あらすじ
オイディプスが先王殺害犯人の探索を烈しい呪いの言葉とともに命ずる発端から恐るべき真相発見の破局へとすべてを集中させてゆく緊密な劇的構成。発端の自信に満ちた誇り高い王オイディプスと運命の逆転に打ちひしがれた弱い人間オイディプスとの鮮やかな対比。数多いギリシア悲劇のなかでも、古来傑作の誉れ高い作品である。
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Posted by ブクログ
一気読みしました。
ギリシャ悲劇の中でも傑作と謳われる
理由がわかった気がします。
思わず一気読みしてしまいました。
最初どうなるかと思っていましたが、
中盤を読んだらもう止まらない。
オイディプス王の悲劇は、
現代に例えて、教訓にするのであれば
知らない事実もあって良い
ということです。
ソポクレスさんありがとう
Posted by ブクログ
古代ギリシャで生まれ、長きにわたり世界中で読まれてつづけている一冊。当時の人たちの罪悪感や価値観がよく伝わってくる。
国を苦しめていたスフィンクスを滅ぼして王となったオイディプスは、飢饉と疫病から国を救うために、彼の前の王を殺害した犯人を探し出して罰しようと試みる。しかし、物語が進むにつれ、オイディプスは自らの恐ろしい運命と向き合わざるをえなくなる‥。
偶然の要素が重なりすぎているとか、キャラクターに個性がないとか、色々と文句はいえる。でも、この物語が生まれたのが紀元前だと知れば、この物語はいま世界中にあふれるすべての物語の原点のひとつだったのではないかとも思える。