あらすじ
「いい加減で質の悪いヘッドハンターも跋扈(ばっこ)しておりましてね」父がヘッドハンターの紹介で会社に招き入れた大槻(おおつき)の手によって、会社を追われた鹿子小穂(かのこ・さほ)は、再就職先でヘッドハンターとして働き始めた。各業界の経営者との交流を深め、ヘッドハンターとしての実績を積んでいく小穂の下に、父の会社が経営危機に陥っているとの報せが届く。父との確執を乗り越え、ヘッドハンターとして小穂が打った、父の会社を救う起死回生の一手とは? ビジネスという戦場で最後に立っているのは――。予測不能、そして感涙の人間ドラマ。ヘッドハンターは会社を救えるのか!? 仕事と人生に真正面から取り組むすべての人に勇気を与える、一気読み必至のエンターテインメント。
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Posted by ブクログ
「いい加減で質の悪いヘッドハンターも跋扈(ばつこ)しておりましてね」
父がヘッドハンターの紹介で会社に招き入れた大槻(おおつき)の手によって、会社を追われた鹿子小穂(かのこ・さほ)は、再就職先でヘッドハンターとして働き始めた。
各業界の経営者との交流を深め、ヘッドハンターとしての実績を積んでいく小穂の下に、父の会社が経営危機に陥っているとの報せが届く。
父との確執を乗り越え、ヘッドハンターとして小穂が打った、父の会社を救う起死回生の一手とは?
ビジネスという戦場で最後に立っているのは――。
予測不能、そして感涙の人間ドラマ。
ヘッドハンターは会社を救えるのか!?
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リアルな仕事との境目が区別つきにくくなるくらいに、実際のビジネスでありがちなストーリーに、エグゼクティブ候補の擬似体験ができた。目の前の仕事をうまくやることではなく、それを組織全体としてコンスタントにやるためにはどうすべきか、という視点が必要だね。
登場人物のキャラが立っていて、オチも良かった。
Posted by ブクログ
9年12月に単行本を第1話まで読んで返却。この度、再トライして良かった。1よりも面白い。
小穂が社長として帰還して終了かと思いきや、まだヘッドハンターとして活躍するなら、続編、期待できる。すごく面白かった。読後も爽快感あって良かった。
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続編。
今回は終始ハラハラドキドキでした。
簡単に決まらない案件、勘弁してよーという様な邪魔が入ったり、裏切り者がいたり。
それでも最後は、小穂がキチンと関係を築いて来た人達が収まるべきところに収まり、スッキリでした。
クマゴローとの今後はあるでしょうか?
更なる続編が出たらいいなと期待します。
Posted by ブクログ
雫井雫井脩介のサスペンスではない力の抜けたビジネス小説第二弾にして、一応の大団円。ただし、この後も続くかもしれませんね。
(1)同様ほっこり読めますが、話が大きく動く分ダイナミックさを感じました。
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面白かった。この作者はミステリーは玉石混交だけど、こういう普通の小説の方があっているのかも。前の婚活の話も良かった。ただし、結末はやや出来過ぎ感があるかも。ヘッドハンター業界は興味深く、主人公も魅力的で、続きがあるといいけど、無理かなあ。
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下巻も期待通りの満足度。成功談がこのまま続くのかなと思ったところに、失敗談も織り交ぜつつ飽きない展開。著者のビジネスものは今後にも期待したい。
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1・2と続けて読んだが、なかなかに丁寧な作り方だった。カイシャ小説としても楽しめた。残念な二世のニュースが垂れ流されている時期だったので、特に。
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これは面白かった。小穂の世界にどっぷり入り込み等身大の女性になりきり、楽しめた。ヘッドハンターの世界も、会社の中で働くことやその能力、評価のことなどリアリティーがあった。
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前作に引き続き一気読み。着々とヘッドハンターとしてのキャリアを積んでいく鹿子に対して、追い出した元鞘のフォーンが経営危機を迎えているという風の噂を聞く。
同時に追い出した張本人のきな臭い噂も流れ始める。
ヘッドハンターとして一皮向けた鹿子の逆転劇が非常にスカッとした。
Posted by ブクログ
面白くて上下巻相当の2巻を一気読み。
中篇6作品構成で、読みやすくそれでいて読み応えもあり、先をどんどん知りたくなると同時にこの世界観にずっといたいと思わせる魅力的なストーリーだった。
ヘッドハンティング業界という、存在は有名だが詳しくは知らない世界であり、いいイメージを持たない人が多いであろう題材だが、本当にリアリティもありよく出来ている。
半沢がジャンプ的だとしたら、これはマガジン的な面白さ。
Posted by ブクログ
構成は「引き抜き屋の苦心」「 〃 報復」「 〃 帰還」と1巻同様3章からなる。
1・2章ではコンサルタントとしての苦労が描かれている。人材確保の難しさとともに、ペアを組む相手とスタンスが違うときの苦労。
3章はフォーンの新社長を小穂が送り込むという予想通りの展開だったが、その人材が畔田でなく終盤いきなり登場した醍醐だったことと小穂と畔田に恋が芽生えなかったことは予想外だった。
守り型だった小穂が攻めの姿勢を身につけて物語は終わるのだが、大切なのは人脈であり、それを手繰り寄せるのは向上心とコミュニケーション能力であるというメッセージはよくわかった。
楽しめる作品だった。
Posted by ブクログ
アウトドア用品メーカーの創業者の娘・鹿子小穂が、経営方針の違い等から会社を終われ、ヘッドハンターとして再出発する話の第2弾。ヘッドハンターになって半年が経過。前作は新米コンサルなのにうまく行き過ぎな仕事ぶりだったけど、今回は試練の案件を通してさらに成長していく。
第1話は、リサーチャーからコンサルタントに昇格し、小穂をライバル視する瑞季と一緒に手掛けた紳士かばんの話。小穂なりに悩み、戦法を考え、手を打つが、努力虚しく候補者は説得できず、瑞季に助けられる結末。創業家の後継者問題やヘッドハンティングの難しさはリアルで、全てがうまくいくようなハッピーな展開ばかりじゃないのが良かった。
第2話は、40代肥満・仕事より趣味優先のアイドルオタクでダメダメな同僚、左右田との共同案件。小穂の当初の疑問のとおり、左右田が結局なぜこの会社にいるのかわからなかった。クライアントのニーズよりも自分の成果を求めて押し付け仕事をする最低なコンサル。しかも候補者にも騙されかけるという、小穂にとっては勉強の一案件だったが、この左右田が最悪すぎて後味悪い・・・
第3話は父の会社が経営危機に陥り、かつて小穂を追い出した大槻常務の背信行為の疑いも浮上。結局、小穂が新社長を見つけ出し、社外取締役に就任する、タイトル通りの「帰還」。父も大槻も会社を去るが、大槻の最後にスカッと感は無い。
最近、大どんでん返し、ハラハラドキドキ系のドラマ・小説に慣れすぎたなと感じる。こういうリアルで、ビジネスの場で必要な冷静さできちっと仕事をこなす話も悪くない。
Posted by ブクログ
著者のビジネスマンとしてのキャリアは知らないが、かなりリアルにコンサル業界や企業の取締役会の内側が描かれていると思う。会社名や商品名も「実在していそう」な絶妙なところを突いている。もちろんリアルなだけではなく、フィクションとしての楽しませてくれるところもある。
3話収められているが、第2話はコンサルが恨みを持つ会社にわざとダメージを与えようとする話で、読んでいて気分が悪かった。実は、それはそれでリアルな、ありそうな話ではある。著者としては箸休め的な、コメディータッチの話にしたかったのかもしれないが、ちょっと笑えない。こういったモラルのないキャラクターには話の中でもっと痛い目に遭わせてもらいたい。
Posted by ブクログ
キャラクターの個性がはっきりしていてテンポよく進む。上手くいく案件ばかりではない所も面白い。畔田とのズレも愛嬌か。アウトドアも奥が深くて面白い世界。
Posted by ブクログ
小穂の成長を感じられるお話で清々しいものでした。同僚の左右田などのお話が2つ挟まれており、面白くないことはありませんが、彼らの印象が悪いまま終わり人間性の紹介も中途半端な感じを受けました。もうちょっとそれぞれの深いお話が読めたらよかったです。
Posted by ブクログ
新米ヘッドハンター・鹿子小穂の物語、後編。
・引き抜き屋の苦心
・引き抜き屋の報復
・引き抜き屋の帰還
ヘッドハンターとして自信もついてきた小穂が、同僚とのペアで臨んだ案件で、キャンディデイトから騙されそうになったり、キャンディデイトのキャリアアップを再考させられたりと、ヘッドハンターとして成長を見せる。
そして古巣であるフォーンのピンチ、父である社長のピンチに小穂が名乗りを上げる!
最後はあっけなくまとまった感じがして、続編があっても良かったかなという読後感。
Posted by ブクログ
2巻‼︎
1巻と同じ感じで軽く読みすすんでたら、おもしろくてびっくりした。
とくによかったのは、二見鞄のお話。
思わず涙でした。
つづき、ありそうだよな〜楽しみにしてます。
Posted by ブクログ
2018.8.16.引き抜き屋1より先に読んでしまったが、案外抵抗なく読むことができた。小穂ほかヘッドハンターオフィスの何人かが夜のクラブでホステスをやっている…情報収集のために…ということがなんだか不思議に思えまた。では、男性のヘッドハンターはどこで情報収集しているの?と…。その辺の経緯は1を読まなくてはいけないのかもしれない。中くらいの硬さのお仕事小説ということで面白かったことは確か。
Posted by ブクログ
腕利きのヘッドハンターとして実績を積む小穂。そんな小穂のもとに、かつて自分を追い出した父の会社「フォーン」が経営危機との情報が入り…。
シリーズ(1)と同じく、中編3篇から成る。最後の篇はどこか池井戸潤の作品のような趣きがあった。ヒロインにもう少し魅力があれば…と思う。
(B)
Posted by ブクログ
娯楽性は相当高い作品でした。
ドンドン次を読みたくなる内容でしたが、深く心に刻まれたかと言うとそうでもない。池井戸潤作品の方が私の心に響く感じがする。とは言え、初めて雫井氏の作品を読んだが、なかなか面白かった。
lighthappyさんの感想と一緒だが、垣根涼介氏の「君たちに明日はない」シリーズを読んだ感覚と似ていた。
Posted by ブクログ
ヘッドハンターとして成長してきた鹿子小穂だが、もともと働いていた父の会社の経営が思わしく行っていないとの情報を得る。そんな中、父は小穂を追い出した張本人の専務・大槻と共に、会社経営から手を引く決意をする。彼女は、新しい経営者を探すが・・・
タイトルが「~帰還」となっているので、ベタなラストになると思ってよんでいたが、いい意味でうまく騙され、まとまっていた。
Posted by ブクログ
1月-16。3.5点。
ヘッドハンティングに慣れてきた主人公、成長。
父のアウトドア会社に危機が。
サクサク読ませる。解決が唐突な感じだが、ま、良しとしましょう。
Posted by ブクログ
結局下巻もクソつまんなかった。主人公に自分が無いし流され過ぎだし、適当な人材が出てきたら当てはめてるだけでヘッドハンターとしての流儀もポリシーも無かった。ラストでも父親の会社にいい感じの男を紹介して貰って即その人に決定しただけ。空っぽ。ヘッドハンターを描きたかっただけのようで物語としてはスカスカ。