【感想・ネタバレ】君の名前で僕を呼んでのレビュー

あらすじ

「あとで!」乱暴で無愛想でそっけなくて冷淡なその響きは、オリヴァーについて真っ先に思い出す言葉だ。十七歳のあの夏、エリオがオリヴァーと過ごした日々は、鮮やかな記憶として今も消えずに残っている。毎年、夏休みになるとエリオの家に滞在する若い研究者のひとりでしかなかった彼の最初の印象は、好きになれるかもしれないし、大嫌いになるかもしれない男だった。しかし、すぐにエリオは彼から目が離せなくなり、話ができれば幸せに、よそよそしい態度をとられれば傷つくようになって──。切なくも甘いひと夏の恋を描いた青春小説。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

前に最初の10分で見るのをやめていた同名の映画、あらためて最初から集中して観た。あんまり良かったので、ジェームスアイボリー監督の脚本はどんな原作を元にしているのか、気になって本を購入(原著のほうが安かったので原著)。読み始めたら止まらなくて、1週間で一気に読んでしまった。

延々と続く17歳の少年エリオの思慕の独白。
恋する相手と一緒に過ごしたイタリアの小さな街の昼と夜の2週間、最初で最後のローマ旅行(別れへ向けての駆け落ち)、そして彼は自分の人生から消え去り、夏の数週間は置物のようになってしまっても、想いは消えない。15年後に思い立って彼を突然訪問したときも、40代手前になった彼の手にそばかすがたくさんできているのを見て、その一つ一つに口づけしたいと思うほど恋焦がれている。彼が死んだ時、自分も一緒に存在しなくなると告白するほどに。

一方のオリバーは、自分の思い描く理想の人生を歩むことを決めた。その選んだ人生のことを彼は「パラレルライフ」と呼ぶ。二人の息子と妻のいる幸せな家庭、順調な人生。エリオのことを自分の名で呼ぶことはなかった。しかし、本当はあの夏のことを忘れているわけではないだろう。オリバーの人生のほうが大変だ。少なくともエリオは一つの自分を生きているわけだから。

君は自分で、自分は君になる。恋ってそういうもんだよね。
物語最後のエリオの言葉が切ない。いつかその恋が成就しますように。

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2026年09月01日

Posted by ブクログ

ネタバレ

色んなかたの感想を読んでいたらもう一度、読みたくなりました。
異国の風景をイメージしながら読みました。
夏の一時、冷たい川の水や、太陽の降り注ぐ道、他にもいっぱいあるのですが、やめておきます。
続編も読んで…ちょっと泣いてしまった。
大好きな本です。

0
2024年01月13日

Posted by ブクログ

ネタバレ

美しい映像、美しい音楽、美しい男。
映画版「Call me by your name」がとてもよかったので、原作を読みました。
映画ではさほど描かれていなかったエリオの心の葛藤がよくわかります。
エリオとオリヴァーが、駅で別れる描写、まるごと原作にはないです。映画でのこの描写もとても良かった一方で、全く書かれていないことで、私の想像力が掻き立てられとても悲しくなりました。映画のラストはオリヴァーが電話でエリオに結婚を告げ、暖炉に向かってのエリオの涙顔で終わりますが、原作はその後も少し描かれていて、「大失恋」だったかもしれませんが、原作のラストは悲しみの大きさは減らないにしろ、気持ちをストンと着地させることができました。映画のような終わり方だと、「エリオが気の毒すぎてどうしよう?」とかなり動揺していたものの、これを読んでしみじみとした気分になりました。原作のラストの数行、とてもいいですよ。映画を観て気に入った方はぜひ読んでほしい一冊です。また原作を読んでも、映画のあの美しい世界が色褪せることもないので安心です。

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2023年08月13日

ネタバレ 購入済み

映画のネタバレ含む

映画のさらに後の時系列にまで言及されています。
ものすごい余韻があります。

I remember everything
何一つ忘れない。
僕はなんでも覚えている。

映画の続編もあるらしいので楽しみにしています!

0
2018年10月13日

Posted by ブクログ

ネタバレ

タイトルが美しいのと評価の高さで久しぶりに手に取った恋愛小説。
イタリア人らしい(?)情熱さ。ふたりの人物をなんの後ろめたさもなく素敵だなと思ってたり、パーティで出会った女の子といい雰囲気になってたり。
でも後半エリオの相手の女の子全く出てこなくなってあっさりしすぎだろ…とも思った。

最初の夜を迎えるまでの駆け引きは甘酸っぱくてもどかしくて、必死に相手のことなんて僕は興味ないけど?て無関心を装うのは万国あるあるなんだなーって思った。
桃での自慰シーンはちょっと気持ち悪かった…笑

タイトルの「君の名前で僕を呼んで」というのは、なんとなく素敵だなーと思ってただけで、作中で同じ言葉が出てきても理解してなかったんだけど、他の方の感想を読んで腑に落ちた。
好きな人の顔を思い浮かべながら呼ぶ自分の名前は、その人に自分はどんな風に呼ばれるんだろうって思い浮かべることなんだね。

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2023年11月30日

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