あらすじ
オイディプスが先王殺害犯人の探索を烈しい呪いの言葉とともに命ずる発端から恐るべき真相発見の破局へとすべてを集中させてゆく緊密な劇的構成。発端の自信に満ちた誇り高い王オイディプスと運命の逆転に打ちひしがれた弱い人間オイディプスとの鮮やかな対比。数多いギリシア悲劇のなかでも、古来傑作の誉れ高い作品である。
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Posted by ブクログ
一気読みしました。
ギリシャ悲劇の中でも傑作と謳われる
理由がわかった気がします。
思わず一気読みしてしまいました。
最初どうなるかと思っていましたが、
中盤を読んだらもう止まらない。
オイディプス王の悲劇は、
現代に例えて、教訓にするのであれば
知らない事実もあって良い
ということです。
ソポクレスさんありがとう
Posted by ブクログ
かかった時間
50分
感想(ネタバレなし)
西洋哲学の本を読んでいると、ギリシャの古典作品への言及が多いので、試しに読んでみた。
シェイクスピアのリア王挫折、サロメもファウストも楽しめなかった私にとって、正直王が出てくる古典的な物語は苦手意識がある。念願だったオペラも爆睡するぐらい、古典的な劇も苦手。
(本当にシェイクスピアがトラウマレベルのつまらなさで、もし面白い作品があれば再度挑戦したいので教えて欲しいです...。気概はあるんです...。)
しかし、本作品は短いし、面白かった!!!!
一気に面白くなる場面が来たとき、心の中で、「おっとー?^_^^これは!!!まさかの!!!もしかして!!!!面白いのでは??^_^」とニヤニヤしていた。そこからは一気に読み切れた。
芸術や文芸を愛していたギリシャ文化の中の一つに触れられて僥倖。感性が死んでいる自信がある私でも、その格式高さや荘厳さを感じ取ることができた。詩は意味がわからなかったので飛ばしました。スミマセン。
このまま、イリアスオデュッセイアや歴史辺りも読んでみたいが、優先度は低いかな...
感想(ネタバレあり)
1. 日本とは違う悲劇のあり方
悲劇といえども、日本とは違って劇的で派手なプロットだと思った。そこまで日本の文学には詳しくないが、平家物語の壇ノ浦の戦いや敦盛の話のように、どうしようもない運命に対しても、そのまま受け入れ、朽ちていくイメージ。
「あはれ、弓矢取る身ほど、
悲しかりけるものはなし。」
一方で、本作は両眼を潰している。。。
このような劇的な展開には、西洋ならではだと思う。きっと西洋の人々はこの悲劇を見て、感傷に浸るんだろうけど、私はその感情よりも驚きや疑問が勝ってしまった。そこまでする...?やりすぎでは..?と。
ただ、解説にもあったように、悲劇を悲劇たらしめるプロットの仕掛けは、全世界共通だと思った。栄華の頂点からの没落であったり、嬉しい知らせと思わせて悲しい衝撃の知らせだったり。
このような仕掛けについては、アリストテレスが詩学で解説してくれているらしいので、ぜひどこかで読んでみたい。
全く関係ないですが、読みながら走れメロスを仄かに感じていて、あれは西洋の人が読んだら西洋的、ギリシャ的と思うのかしら、という疑問が湧いた。
2. 予言者多くない?
今回読んで気づいたのは、西洋の古典文学はとにかく予言者が多い。しかもだいたいキーパーソン。これはまるっきり日本の文学とは違うところだと思う。しかも王と予言者の組み合わせが多い。だからと言って何の示唆もないんですが、ここは文化の違いですね。
3. 王政やだなぁ...
最近ニーチェ、プラトン,オルテガと専制君主制志向の人たちの著作を読んでいるので、自分の思想もそちらに寄りつつあるが、改めてこの本読んで専制君主やだなぁという素朴な感想を持った。
王様が出てくる物語では、必ず理不尽な仕打ちを受ける人が出てくる。この人たちを見ると、王政や専制君主制下で生きる大変さが偲ばれる。年上に媚びるのさえ大変なのに、自分の生殺与奪の権を握っている相手と応対しなきゃならないなんて、とてもじゃないけど無理。
ということで、ずっと遠ざけていたギリシャ古典が予想外に面白かったので、とても嬉しいです!
また、時間があったら他の作品にもチャレンジしてみたいです!
Posted by ブクログ
古代ギリシャで生まれ、長きにわたり世界中で読まれてつづけている一冊。当時の人たちの罪悪感や価値観がよく伝わってくる。
国を苦しめていたスフィンクスを滅ぼして王となったオイディプスは、飢饉と疫病から国を救うために、彼の前の王を殺害した犯人を探し出して罰しようと試みる。しかし、物語が進むにつれ、オイディプスは自らの恐ろしい運命と向き合わざるをえなくなる‥。
偶然の要素が重なりすぎているとか、キャラクターに個性がないとか、色々と文句はいえる。でも、この物語が生まれたのが紀元前だと知れば、この物語はいま世界中にあふれるすべての物語の原点のひとつだったのではないかとも思える。