、「これだけ長期間ベストセラーなら価値ある一冊なのではないだろうか」と思ったためだ。
実生活においては論理的整合性を超越した出来事が多く(というかほとんどである)、そこを乗り越える技術としてレトリックが有効らしいということが筆者の実体験からユーモラスに綴られる。
また、レトリックが威力を発揮する場面として政治の場が挙げられているが
オバマとトランプの対比はかなり興味深い。
また、TED流レトリックともいうべき手法の紹介や巻末における実践編など、今をおさえつつ実際に有効活用するためのノウハウが惜しげもなく披露される。
結論、買ってよかった。いや、もっと早く手に取るべきだったというべきか。
人心を掌握したい、といった大それた野望がなくとも、日々の生活の中においてもこのレトリックは道しるべとなりうるだろう。
Posted by ブクログ
レトリックに関する技術を、多くの事例と共に紹介している本。現代社会の中でも使いやすいようにと、考慮されている。
同じ事を言うとしても、伝え方次第で反感を買う人もいれば、相手をすんなりと懐柔できる人もいる。他者との長期的な関係を良好に保つためには、レトリックは、悪い意味ではなく、良い意味でプラスに働く。
レトリックは相手を騙すようなイメージを持たれることもあるけれど、自分の意図をより分かりやすく伝えるための、必要な技術だと思う。 簡単なところだと、過去形、現在形、未来形を意識的に使い分けることで、意見の異なる相手とも、議論がしやすくなる、とある。また、議論の目的は相手を言い負かすことではなく、望ましい結論を得るためのものだとも。
Posted by ブクログ
アリストテレス以来の正統派レトリック論をビジネスや政治活動自己啓発の形で書いたもので、意外なほどよい。分量が多いので学生様向けではないかもしれないけど、ツイッタで政治活動したい人とか、特に人文系大学教員は一回目を通しておくのがよいと思う。インテリ一般読者にもよかろう。
各種レトリックの攻めと受け、詭弁論、演説論、エッセイライティング論などを含む。
Posted by ブクログ
話し方、議論の仕方を実践的に説いた本。レトリックはギリシア時代から中心的な学問の一つであったが、現代でもその重要性は変わらない。感情的であったり、相手へのレッテル貼りや論理上の論破だけを目的とした議論がネットを中心に溢れている今、相手の気持ちを動かし、行動を変える技術としてのレトリックを学ぶ重要性は高い。
Posted by ブクログ
誰だって説得の技術を身に付けられる。
ちょっと仕事で思うところあって読んでみた。レトリックというものに興味もあったし、自分の考えを伝えることに自信がなかったのもあって。読んでよかった。自分が無意識のうちにやっていたことが効果的なレトリックだったともわかったし、新しくやってみようと思えるレトリックも見つけた。自信を持とうと思った。
ビジネス書のように扱われているが、ハーバード大学必読図書となっているように、大学生の教養ともいえる。もっといえばすべての人に考えてもらいたいことでもある。それはアメリカの、そして世界に広がりつつある分断について考えることができる本だからだ。この本には議論の方法が書かれている。議論ができることは民主主義の最低条件なのだ。レトリックの技術を多くの人が身に付けていけば、民主主義の危機を拒むことができるだろう。けれどフェイクが有力になり、確かな情報源と言えなくなって、皆に共通する土台となる事実がなくなってしまった。議論するには土台となる事実が必要である。今は難しい時代だ。
Posted by ブクログ
“レトリック”とは説得の技法である。技法だから、身につければ、ライティングにもスピーチにも強力な武器となる。たとえば→みたいなフレームワーク。非難=「過去形」 価値=「現在形」 選択=「未来形」。キケロの弁論術=「発想」「配置」「修辞」「記憶」「発表」。
Posted by ブクログ
ギリシャ時代、レトリックは好意的に受け止められなかったが、自分の主張を適切に受け入れてもらうには、この本は参考になる。「ロゴス、パトス、エートス」はまさに目から鱗。
Posted by ブクログ
“伝える”ための視点を整理できる本
論理“ロゴス”だけでは不十分ということを学ぶことができた。
あとはタイミング“カイロス”まで気を配らないと相手に伝わらない・相手の気持ちを変化させるのが伝わらない難しいということを心に留めておこうと思います
Posted by ブクログ
相手の頭や体、そして心を動かすための伝える技術を学びたくて手に取りました。
ところが、読み始めてすぐに気づきました。
これは読んだだけでは身につかない!
550ページを超える大書の中には、学ぶべきエッセンスがてんこ盛りでした。
英語をベースとした言い回しや例文には、そのまま日本語には適さないようなものもありましたが、レトリックを学ぶための基礎〜応用の標準教科書として十分な内容です。
とりあえず全体を捉えるために最期まで通読しましたが、後からゆっくりと一項目ずつ学んでいこうと思います。
Posted by ブクログ
これまでの政治家や優れた演説を引用しながら、どう優れていたかどう劣っていたかを論理的に理解できた。
聴衆が期待するような振る舞いをする語り手の能力である、ディコーラム(適切さ)など。
一方で、これを一般的な日常生活の中に落とし込もうとしすぎると、人間味がなくなるというか、安っぽくなってしまうような。難しいところな気もする。
「レトリック」ということを意識せずに日頃(主に仕事のとき)でも考えていることも多かったけれど、こう体系化して示されるとなるほどなと、とても腹落ちして自らを顧みるいい機会になった。
Posted by ブクログ
読んだだけですぐに実践できるわけではないので日々意識。1番意識したいと思ったのは「非難は過去形、価値は現在系、選択は未来形で語られる」不毛な非難合戦になった時にどう未来形に変えられるかは特に意識したい。
文化やバックグラウンドの違いか、例として示される家族の話がイマイチピンとこなかったので、本の趣旨としてはとでも面白かったが、星3つとした。
Posted by ブクログ
レトリックについて
内容が多過ぎて覚えられない!でも役にたつだろうなぁ。どう身につけよう?
議論と口論の違い
議論とは聞き手を説得してこちら側に引き入れようとすること。聞き手は時に見物人でありときにはテレビを見ている人であり有権者である。
口論になるとどちらも相手に勝ちたいと思う。
人を説得するには三つの目的がある。
・聞き手の感情を刺激する事
・聞き手の考えを変える事
・聞き手を行動へ駆り立てる事
議論から何を得たいか。変えたいのは気分か、考えか行動か?
論点は3つ
・非難→過去形→懲罰を扱う
・価値→現在形→人と人を結びつけるか区別する
・選択→未来形→利益を約束する
話があらぬ方向に向かった時は時制を変えてみると良い。
聴衆に何かを選択させたいなら、未来に焦点を当てなければならない。
☆会話や議論の目的と時制を定める
☆強調したいのは人柄なのか論理なのか感情なのか考える
☆説得に適したタイミングと手段を考える
・ロゴス(論理の力)→聞き手に譲歩し語り手に有利に利用する
・パトス(感情に訴える)→聞き手に共感し、語り手の主張に合うように気分を変える
・エートス(語り手の人柄)→どんな場所でもその場にふさわしい言動をする事、聴衆の期待に沿った振る舞い。
徳(聴衆と同じ価値観)・実践的知恵(技能)・公平無私(思いやり)
知恵を持っているように見せる事(実践的知恵)
・自分の経験をアピールする
・必要に応じてルールを曲げる
・中庸である様に見せる(どの大統領も副大統領に強硬派を据えて自分を中庸に見せている)
☆1集団に向かって話す時は、躊躇うような感じではじめ、徐々に滑らかに話を展開すると良い。自分の話の内容が正しいと信じているため、徐々に自信を取り戻してきたとおよわれる。
一対一の時は肝心な話をする前まではゆっくりと優しく話し、その時が来たら、相手の目をじっと見つめる。
共感と感情移入は違う
聞き手の感情を変える(感情はスプーン1杯の砂糖)
・ストーリーを語り、聞き手に疑似体験させる
・声の大きさを調整☆1
・感情をあらわにしない
・未来が明るかった頃に対する郷愁を利用
・欲望を掻き立てる(決断から行動へ駆り立てられる)
・どこにギャップがあるか見極めそれを欲望で埋める
・怒っている人にはシンプルに話す
・大げさに反応する事で相手の感情を落ち着かせる
・感情、主語を明確にしない
・人は見下されたと感じた時に怒りを感じる
・繰り返し言う事が共通認識。共通認識とは常識と世論を合わせた様な意味。事実を表すわけではない。世間の価値観は変化する。
・論点をうまく定義する。自分の言葉を使うか相手の言葉を使うか。枠組みを作り変える。事実→定義→質→妥当性
・極端な言葉を使う人は、自分自身に過激主義者のレッテルを貼っている様なもの
初対面の人を見極めるポイント
・私利私欲がないか(気遣いはあるか)
・中庸か?(同じ価値観を共有しているか)攻める姿勢はあるが攻撃的すぎない。独立心はあるが指示にも従える。
・申し分のない経験があるか(問題に直面した時にどう対応するか)
Posted by ブクログ
レトリックとはアカギ的発想か。すなわち、理(論理、ロゴス)を踏まえた上で理外の操作も用い、場を支配して相手からこちらの欲しいアクションを引き出す。アメリカ法曹界にすっかり悪用されてしまった感のある技法だが、SNSにおいておそらく有用。
議論に勝つ(勝ってブロックされる)ことを最終目的とせず、その先、相手を希望の方向に操作するためのオプション武器に。あるいはルール無用の攻撃を行ってくる輩に、理詰めでは対処しきれない時の防具に。
Posted by ブクログ
人を説得するための技術について書いてある。著者の家族間での雑談や、シンプソンズとかを例文で取り上げてあり読みやすいんだけど、本がぶ厚過ぎて結構つらかった。
Posted by ブクログ
レトリックの本。
総ページ数500以上の分厚さのため、丸1ヶ月くらいかかってしまった。
レトリックとは何かっていう話から、日常で使えるレトリックまでレトリックに関することなら幅広く網羅しているが、その内容の広さから一回読んだだけで全てを理解して吸収するのはなかなかに困難。
途中に、著者の家族を使った実際の例みたいなのが、多数掲載されているが、それ本当にそうなるとは限んなくね?みたいなことが多くて気になった。それもあり、割と読んでいて腑に落ちないことが多かったが、全て読みきってみるとなんとなく腑に落ちている気がして不思議。
巻末の要約を最初に読んでから、全体の流れを把握した方が絶対にわかりやすい。
Posted by ブクログ
レトリックって文書術だと思ってたけど、実はコミュニケーション術であることを初めて知った。500ページを超えるボリュームだが、ユーモアたっぷりの文書なので読んでてそれほど苦にならなかった。ビジネスはもとより、日常生活においても十分役立つ本である。
Posted by ブクログ
30章からなる「レトリック」という伝える為の技術は、主に政治家が他の政治家と討論する時や大勢の前で政策やイデオロギーを訴える際に使われていたり、又はメディアや広告の世界が自分たちの方へ大衆を扇動していくために使われていると知ることは世の中の動きや常識を知る上で決して無駄ではないと思った。こういう本を読みたかった。だがしかしその内容を自分のものにするには、本を一読するだけでは到底使いこなすことは出来ない、著者が自分の息子に教鞭をつけた時のように何度も何度も下書きを繰り返し、考えなければ出来ないものだろうと思う。大学で学ぶべき内容、こんな授業があったら是非学びたいと思う。またもう一度読み直してみたい。